スウェーデンハウスの断熱等級を徹底解説!後悔しないための比較

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スウェーデンハウスでの家づくりを検討されている方にとって、スウェーデンハウスの断熱等級は最も気になるポイントの一つではないでしょうか。

高い住宅性能、特に優れた断熱性は、一年を通して快適な室内環境を維持し、光熱費を抑える上で非常に重要です。

近年の省エネ基準の改正により、住宅の断熱性能はますます注目されており、スウェーデンハウスはその中でもトップクラスの性能を誇ります。

しかし、その性能の具体的な中身、例えばUA値やC値といった専門的な指標がどのくらいのレベルなのか、また、木製サッシやトリプルガラス、換気システムがどのようにその性能に貢献しているのか、詳しく知りたい方も多いでしょう。

さらに、人気のハウスメーカーである一条工務店との性能比較や、坪単価や価格、メンテナンス費用といったコスト面、そして実際に建てた人が後悔する点はないのか、耐震等級はどのくらいなのかといった、総合的な情報も必要不可欠です。

この記事では、スウェーデンハウスの断熱等級に関するあらゆる疑問に答えるべく、その性能を支える標準仕様から、他社との比較、価格やデメリットまで、徹底的に掘り下げて解説します。

理想の家づくりは、情報収集から始まります。

そして、一つの会社だけでなく、複数の住宅会社から提案を受け、相見積もりを取ることが、自分に合った最高のプランに出会うための最も賢明な方法です。

この記事を通じてスウェーデンハウスの断熱等級への理解を深め、あなたの家づくりが後悔のない素晴らしいものになるための一助となれば幸いです。

この記事でわかること
  • ➤スウェーデンハウスの断熱等級が最高レベルである理由
  • ➤UA値やC値といった具体的な性能数値の詳細
  • ➤断熱性能の要となる木製サッシや換気システムの特徴
  • ➤競合となる一条工務店との断熱性能の比較
  • ➤標準仕様でどこまでの性能がカバーされるか
  • ➤坪単価や総額など具体的な価格と費用感
  • ➤後悔しないために知っておくべきデメリットや注意点

 

スウェーデンハウスの断熱等級が実現する快適性の秘密

この章のポイント
  • ➤最新基準の断熱等級7に相当する性能
  • ➤UA値とC値で見る圧倒的な気密性
  • ➤全棟高性能保証表示システムで安心
  • ➤断熱の要となる木製サッシとトリプルガラス
  • ➤快適性を保つ高性能な熱交換換気システム
  • ➤ライバルの一条工務店との性能比較

最新基準の断熱等級7に相当する性能

スウェーデンハウスの家づくりを考える上で、多くの方が注目するのがその卓越した断熱性能です。

日本の住宅性能表示制度において、断熱性能は「断熱等性能等級」として等級1から等級7まで定められています。

そして、スウェーデンハウスの断熱等級は、このうちの最高ランクである「断熱等級7」に相当する性能を標準で実現しているのです。

2022年に新設された断熱等級6および等級7は、これまでの基準を大幅に上回る高いレベルの断熱性能を求めるものです。

特に断熱等級7は、暖房に必要なエネルギーを現行の省エネ基準から約40%も削減できるレベルとされており、まさに「未来の基準」ともいえる性能を示しています。

スウェーデンハウスが、この最高等級に標準で対応できる背景には、創業以来の家づくりに対する哲学があります。

厳しい冬の寒さで知られる北欧スウェーデンの家づくりをお手本に、日本の気候風土に合わせて性能を追求してきた結果、国が定める基準のはるか先を行く住まいを提供し続けてきました。

具体的に断熱等級7の基準を見てみると、地域区分6(東京や大阪など)におけるUA値(外皮平均熱貫流率)は0.26W/㎡・K以下と定められています。

UA値は、住宅の内部から外部へどれだけ熱が逃げやすいかを示す指標で、この数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。

スウェーデンハウスのUA値は、プランによって多少の変動はありますが、全国平均で0.3台という非常に優れた数値を実現しており、これは断熱等級6(UA値0.46)を余裕でクリアし、断熱等級7に迫る、あるいは同等の性能を持っていることの証明です。

この高い性能により、スウェーデンハウスの住まいは、冬は魔法瓶のように暖かさを保ち、夏は外の暑さの影響を受けにくい、一年中快適な室内環境を実現します。

少ない冷暖房エネルギーで快適な室温を維持できるため、光熱費の大幅な削減にもつながり、経済的なメリットも非常に大きいと言えるでしょう。

家は一生に一度の大きな買い物です。

だからこそ、目先の価格だけでなく、将来にわたって快適かつ経済的に暮らせる性能を持つ家を選ぶことが重要になります。

スウェーデンハウスの断熱等級が最高レベルであることは、まさにその価値を提供するものであり、住む人の暮らしの質を根本から向上させる力を持っていると言えるのではないでしょうか。

UA値とC値で見る圧倒的な気密性

スウェーデンハウスの断熱等級の高さを具体的に理解するためには、「UA値」と「C値」という2つの重要な指標を知ることが不可欠です。

これらの数値は、住宅の性能を客観的に示すものであり、スウェーデンハウスがいかに優れた家づくりをしているかを物語っています。

まず、UA値は「外皮平均熱貫流率」を指し、前述の通り、住宅の断熱性能を示す指標です。

具体的には、建物の外壁や屋根、床、窓など、外部と接する部分(外皮)全体から、平均してどれだけの熱が逃げていくかを計算した数値です。

このUA値が小さいほど、熱が逃げにくく、断熱性が高い家ということになります。

2020年度のスウェーデンハウスの全国平均UA値は0.38W/㎡・Kと公表されています。

これは、日本の省エネルギー基準で定められているZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準(6地域で0.60以下)や、2025年から義務化される断熱等級4(6地域で0.87以下)をはるかに上回る数値です。

この驚異的なUA値が、冬の暖かさや夏の涼しさを実現する根幹となっているのです。

次に、C値は「相当隙間面積」を指し、住宅の気密性能を示す指標です。

家全体にどれくらいの隙間があるのかを面積で表したもので、この数値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高い家ということになります。

気密性が高いと、計画的な換気が効率的に行えるだけでなく、断熱材の性能を最大限に引き出すことができます。

どれだけ高性能な断熱材を使っても、家に隙間が多ければそこから熱が逃げてしまい、意味がありません。

スウェーデンハウスのC値は、全国平均で0.63㎠/㎡という非常に優れた値を記録しています。

国の次世代省エネルギー基準では、寒冷地でC値2.0以下、その他の地域で5.0以下が目標とされていましたが、スウェーデンハウスはこの基準を大幅にクリアしています。

一般的にC値が1.0を下回ると高気密住宅と呼ばれますが、スウェーデンハウスはその基準を大きく上回るレベルを標準で達成しているのです。

このUA値とC値の両方が優れていて初めて、住宅は本当の意味での「高性能」といえます。

断熱性(UA値)と気密性(C値)は、快適で省エネな暮らしを実現するための両輪です。

スウェーデンハウスがこれらの数値を高いレベルで両立させていることは、設計上の理論だけでなく、実際の施工精度の高さも示しています。

まさに、数字が証明する圧倒的な性能といえるでしょう。

全棟高性能保証表示システムで安心

住宅の性能を示すUA値やC値は、あくまで設計上の計算値や平均値であることが少なくありません。

しかし、スウェーデンハウスでは、顧客に確かな性能を届けるという強い意志の表れとして、「全棟高性能保証表示システム CQ+24」を導入しています。

これは、引き渡すすべての住宅において、一棟一棟個別に性能測定を行い、その結果を「性能報告書」としてオーナーに提示するという画期的なシステムです。

具体的には、気密性能を示すC値と、断熱性能を示すQ値(熱損失係数)を専門の技術者が現場で実測します。

Q値はUA値と同様に断熱性能を示す指標で、かつて日本の省エネ基準で広く使われていました。

スウェーデンハウスでは、長年の実績と比較のため、現在もQ値の測定を続けています。

このシステムの最大のメリットは、机上の空論ではない、「実際に建てられた我が家の性能」が目で見て確認できるという圧倒的な安心感です。

ハウスメーカーがどれだけ「高性能です」と謳っていても、施工の精度によって実際の性能にはばらつきが生じる可能性があります。

特に気密性(C値)は、現場の職人の技術力や丁寧な作業に大きく左右されるため、全棟で測定を行うというのは、施工品質に対する絶対的な自信がなければできません。

スウェーデンハウスは、この「全棟測定」を業界に先駆けて導入しました。

これは、自社の家づくりに対する誇りと、顧客に対する誠実な姿勢の証明に他なりません。

性能報告書には、測定されたC値やQ値だけでなく、その数値がどのような意味を持つのか、基準値と比較してどれほど優れているのかが分かりやすく記載されています。

これにより、専門的な知識がないオーナーでも、自宅の性能を正確に理解し、納得することができます。

家という高価な買い物において、性能がブラックボックス化せず、品質が保証されていることは、何にも代えがたい価値があります。

また、このシステムは、現場の職人や施工管理者の意識向上にも繋がっています。

常に「測定される」という良い意味でのプレッシャーが、より丁寧で精度の高い施工を生み出し、結果としてスウェーデンハウス全体の品質を高いレベルで維持する原動力となっているのです。

「約束した性能を、きちんと形にしてお届けする」という当たり前のようでいて非常に難しいことを、全棟高性能保証表示システムという形で実現している点に、スウェーデンハウスが多くの顧客から信頼され、高い満足度を得ている理由の一つがあると言えるでしょう。

断熱の要となる木製サッシとトリプルガラス

スウェーデンハウスの断熱等級の高さを語る上で、絶対に欠かすことのできない要素が、その象徴ともいえる「木製サッシ」と「トリプルガラス」の窓です。

住宅において、熱の出入りが最も大きい場所は窓であり、開口部の性能が家全体の断熱性能を左右すると言っても過言ではありません。

スウェーデンハウスは創業当初からこの窓の重要性に着目し、標準仕様として高性能な木製サッシとトリプルガラスを採用し続けています。

木製サッシの圧倒的な断熱性能

日本の多くの住宅で採用されているアルミサッシと比較して、木製サッシの熱伝導率は約1700分の1から1800分の1とされています。

これは、木が熱を非常に伝えにくい素材であることを意味します。

冬場に窓枠が結露したり、触るとひんやりしたりするのは、サッシを通じて外の冷気が伝わってくるためですが、木製サッシならその心配がほとんどありません。

この優れた断熱性により、窓際の温度差が少なくなり、コールドドラフト(冷たい空気が下降する現象)を防ぎ、部屋のどこにいても快適な温度環境を保つことができます。

標準仕様のトリプルガラス

スウェーデンハウスの窓は、3層のガラスで構成される「トリプルガラス」が標準です。

ガラスとガラスの間にはアルゴンガスが封入されており、2つの空気層が熱の移動を強力にブロックします。

さらに、Low-E(低放射)コーティングが施されており、夏は太陽の熱線を反射して室内の温度上昇を抑え、冬は室内の暖房熱が外に逃げるのを防ぎます。

この木製サッシとトリプルガラスの組み合わせによって、スウェーデンハウスの窓は、壁の断熱材にも匹敵するほどの高い断熱性能を発揮するのです。

また、この高性能な窓は、断熱性だけでなく、気密性や遮音性にも非常に優れています。

しっかりとした構造とパッキンにより、隙間風の侵入を防ぎ、家の気密性を高めます。

同時に、3層のガラスと重量のある木製フレームが外の騒音を効果的に遮断し、室内は驚くほど静かな空間となります。

交通量の多い道路沿いや線路の近くでも、その遮音性の高さを実感できるでしょう。

ユニークな回転窓とメンテナンス

機能面では、窓が180度回転する「トップターン方式」も特徴的です。

これにより、2階の窓でも室内から安全に外側のガラスを拭くことができ、常に窓をきれいに保てます。

木製サッシは定期的なメンテナンスが必要という側面もありますが、スウェーデンハウスでは50年間の無料定期検診システム「ヒュースドクトル50」があり、専門家によるチェックとアドバイスを受けられるため安心です。

窓は、家と外をつなぐ重要なインターフェースです。

スウェーデンハウスは、その窓に徹底的にこだわることで、他社には真似のできないレベルの快適性と省エネ性を実現しているのです。

快適性を保つ高性能な熱交換換気システム

どれだけ高気密・高断熱な家を建てても、人が快適に暮らすためには「換気」が不可欠です。

2003年の建築基準法改正により、すべての住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。

しかし、換気の方法によっては、せっかく快適に保った室温が損なわれてしまう可能性があります。

例えば、単純に給気口と排気ファンを設ける第三種換気や、窓を開けての換気では、冬は冷たい外気が、夏は暑い外気がそのまま室内に入ってきてしまい、冷暖房の効率を著しく低下させます。

そこでスウェーデンハウスが採用しているのが、「24時間熱交換型換気システム(第一種換気)」です。

これは、給気と排気の両方を機械で行い、その際に熱の交換を行う非常に高性能な換気システムです。

スウェーデンハウスでは、「MAKT(マクト)Ⅱ」という独自のシステムを標準仕様としています。

このシステムの最大の特長は、排気する空気から熱と湿度を回収し、新しく取り入れる新鮮な空気に移してから室内に供給する点にあります。

具体的には、システム内部にある「熱交換素子」がその役割を担います。

冬であれば、暖房で暖められた室内の空気(例えば20℃)を排出する際に、その熱を熱交換素子が回収します。

そして、外の冷たい空気(例えば0℃)を取り込む際に、回収した熱を移すことで、室温に近い温度(例えば17℃)にしてから給気するのです。

これにより、冷暖房の負荷を大幅に軽減しながら、常に新鮮な空気を維持することができます。

熱交換率は最大で85%にも達し、一般的な換気システムに比べてエネルギーロスを格段に抑えることが可能です。

これは、スウェーデンハウスの断熱等級の高さを最大限に活かすための重要な仕組みと言えます。

また、このシステムはPM2.5にも対応した高性能フィルターを搭載しており、花粉やホコリだけでなく、健康への影響が懸念される微小な粒子状物質もしっかりと除去します。

常にクリーンな空気が家全体を循環するため、アレルギーをお持ちの方や小さなお子様がいるご家庭でも安心して暮らせます。

高気密住宅では換気システムの性能が住み心地を大きく左右します。

スウェーデンハウスの熱交換換気システムは、断熱性・気密性という家の基本性能と連携し、快適性、省エネ性、そして空気の質という、暮らしに不可欠な3つの要素を高いレベルで満たしてくれる、まさに縁の下の力持ちなのです。

ライバルの一条工務店との性能比較

高性能住宅を検討する際、スウェーデンハウスの比較対象として必ず名前が挙がるのが「一条工務店」です。

「家は、性能。」というキャッチコピーを掲げる一条工務店もまた、業界トップクラスの断熱性・気密性を誇るハウスメーカーです。

では、両社の性能にはどのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、客観的なデータとそれぞれの特徴から比較してみます。

性能数値の比較

まず、断熱性能を示すUA値と気密性能を示すC値で比較してみましょう。

  1. スウェーデンハウス: UA値 0.38W/㎡・K前後、C値 0.63㎠/㎡前後(2018-2020年度の平均値)
  2. 一条工務店(i-smartなど): UA値 0.25〜0.28W/㎡・K、C値 0.59㎠/㎡前後

このように、公表されている数値を単純に比較すると、UA値においては一条工務店の方がやや優れた値を示していることがわかります。

一条工務店は自社グループの工場で高性能な断熱材やサッシを開発・生産しており、性能数値を追求する姿勢は徹底しています。

一方、スウェーデンハウスの数値も、日本の住宅全体のレベルから見れば驚異的に高く、両社ともに断熱等級7レベルの性能を持つことは間違いありません。

性能を支える部材の違い

この数値の違いを生む要因の一つが、それぞれの特徴的な部材です。

  • スウェーデンハウス: 最大の特徴は「木製サッシ+トリプルガラス」。木の温もりやデザイン性、圧倒的な断熱性能を誇ります。壁の断熱材には高性能グラスウールを使用しています。
  • 一条工務店: 「樹脂サッシ+トリプルガラス(防犯仕様)」や、壁には内外から断熱材で挟む「外内ダブル断熱構法」を採用。特に断熱材「高性能ウレタンフォーム」は自社開発で、非常に高い性能を持っています。

スウェーデンハウスが「窓」を断熱の要と捉え、デザイン性も兼ね備えた木製サッシにこだわるのに対し、一条工務店は壁や床、天井を含めた家全体を「魔法瓶」のように捉え、オリジナルの断熱材で徹底的に性能を追求するアプローチといえるでしょう。

コンセプトと暮らしの提案の違い

結局のところ、どちらが優れているかという議論は、何を重視するかによって結論が変わります。

スウェーデンハウスは、北欧の豊かな暮らしや思想を背景に、木の温もりを感じられるデザイン、大きな窓から得られる開放感、そして世代を超えて住み継がれる家という価値を提供しています。

性能の高さは、あくまでその豊かな暮らしを実現するための手段と位置づけられています。

一方、一条工務店は、性能こそが快適で健康な暮らしの基盤であると考え、全館床暖房や太陽光発電システムといった設備と組み合わせて、エネルギー効率が良く、災害にも強い、極めて合理的な住まいを提案しています。

デザインよりも、まずは性能と住み心地、そしてコストパフォーマンスを重視する方に響くでしょう。

結論として、性能面では両社ともに最高レベルであり、甲乙つけがたいライバルです。

最終的な選択は、数値データだけでなく、モデルハウスで実際に体感する空気感やデザイン、そして担当者との相性など、総合的に判断することが後悔しないための鍵となります。

 

スウェーデンハウスの断熱等級と価格で後悔しないために

この章のポイント
  • ➤標準仕様でどこまで実現できるのか
  • ➤気になる坪単価とリアルな総額
  • ➤知っておきたいデメリットと後悔しやすい点
  • ➤断熱性だけじゃない!耐震等級も最高レベル
  • ➤最高の家はスウェーデンハウスの断熱等級の理解と相見積もりから

標準仕様でどこまで実現できるのか

スウェーデンハウスを検討する上で非常に重要なのが、「標準仕様」でどこまでの性能と設備が含まれているかを正確に把握することです。

ハウスメーカーによっては、魅力的なカタログ写真やモデルハウスの仕様が、実際には高額なオプションだらけというケースも少なくありません。

その点、スウェーデンハウスは標準仕様のレベルが非常に高いことで知られています。

まず、これまで解説してきたスウェーデンハウスの断熱等級を支える根幹部分は、すべて標準仕様に含まれています。

  • : 断熱の要である木製サッシとアルゴンガス入りLow-Eトリプルガラスは、すべての窓で標準です。
  • 断熱材: 壁には120mm、天井には300mmの高性能グラスウールがぎっしりと充填されます。これは国の次世代省エネ基準を大きく上回る厚さです。
  • 換気システム: 熱交換率最大85%を誇る24時間熱交換型換気システム「MAKTⅡ」も標準で搭載されます。
  • 構造: 地震に強いモノコック構造や、耐久性を高める通気工法も、もちろん標準仕様です。

つまり、スウェーデンハウスの代名詞ともいえる「断熱等級7相当の性能」は、特別なオプションを追加することなく、標準で手に入るのです。

これは、性能を重視する方にとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

また、住宅設備に関しても、質の高い製品が標準で用意されています。

例えば、キッチンやバスルーム、洗面台などは、LIXILやTOTOといった国内トップメーカーの製品の中から選ぶことができます。

これらはスウェーデンハウス向けのオリジナル仕様となっている場合もあり、デザイン性と機能性を両立しています。

床材についても、木の質感を大切にするスウェーデンハウスらしく、複合フローリングだけでなく、温かみのある無垢材フローリングも標準で選択肢に入っていることが多いです。

外壁材も、窯業系サイディングやガルバリウム鋼板など、複数の選択肢から選ぶことが可能です。

ただし、注意点もあります。

モデルハウスで使われているタイル外壁や、デザイン性の高い特別な建具、造作家具などはオプションとなることがほとんどです。

また、床材をすべて無垢材にしたり、キッチンのグレードを上げたりすると、当然ながら追加費用が発生します。

とはいえ、基本的な生活を送る上で必要となる設備や、住宅の根幹をなす性能部分が標準仕様で非常に高いレベルにあることは間違いありません。

「オプションを付けないと快適に暮らせない」ということはなく、「標準仕様をベースに、こだわりたい部分だけをグレードアップしていく」という考え方ができるのが、スウェーデンハウスの大きな魅力です。

最初の見積もり段階で、何が標準で何がオプションなのかをしっかりと確認し、自分たちの理想の暮らしと予算をすり合わせていくことが、後悔しない家づくりの第一歩となります。

気になる坪単価とリアルな総額

スウェーデンハウスの断熱等級や仕様の高さに魅力を感じる一方で、多くの方が最も気にするのが「価格」でしょう。

高性能な住宅であることは理解できても、自分たちの予算に合うのかどうかは、非常に重要な問題です。

スウェーデンハウスは、ハウスメーカー全体の中では「ハイブランド」または「高級ハウスメーカー」に位置づけられており、坪単価も高めの水準にあります。

坪単価の目安

一般的に、スウェーデンハウスの坪単価は**90万円~120万円**程度が目安とされています。

例えば、延床面積35坪の家を建てる場合、建物の本体価格だけで「35坪 × 90万円 = 3,150万円」から「35坪 × 120万円 = 4,200万円」程度がかかる計算になります。

この坪単価は、一条工務店などの他の高性能住宅メーカーと比較しても同等か、やや高めになる傾向があります。

この価格の背景には、スウェーデンからの部材輸送コスト、高性能な木製サッシや断熱材といった高品質な建材費、そして精度の高い施工を維持するための人件費などが含まれています。

注意点:坪単価だけで判断してはいけない

ここで非常に重要な注意点があります。

それは、家づくりにかかる費用は「建物の本体価格」だけではないということです。

最終的に支払うことになる「総額」は、本体価格に加えて「別途付帯工事費」と「諸費用」が必要になります。

  1. 別途付帯工事費: 古い家の解体費用、地盤改良工事費、外構工事費(駐車場やフェンスなど)、給排水やガスの引き込み工事費などが含まれます。これは土地の状況によって大きく変動し、総額の15%~20%程度を占めることが多いです。
  2. 諸費用: 登記費用、火災保険料、地震保険料、住宅ローン手数料、印紙税、不動産取得税などです。こちらも総額の5%~10%程度を見ておく必要があります。

つまり、坪単価から計算した本体価格の、おおよそ1.25倍から1.3倍が実際の総額に近い金額になると考えておくとよいでしょう。

例えば、本体価格が3,500万円の場合、総額は4,375万円~4,550万円程度になる可能性があるということです。

規格住宅という選択肢

「どうしても予算が…」という方のために、スウェーデンハウスでは「ヘンマベスト(Hemma Bäst!)」などの規格住宅も用意されています。

これは、あらかじめ用意されたプランの中から選ぶことで、注文住宅よりもコストを抑えつつ、スウェーデンハウスの基本性能を手に入れることができる商品です。

坪単価も80万円台からと、注文住宅に比べてリーズナブルな設定になっています。

スウェーデンハウスの価格は決して安くはありませんが、その価格には断熱等級の高さがもたらす光熱費の削減効果や、長く快適に住み続けられる耐久性、そして高い資産価値といった、目に見えにくい価値も含まれています。

初期投資は高くても、長期的な視点(ライフサイクルコスト)で考えれば、決して割高ではないという見方もできます。

まずは自分たちの予算を明確にし、複数のハウスメーカーから見積もりを取って、価格と価値のバランスをじっくり比較検討することが重要です。

知っておきたいデメリットと後悔しやすい点

スウェーデンハウスは顧客満足度調査で常に上位にランクインするなど、非常に評価の高いハウスメーカーですが、すべての人にとって完璧な選択肢というわけではありません。

契約してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前に知っておくべきデメリットや、注意が必要な点についてもしっかりと理解しておきましょう。

1. 価格が高い

これは最大のデメリットと言えるかもしれません。

前のセクションで解説した通り、坪単価はハイブランドメーカーの価格帯です。

高品質な部材と高性能な仕様のため、ある程度のコストがかかるのは必然ですが、同じような性能をより低価格で提供するハウスメーカーも存在します。

特に、デザインへのこだわりよりもコストパフォーマンスを最優先する方にとっては、予算オーバーとなりやすいでしょう。

「憧れだけで契約してしまい、オプションを削りに削って、結局満足のいかない家になってしまった」という後悔の声も聞かれます。

2. 木製サッシのメンテナンスが必要

スウェーデンハウスの象徴である木製サッシは、その優れた断熱性能とデザイン性の裏返しとして、定期的なメンテナンスが不可欠です。

一般的には、5年~10年に一度程度の再塗装が推奨されています。

もちろん、50年間の無料定期検診システムでサポートはありますが、メンテナンス自体はオーナーの責任と費用で行う必要があります。

この手間とコストを「家の味を育てる楽しみ」と捉えられるか、「面倒な負担」と感じるかで、満足度が大きく変わってきます。

アルミサッシや樹脂サッシのように、基本的にメンテナンスフリーであることを望む方には向いていないかもしれません。

3. 間取りの制約を感じることがある

スウェーデンハウスは、壁・床・天井の6面で家を支える「モノコック構造」を採用しています。

これは地震に非常に強い構造ですが、構造上どうしても取り除けない壁や柱が出てくるため、日本の伝統的な木造軸組工法(在来工法)に比べると、間取りの自由度はやや低いと言われています。

特に、壁一面の大開口や、非常に複雑な間取りを希望する場合には、実現が難しいケースもあります。

また、1200mmという独自のモジュール(設計の基本単位)を採用しているため、日本の家具のサイズと合わないなど、細かい部分で制約を感じる可能性もゼロではありません。

4. 修理やリフォームに時間がかかることがある

窓などの主要な部材をスウェーデンから輸入しているため、万が一破損した場合などに、部材の取り寄せに時間がかかる可能性があります。

また、特殊な工法や部材を使用しているため、将来的なリフォームを考えた際に、スウェーデンハウス以外の工務店では対応が難しい場合があることも念頭に置いておく必要があります。

これらのデメリットは、スウェーデンハウスの持つ大きなメリットの裏返しでもあります。

重要なのは、これらの点を事前にしっかりと理解し、納得した上で選択することです。

モデルハウス訪問時や営業担当者との打ち合わせで、良い点だけでなく、これらの懸念点についても率直に質問し、不安を解消しておくことが後悔を防ぐための鍵となります。

断熱性だけじゃない!耐震等級も最高レベル

スウェーデンハウスの話題では、どうしてもその卓越した「断熱等級」に注目が集まりがちですが、住宅の基本性能としてもう一つ忘れてはならないのが「耐震性」です。

地震大国である日本において、家族の命と財産を守る家の強さは、断熱性と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な要素です。

そして、スウェーデンハウスは、この耐震性においても最高レベルの性能を誇っています。

標準仕様で「耐震等級3」を取得

住宅の耐震性能は、国土交通省が定める「住宅性能表示制度」の中で「耐震等級」としてランク付けされています。

耐震等級は1から3までの3段階あり、等級3が最も高い耐震性を持つことを示します。

具体的には、建築基準法で定められた最低限の耐震性(震度6強~7の地震で倒壊・崩壊しないレベル)を耐震等級1とし、耐震等級3はその1.5倍の力に対して倒壊・崩壊しない強度を持つことを意味します。

警察署や消防署など、災害時の拠点となる重要な防災施設は、この耐震等級3で建設されています。

スウェーデンハウスは、この最高ランクである「耐震等級3」を、特別なオプションではなく標準仕様で取得することが可能です。

これは、万が一の大地震に際しても、住む人の安全を最大限に確保できる家であることを示しており、大きな安心材料と言えるでしょう。

強固な「モノコック構造」

この高い耐震性を実現しているのが、スウェーデンハウスが採用する「モノコック構造(モノボックス構造)」です。

これは、床・壁・天井を一体化した強固な箱(ボックス)を形成する工法で、航空機やF1マシンなどにも採用されています。

地震の揺れを特定の部分で支えるのではなく、建物全体(面)で受け止めて力を分散させるため、非常に高い剛性を発揮します。

壁に使われる木質パネルは、スウェーデン産の強度の高い木材を枠材とし、両面に構造用合板を貼ることで、ねじれや変形に強い構造となっています。

過去に行われた実大振動実験では、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震の観測波を含む、震度6強から7クラスの揺れを19回にわたって加えても、構造躯体に大きな損傷はなく、補修なしで住み続けられるレベルの強度が証明されました。

「スウェーデンは地震が少ない国だから、耐震性は大丈夫なのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、スウェーデンハウスは日本の厳しい地震環境に完全に対応した、極めて高い耐震性能を持つ住宅なのです。

断熱等級の高さによる快適な暮らしと、耐震等級3による安全な暮らし。

この両方を高いレベルで満たしている点に、スウェーデンハウスの家づくりに対する真摯な姿勢と、住宅メーカーとしての総合力の高さが現れていると言えるでしょう。

最高の家はスウェーデンハウスの断熱等級の理解と相見積もりから

これまで、スウェーデンハウスの断熱等級の高さや、それを支える具体的な技術、さらには価格やデメリット、そして耐震性に至るまで、多角的に解説してきました。

スウェーデンハウスが、断熱等級7に相当する世界トップクラスの性能を持ち、それがUA値やC値といった客観的な数値、そして木製サッシや換気システムといった優れた部材によって実現されていることをご理解いただけたかと思います。

しかし、家づくりにおいて最も大切なことは、「自分たち家族にとって最高の家」を見つけることです。

そして、そのための最も確実で賢い方法が、「複数の住宅会社を比較検討し、相見積もりを取る」ことです。

私の経験上、これは家づくりで絶対に欠かせないプロセスだと断言できます。

なぜなら、各ハウスメーカーにはそれぞれに独自の強み、哲学、そして価格設定があるからです。

例えば、スウェーデンハウスの木の温もりとデザイン性に強く惹かれる方もいれば、一条工務店の徹底した性能と合理性に魅力を感じる方もいるでしょう。

また、地元の優れた工務店が、予想以上に高い性能とデザインの家を、より柔軟な対応で提案してくれる可能性も十分にあります。

一つの会社の話だけを聞いていては、その提案が本当に自分たちにとってベストなのか、提示された価格が適正なのかを客観的に判断することはできません。

複数の会社から間取りプランと見積もりを提案してもらうことで、初めて各社の特徴が明確になり、比較の軸ができます。

「A社はこの部分が得意だけど、B社はこちらの提案が素晴らしい」「C社は価格を抑えつつも、性能はしっかり確保してくれている」といった発見は、相見積もりならではのものです。

また、他社の見積もりがあることで、価格交渉の材料になることもあります。

家づくりは、情報戦でもあります。

スウェーデンハウスの断熱等級について深く理解することは、高性能住宅を判断する上での確かな「目」を養うことに繋がります。

その上で、複数の選択肢を持ち、それぞれの提案をじっくりと比較吟味する。

このプロセスを経ることで、心から納得できる、後悔のない家づくりが実現できるのです。

理想の家を建てるという大きな夢を叶えるために、まずは複数の注文住宅会社から提案を受け取ることから始めてみてください。

それが、あなたとあなたの家族にぴったりのプランに出会うための、最も確実な一歩となるでしょう。

この記事のまとめ
  • ➤スウェーデンハウスの断熱等級は最高ランクの7に相当
  • ➤UA値は全国平均0.3台とZEH基準を大幅にクリア
  • ➤C値も平均0.6台と非常に高い気密性を誇る
  • ➤断熱と気密の性能は全棟で測定し報告書で保証される
  • ➤断熱性能の鍵は標準仕様の木製サッシとトリプルガラス
  • ➤アルミサッシの約1700倍の断熱性を持つ木製フレーム
  • ➤熱交換率85%の換気システムで省エネと快適性を両立
  • ➤一条工務店とは性能面で甲乙つけがたいライバル関係
  • ➤デザイン性と木の質感を重視するならスウェーデンハウス
  • ➤坪単価は90万円から120万円が目安の高級メーカー
  • ➤木製サッシの定期的なメンテナンスは必要不可欠
  • ➤断熱性だけでなく耐震等級も標準で最高ランクの3
  • ➤強固なモノコック構造が地震の揺れから家族を守る
  • ➤理想の家のためには性能の理解が重要
  • ➤最高のプランに出会うには複数社の相見積もりが大切

 

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