
積水ハウスでマイホームを建ててから、あっという間に10年という月日が経とうとしている方も多いのではないでしょうか。
大きな節目となる10年目には、積水ハウスによる定期点検が控えています。
しかし、具体的に積水ハウスの10年点検はどこを見るのか、費用はかかるのか、何か準備しておくべきことはあるのか、といった疑問や不安を感じているかもしれません。
特に、点検項目や保証の内容、シロアリ対策の有無、外壁や屋根の修繕が必要になった場合の有償メンテナンス費用など、気になる点は多岐にわたるでしょう。
大切な住まいの状態を正確に把握し、これからも長く快適に暮らすためには、この10年点検が非常に重要な機会となります。
床下の状態や普段は見ることのできない箇所のチェックも含まれるため、専門家による診断は欠かせません。
この記事では、そうした疑問や不安を解消するために、積水ハウスの10年点検でどこを見るのか、具体的な点検内容から費用、事前の準備まで、網羅的に解説していきます。
- ➤積水ハウスの10年点検の具体的なチェック項目
- ➤点検にかかる費用は無償か有償か
- ➤シロアリ対策や防蟻処理の重要性
- ➤屋根や外壁など外部の主要な点検ポイント
- ➤床下や屋根裏など内部の詳しい点検内容
- ➤保証を延長するために必要な条件
- ➤点検前に住宅所有者が準備しておくべきこと
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積水ハウスの10年点検はどこを見る?主要な点検項目
- ➤【外部】屋根・外壁・基礎の状態
- ➤【内部】床下や屋根裏の構造チェック
- ➤シロアリ対策と防蟻処理の必要性
- ➤給排水など設備関連の点検
- ➤保証延長に関わる重要なポイント
【外部】屋根・外壁・基礎の状態

積水ハウスの10年点検において、建物の外回りは特に重要なチェックポイントです。
なぜなら、住宅を雨や風、紫外線から守る最も重要な部分であり、劣化が進行すると建物の寿命に直接影響を与えるからです。
ここでは、屋根、外壁、そして建物を支える基礎の点検内容について詳しく見ていきましょう。
屋根の点検
屋根は住宅の最も高い位置にあり、普段はなかなか状態を確認できない場所です。
そのため、専門家による点検が不可欠と言えるでしょう。
点検では、主に高所カメラやドローンを使用して、屋根材の状態を細かくチェックします。
屋根材にひび割れやズレ、欠けがないか、塗装の色褪せや剥がれが起きていないかなどを確認します。
また、屋根材の接合部分や棟板金(屋根の頂上部分を覆う金属板)の釘が浮いていないかも重要なポイントです。
これらの不具合を放置すると、雨漏りの原因となる可能性があるため、早期発見が大切になります。
特にスレート屋根の場合は、10年を過ぎると表面の塗装が劣化し、コケやカビが発生しやすくなるため注意が必要です。
外壁の点検
外壁は建物の顔とも言える部分で、美観だけでなく防水性能にも大きく関わっています。
点検では、まず外壁材そのものにひび割れ(クラック)や欠け、反りがないかを目視で確認します。
塗装が施されている外壁では、手で触った際に白い粉が付着する「チョーキング現象」が起きていないかもチェックします。
これは塗膜が劣化しているサインであり、防水機能が低下していることを示唆しています。
さらに、外壁材のつなぎ目を埋めているシーリング(コーキング)材の点検も重要です。
シーリング材は経年で硬化し、ひび割れや肉やせ(痩せて隙間ができる状態)が発生します。
この隙間から雨水が浸入すると、建物の内部構造を傷める原因となるため、10年という節目での状態確認は欠かせません。
基礎の点検
建物を支える基礎部分も、重要な点検項目の一つです。
コンクリートの表面に幅の広いひび割れ(構造クラック)が発生していないか、鉄筋が露出していないかなどを確認します。
軽微なヘアークラック(髪の毛程度の細いひび割れ)であれば、すぐに問題となることは少ないですが、ひび割れの幅や深さによっては補修が必要となる場合もあります。
また、基礎の周りの地面が沈下していないか、換気口が塞がれていないかなどもチェックし、建物の安全性や耐久性に問題がないかを総合的に判断します。
これらの外部点検は、建物の長期的な健康状態を維持するための第一歩と言えるでしょう。
【内部】床下や屋根裏の構造チェック
積水ハウスの10年点検では、普段見ることのできない床下や屋根裏といった空間のチェックも行われます。
これらの場所は、建物の構造的な安全性や快適性を維持するために非常に重要な役割を担っており、問題の早期発見が住宅の寿命を延ばすことにつながります。
床下の点検
床下の点検は、主にキッチンや洗面所にある床下収納庫などから進入して行われます。
担当者は専用の作業着を着用し、ライトを照らしながら隅々までチェックを進めます。
主な確認項目は以下の通りです。
- 基礎コンクリートの状態:ひび割れや水が染み出した跡(漏水痕)がないかを確認します。
- 土台や大引の状態:木材に腐食やシロアリによる被害(蟻道)がないかをチェックします。
- 断熱材の状態:断熱材が脱落したり、ずれたりしていないかを確認します。断熱材の不具合は、冬場の底冷えや夏場の室温上昇につながります。
- 給排水管の状態:配管から水漏れが発生していないか、配管の支持金物がしっかりと固定されているかを確認します。
- 湿気やカビの有無:床下に過度な湿気が溜まっていないか、カビが発生していないかをチェックします。不自然な湿気は漏水や換気不足のサインである可能性があります。
床下は湿気がこもりやすく、住宅の中でも特にトラブルが発生しやすい場所の一つです。
特に水漏れやシロアリ被害は、発見が遅れると大規模な修繕が必要になるケースもあるため、10年目のプロによる点検は非常に有意義です。
屋根裏(小屋裏)の点検
屋根裏の点検は、主に天井に設けられた点検口から進入して行われます。
屋根の直下に位置するこの空間は、夏の厳しい暑さや冬の寒さから室内を守る重要な役割を果たしています。
主な確認項目は以下の通りです。
- 野地板や垂木の状態:屋根の裏側にあたる野地板に、雨漏りによるシミやカビが発生していないかを確認します。
- 構造金物の状態:柱や梁を接合している金物に緩みやサビがないかをチェックします。
- 断熱材の状態:床下同様、断熱材がずれたり、隙間ができていたりしないかを確認します。
- 換気の状態:小屋裏の換気が適切に行われているかを確認します。換気不足は結露やカビの原因となり、建物の耐久性を損なう可能性があります。
屋根裏で雨漏りの兆候が発見された場合、屋根の防水機能が低下している可能性が高いため、早期の対応が求められます。
このように、床下や屋根裏の点検は、建物の構造躯体の健全性を確認し、目に見えないリスクを洗い出すために不可欠な工程なのです。
住宅所有者自身で確認するのは困難な場所だからこそ、この機会にしっかりと見てもらうことが重要となります。
シロアリ対策と防蟻処理の必要性

積水ハウスの10年点検において、シロアリ対策は最も重要な項目の一つと言っても過言ではありません。
日本の住宅において、シロアリは木材を食害し、建物の耐久性や耐震性を著しく低下させる恐れのある害虫だからです。
特に新築時に行われた防蟻処理の効果は、一般的に5年から10年で切れるとされています。
そのため、10年というタイミングで再度対策を講じることが、家を長持ちさせる上で極めて重要になります。
防蟻処理の保証期間と再施工
積水ハウスでは、新築時に土壌処理や木部処理といった防蟻処理を施しており、通常は10年間の保証が付いています。
10年点検では、まず床下に潜り、シロアリの被害がないか、蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリが作る土のトンネルがないかを徹底的に調査します。
もし被害が確認されなくても、保証を延長するためには、このタイミングで有償の防蟻処理(再施工)を行うことが必須条件となります。
点検時に担当者から、保証延長のための防蟻工事について提案があるはずです。
この再施工を行わない場合、万が一将来シロアリ被害が発生しても保証の対象外となってしまうため、多くの方が再施工を選択します。
防蟻処理の方法と費用
再施工される防蟻処理は、主に「バリア工法」と呼ばれる方法が一般的です。
これは、床下の木部(土台や大引など)や基礎の立ち上がり部分に、専用の薬剤を噴霧器で散布する方法です。
これにより、シロアリが地中から建物へ侵入するのを防ぐ薬剤のバリアを再形成します。
使用される薬剤は、安全性が高く、臭いの少ないものが選ばれることがほとんどですが、気になる場合は事前に確認しておくと良いでしょう。
費用については、建物の面積(坪数)によって異なりますが、一般的な戸建て住宅でおおよそ15万円から25万円程度が相場とされています。
決して安い金額ではありませんが、将来の甚大な被害を防ぐための保険と考えれば、その重要性は理解できるでしょう。
業者によっては、床下の換気扇設置などを同時に提案されることもありますが、本当に必要かどうかは家の立地条件や床下の湿気の状態などを考慮して慎重に判断することが大切です。
住宅所有者自身でできるシロアリ対策のチェックポイント
専門家による点検と合わせて、日頃から 住宅所有者自身で注意を払うことも大切です。
以下の点に気を付けてみましょう。
- 建物の基礎周りに木材や段ボールなどを置かない。シロアリの餌場となってしまいます。
- 基礎の換気口を物で塞がない。床下の換気を妨げ、湿気がこもる原因になります。
- 床がきしんだり、柱を叩くと空洞音がしたりする場合も、被害が進行しているサインかもしれません。
- 羽アリを大量に見かけたら要注意。特に春から初夏にかけて、お風呂場や玄関などで見かけた場合は、シロアリの可能性があります。
これらの兆候に気づいた場合は、10年点検を待たずに、すぐに積水ハウスのカスタマーズセンターに連絡することをおすすめします。
シロアリ対策は、予防が何よりも重要です。
10年点検を機に、住まいの防蟻意識を新たにする良い機会と捉えましょう。
給排水など設備関連の点検
住宅の快適な暮らしを支える上で、給排水設備やガス設備、換気設備などのライフラインは欠かせない存在です。
積水ハウスの10年点検では、これらの設備関連についても、正常に機能しているか、劣化や不具合の兆候がないかを確認します。
目に見える部分だけでなく、普段は意識しない部分までチェックすることで、水漏れなどの大きなトラブルを未然に防ぐ目的があります。
給水・給湯設備の点検
毎日使用する水回りは、特に注意深く点検される箇所です。
キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの蛇口から正常に水が出るか、水の勢いに問題はないかを確認します。
同時に、シンク下や洗面台下の給水管・給湯管の接続部から水漏れやにじみがないかを目視でチェックします。
また、屋外に設置されている給湯器(エコキュートやガス給湯器など)も点検対象です。
本体に異常な音や振動、水漏れがないか、配管の保温材が劣化していないかなどを確認します。
給湯器の寿命は一般的に10年から15年とされているため、10年目の点検は交換時期を検討する良いきっかけにもなるでしょう。
排水設備の点検
排水設備の点検では、水がスムーズに流れるかどうかが主なチェックポイントです。
キッチンや洗面、浴室の排水口に水を流し、詰まりや流れの悪さがないかを確認します。
合わせて、床下の排水管に漏れや勾配不良がないかも確認します。
屋外では、雨水桝や汚水桝の蓋を開け、中に土砂や木の葉などが溜まっていないか、配管が詰まっていないかをチェックします。
桝が詰まると、大雨の際に雨水が敷地内に溢れたり、宅内の排水が流れにくくなったりする原因となるため、定期的な清掃が推奨されます。
点検時に清掃の必要性を指摘されることもあります。
その他の設備点検
給排水以外にも、以下のような設備が点検対象となります。
- ガス設備:ガス漏れ警報器の有効期限や作動状況、ガス管の腐食などを確認します。
- 換気設備:24時間換気システムや、浴室・トイレの換気扇が正常に作動しているか、フィルターが汚れていないかなどをチェックします。換気機能の低下は、結露やカビの発生につながります。
- 火災警報器:設置が義務付けられている火災警報器の作動確認(テストボタンによる)、および電池の寿命や本体の交換時期(一般的に10年)についてのアナウンスが行われます。
これらの設備は、安全かつ健康的な生活を送るために不可欠なものです。
点検によって不具合や交換時期の目安を知ることで、計画的なメンテナンスや交換が可能になり、突然の故障といった事態を避けることができます。
何か気になる点があれば、点検の際に担当者に質問してみると良いでしょう。
保証延長に関わる重要なポイント

積水ハウスの大きな魅力の一つに、充実したアフターサービスと長期保証制度があります。
特に、建物の構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分については、初期保証として10年間(現在は「初期30年保証制度」が標準)の保証が付いています。
そして、10年目の定期点検は、この保証をさらに延長できるかどうかの重要な分岐点となります。
保証延長の条件とは
保証を10年からさらに10年(合計20年)延長するためには、積水ハウスが定めた条件をクリアする必要があります。
その最も重要な条件が、「10年目の点検結果に基づき、積水ハウスが必要と判断した有料メンテナンス工事を実施すること」です。
これは、建物の品質を維持し、保証を継続するための合理的な条件と言えるでしょう。
具体的に、保証延長のために必須とされることが多い有料メンテナンス工事は以下の通りです。
- 防蟻工事:前述の通り、シロアリ対策のための薬剤再散布工事です。これはほとんどの場合で必須項目となります。
- 外壁のシーリング打ち替え工事:外壁材のつなぎ目にあるシーリングが劣化したままだと、雨水浸入のリスクが高まるため、防水性能を維持するために必要と判断されることが多いです。
- 屋根やバルコニーの防水工事:屋根材の塗装や、FRP防水などが施されたバルコニーのトップコート再塗装など、雨漏りを防ぐためのメンテナンスです。
これらの工事は、建物の仕様や立地環境、劣化の進行状況によって要否が判断されます。
例えば、外壁がタイル張りでシーリング箇所が少ない建物であれば、シーリング工事は不要となるケースもあります。
点検後に、担当者から詳細な点検報告書と共に、保証延長に必要な工事の見積もりが提示されます。
保証延長のメリットと判断基準
保証を延長する最大のメリットは、言うまでもなく「安心」です。
万が一、保証期間内に構造上の問題や雨漏りといった重大な不具合が発生した場合、無償で修理してもらえるという安心感は非常に大きいものがあります。
一方で、有料メンテナンス工事には数十万円から、場合によっては百万円を超える費用がかかることもあります。
そのため、提示された工事内容と見積金額に納得できるかどうかが、判断の分かれ目となるでしょう。
ここで重要なのは、提示されたメンテナンスが「保証延長のため」だけでなく、「建物の寿命を延ばすため」にも必要な投資であるという視点です。
仮に保証延長を選択せず、他社で安くメンテナンス工事を行った場合、その後の不具合については積水ハウスの保証対象外となってしまいます。
費用と安心のバランスを考え、家族でよく話し合って決断することが求められます。
点検担当者の説明をよく聞き、不明な点があれば遠慮なく質問し、納得した上で判断することが大切です。
積水ハウスの10年点検は、単なる現状確認だけでなく、これからの10年、20年先も安心して住み続けるための重要なステップなのです。
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積水ハウスの10年点検はどこを見るかを知り、費用と準備をしよう
- ➤点検費用は無料?有償工事の内容
- ➤事前に準備しておくべきこと
- ➤点検当日の流れと所要時間
- ➤修繕提案をされた場合の注意点
- ➤積水ハウスの10年点検はどこを見るか把握して臨もう
点検費用は無料?有償工事の内容

積水ハウスの10年点検を前にして、多くの方が気になるのが費用についてでしょう。
「点検自体にお金はかかるのか」「必ず何か工事をしなければならないのか」といった疑問は当然のことです。
結論から言うと、10年目の定期点検(建物の調査・診断)自体は、アフターサービスの一環として無償で行われます。
しかし、点検の結果、建物の性能を維持するためや保証を延長するために推奨されるメンテナンス工事は有償となります。
無償の範囲:点検と診断
積水ハウスのカスタマーズセンターの担当者が訪問し、これまで説明してきたような外部、内部、床下、屋根裏、設備関連のチェックを行う作業には費用は発生しません。
これは、建物の状態を把握し、 住宅所有者に報告するためのサービスです。
点検後には、写真付きの詳細な報告書が提出され、現在の建物のコンディションについて詳しい説明を受けられます。
この報告書は、住まいの健康診断書のようなものであり、これを受け取るだけでも非常に価値があると言えるでしょう。
有償となる工事の具体例
問題は、点検の結果に基づいて提案されるメンテナンス工事です。
これらはすべて有償となり、実施するかどうかは住宅所有者の判断に委ねられます。
ただし、前述の通り、保証を延長するためには、指定された工事の実施が条件となる場合がほとんどです。
10年点検で提案されることが多い代表的な有償工事と、費用の目安を以下に示します。
| 工事内容 | 費用の目安 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 防蟻(シロアリ)工事 | 15万円 ~ 25万円 | 薬剤の効果が切れるための再施工、保証延長 |
| 外壁シーリング打ち替え | 50万円 ~ 100万円 | シーリングの劣化による雨水浸入の防止 |
| 屋根塗装 | 60万円 ~ 120万円 | 屋根材の保護、防水性能の維持 |
| バルコニー防水(トップコート) | 10万円 ~ 20万円 | 防水層の保護、雨漏り防止 |
| 火災警報器の交換 | 数万円 | 電池切れや本体の寿命(約10年)による交換 |
※費用は建物の大きさや仕様、劣化状況によって大きく変動します。
これらの工事をすべて行うとなると、合計で100万円から200万円以上になることも珍しくありません。
そのため、新築時から将来のメンテナンス費用として、ある程度の資金を計画的に積み立てておくことが非常に重要です。
工事の判断と相見積もり
提示された有償工事について、すべてを言われるがままに受け入れる必要はありません。
特に保証延長の必須項目となっていない工事については、本当に今すぐ必要なのか、数年後でも良いのかを検討する余地があります。
また、費用が高いと感じた場合には、他のリフォーム会社や専門業者から相見積もりを取るという選択肢もあります。
ただし、積水ハウス以外の業者で工事を行った場合、その箇所については積水ハウスの保証対象外となる点には十分な注意が必要です。
例えば、他社で屋根塗装を行った後に雨漏りが発生した場合、原因の切り分けが難しくなり、保証を受けられない可能性があります。
費用と保証のバランスをよく考え、納得のいく選択をすることが大切です。
事前に準備しておくべきこと
積水ハウスの10年点検をスムーズかつ有意義なものにするためには、当日を迎える前にいくつかの準備をしておくことをお勧めします。
事前の準備をしっかり行うことで、点検が効率的に進むだけでなく、 homeowner 自身が抱える疑問や不安を的確に解消することにもつながります。
1.書類の準備
まず、建築時の図面や仕様書、過去の点検記録(3ヶ月、1年、2年、5年点検など)、保証書といった書類一式を手元にまとめておきましょう。
これらの書類は、点検担当者が建物の正確な情報を把握するために役立ちます。
また、保証内容を確認する上でも必要となりますので、どこに保管しているかを確認しておくと安心です。
2.点検口周辺の片付け
点検では、床下や屋根裏(小屋裏)への進入が必要となります。
これらの点検口は、一般的にキッチンや洗面所の床下収納、クローゼットや押入れの天井などに設置されています。
点検当日に担当者がスムーズに作業できるよう、点検口の周りに置かれている荷物や家具は事前に移動させておきましょう。
特に床下収納にたくさんの物を入れている場合は、中身を空にしておく必要があります。
屋根裏点検口の下も、脚立を立てるスペースが必要になるため、片付けておくことが望ましいです。
3.気になる点や質問事項のリストアップ
この10年間で、住んでいて気になったことや不具合を感じた点をメモにまとめておくことを強くお勧めします。
例えば、以下のような点です。
- 「ドアや窓の開閉がスムーズでない箇所がある」
- 「特定の場所で床鳴りがする」
- 「壁紙(クロス)に隙間や剥がれが出てきた」
- 「雨が降ると、ポタポタと音がする箇所がある」
- 「換気扇の吸い込みが弱くなった気がする」
日々の生活で感じる些細なことでも、専門家にとっては重要な情報源となります。
点検当日は、担当者の説明を聞くことに集中してしまい、聞きたかったことを忘れてしまうことも少なくありません。
事前にリストアップしておくことで、漏れなく質問し、的確なアドバイスをもらうことができます。
4.家族との情報共有
点検には、できるだけ家族(特に配偶者)と一緒に立ち会うことが理想です。
一人で説明を聞くよりも、複数人で聞いた方が理解が深まりますし、その場で相談しながら意思決定ができます。
もし全員の立ち会いが難しい場合でも、事前に気になる点や質問したいことを家族間で共有し、代表者が確認できるようにしておきましょう。
特に、有償メンテナンスの提案があった場合、その場で即決するのは難しいものです。
後で家族に説明するためにも、一緒に話を聞いておくことのメリットは大きいと言えます。
これらの準備をしておくことで、10年点検を単なる「受けるもの」ではなく、「主体的に活用するもの」として臨むことができるでしょう。
点検当日の流れと所要時間

積水ハウスの10年点検が具体的にどのように進められるのか、当日の流れと所要時間を知っておくことで、落ち着いて点検に臨むことができます。
一般的に、点検は積水ハウスのグループ会社である積水ハウスリフォームの担当者、もしくはカスタマーズセンターの担当者が1名または2名で訪問し、 住宅所有者 立ち会いのもとで行われます。
当日の大まかな流れ
点検は、おおよそ以下のステップで進行します。
- 挨拶とヒアリング:担当者が到着し、挨拶を済ませた後、まずは住宅所有者から最近の住まいの状態で気になる点や不具合がないかなどのヒアリングが行われます。事前にリストアップした質問事項を伝える絶好のタイミングです。
- 外部点検:建物の外周を回りながら、基礎、外壁、シーリング、軒裏、雨樋、屋根(高所カメラ等を使用)の状態を目視で確認していきます。
- 内部点検:家の中に入り、各部屋の壁、天井、床、建具(ドアや窓)の開閉状況、水回り設備などをチェックします。
- 床下・屋根裏点検:準備しておいた点検口から床下や屋根裏に進入し、構造躯体や断熱材、配管の状態、雨漏りの兆候、シロアリの被害がないかなどを詳しく調査します。この作業が点検のハイライトとも言えます。
- 結果の説明と質疑応答:すべての点検が終了した後、担当者から口頭で点検結果の概略が報告されます。写真を見せながら説明してくれることも多いです。この際に、メンテナンスの必要性や今後のスケジュールについてのアナウンスがあります。
- 後日、報告書の提出:詳細な点検報告書と、必要なメンテナンス工事の見積書が後日郵送または持参されます。
所要時間について
点検にかかる時間は、建物の大きさや間取り、点検する項目数によって異なりますが、一般的には2時間から3時間程度を見ておくと良いでしょう。
床下や屋根裏の調査には特に時間がかかります。
また、点検後の結果説明や質疑応答の時間も考慮すると、半日程度は余裕を持っておくと安心です。
点検は住宅所有者の立ち会いが原則となっているため、当日はスケジュールを確保しておく必要があります。
立ち会い時のポイント
点検に立ち会う際は、ただ見ているだけでなく、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
担当者がどこをどのようにチェックしているのかを一緒に確認し、気になることがあればその場で「これはどういう状態ですか?」と質問してみましょう。
専門家の視点での解説を直接聞くことで、自分の家の状態への理解が深まります。
特に、床下や屋根裏の様子は、担当者が撮影した写真を見せてもらいながら説明を受けることになります。
普段見られない場所だからこそ、どのような状態になっているのかをしっかりと把握しておくことが重要です。
丁寧な担当者であれば、 住宅所有者の不安や疑問に寄り添い、分かりやすく説明してくれるはずです。
この点検は、愛着のある我が家と向き合う良い機会と捉え、有意義な時間にしましょう。
修繕提案をされた場合の注意点
10年点検が終わり、後日、詳細な報告書と共に見積書が手渡されたとき、そこには多くの場合、何らかの修繕(有償メンテナンス)の提案が記載されています。
その金額を見て驚くこともあるかもしれませんが、冷静に内容を吟味し、適切に判断することが重要です。
ここでは、修繕提案をされた場合に注意すべきポイントを解説します。
1.提案内容の優先順位を確認する
見積書には、複数の工事項目が記載されていることがよくあります。
それらの項目がすべて同じ重要度というわけではありません。
担当者に、それぞれの工事の緊急性や重要性について、優先順位を確認しましょう。
具体的には、以下のように分類して考えると分かりやすいです。
- 保証延長に必須の工事:防蟻処理など、保証を延長するために必ず実施しなければならない項目。
- 建物の性能維持に重要な工事:シーリング打ち替えや防水工事など、放置すると雨漏りなど重大な不具合につながる可能性が高い項目。
- 美観の維持や予防的な工事:外壁塗装など、今すぐ問題があるわけではないが、早めに対処することで将来的な費用を抑えられる可能性がある項目。
- 推奨レベルの工事:より快適性を高めるための提案など、緊急性が低い項目。
「この工事をしないと、具体的にどのようなリスクがありますか?」と質問することで、工事の必要性をより深く理解できます。
2.その場で即決しない
たとえ担当者から強く勧められたとしても、その場ですぐに契約するのは避けましょう。
見積書を受け取ったら、一度持ち帰り、家族と相談する時間を設けることが大切です。
特に高額な契約になる場合は、冷静に考える時間が必要です。
「キャンペーンで今月中に契約すれば割引が…」といったセールストークに惑わされず、自分たちのペースで検討を進める権利があります。
焦って判断すると、後で後悔することにもなりかねません。
3.見積内容を詳細に確認する
見積書に「〇〇工事一式」としか書かれていない場合は、注意が必要です。
どのような材料を使い、どの範囲を、どのような工程で工事するのか、詳細な内訳を確認しましょう。
例えば、外壁塗装であれば、使用する塗料のメーカー名、製品名、耐久年数などを確認します。
シーリング工事であれば、既存のシーリングを撤去してから新しいものを充填する「打ち替え」なのか、既存の上に重ねる「増し打ち」なのかでも、耐久性や費用は大きく変わります。
不明な点があれば、納得できるまで説明を求める姿勢が重要です。
4.相見積もりの検討
前述もしましたが、費用に納得がいかない場合や、工事内容の妥当性を客観的に判断したい場合は、他のリフォーム会社から相見積もりを取ることも有効な手段です。
その際は、積水ハウスの見積もりと同じ仕様(同じ塗料、同じ工法など)で見積もりを依頼することで、価格の比較がしやすくなります。
ただし、他社で施工した場合は保証の問題が絡んでくることを忘れてはいけません。
「価格は少し高くても、純正の部材と工法で、保証も維持できる積水ハウスに任せる安心感を取るか」「保証は切れるリスクを許容して、信頼できる他社でコストを抑えるか」という視点で、総合的に判断することが求められます。
修繕提案は、あくまで住宅所有者の大切な資産である家を守るためのものです。
受け身にならず、主体的に情報を集め、納得のいく選択をすることが、後悔しないメンテナンスにつながります。
積水ハウスの10年点検はどこを見るか把握して臨もう

これまで、積水ハウスの10年点検でどこを見るのか、その具体的な項目から費用、準備、注意点に至るまで詳しく解説してきました。
この記事を通して、10年点検が単なる建物のチェックではなく、今後も長く安心して快適に暮らしていくための非常に重要なイベントであることがお分かりいただけたかと思います。
最後に、点検を成功させるための要点を改めて整理し、まとめていきましょう。
積水ハウスの10年点検は、住宅のプロフェッショナルが、普段は目の届かない屋根裏や床下を含めた住まい全体を総合的に診断してくれる貴重な機会です。
外壁のシーリングの劣化、屋根の状態、そして何よりも保証の更新に不可欠なシロアリ対策の状況など、専門家の目でなければ判断が難しい部分を徹底的に見てくれます。
点検自体は無償で行われますが、その結果として提案される防蟻処理や防水工事などの有償メンテナンスは、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持するための重要な投資と捉えるべきでしょう。
もちろん、提示された修繕費用に驚くこともあるかもしれません。
だからこそ、積水ハウスの10年点検はどこを見るのかを事前にしっかりと把握し、提案された内容を冷静に検討することが求められます。
そのためには、点検当日に向けて、気になる点をリストアップしたり、点検口周りを片付けたりといった事前の準備が欠かせません。
そして当日は、担当者任せにするのではなく、積極的に立ち会い、コミュニケーションを取ることで、我が家への理解を深めることができます。
保証延長の条件となる工事については、その必要性を十分に理解し、費用とのバランスを考えながら家族で話し合って決定することが大切です。
この一大イベントを乗り越えることで、あなたは住まいの主治医から詳しい診断結果を受け取り、今後10年の健康計画を立てることができるのです。
不安な気持ちもあるかもしれませんが、この記事で得た知識を武器に、自信を持って10年点検に臨んでください。
それが、大切なマイホームと末永く付き合っていくための、最良のスタートとなるはずです。
- ➤積水ハウスの10年点検は建物全体の総合的な健康診断
- ➤点検作業自体の費用は無償で提供される
- ➤外部点検では屋根・外壁・基礎の劣化状況をチェック
- ➤外壁のシーリング劣化は雨水浸入につながる重要項目
- ➤内部点検では床下や屋根裏など普段見えない箇所を確認
- ➤床下では水漏れ・断熱材・シロアリ被害の有無を見る
- ➤シロアリ対策の防蟻処理は保証延長の必須条件になることが多い
- ➤防蟻工事の費用相場は15万円から25万円程度
- ➤給排水や換気扇などの設備関連も点検対象
- ➤点検結果に基づく修繕工事は有償となる
- ➤保証を延長するには指定の有償メンテナンスが必要
- ➤点検前には点検口の片付けや質問事項の準備をしておく
- ➤所要時間は2時間から3時間程度で住宅所有者の立ち会いが必要
- ➤修繕提案は即決せず内容をよく吟味することが重要
- ➤積水ハウスの10年点検はどこを見るかを理解し主体的に臨むことが大切
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