積水ハウスの快適な住環境を支える24時間換気システムですが、その性能を維持するためには定期的メンテナンスが欠かせません。
しかし、いざ掃除をしようと思っても、フィルターの交換方法や適切な頻度が分からなかったり、突然のランプ点滅に戸惑ったりすることもあるのではないでしょうか。
また、掃除を怠ることで発生するカビの問題や、異音がうるさいと感じた時の対処法、さらには専門の業者に依頼した場合の費用など、知りたいことは多岐にわたるはずです。
熱交換タイプの換気システムは、特に丁寧な手入れが求められます。
この記事では、そんな積水ハウスの24時間換気の掃除に関するあらゆる疑問を解消し、ご自身でできる基本的なメンテナンス方法から、プロに任せるべきケースの見極め方まで、網羅的に解説していきます。
- ➤積水ハウスの24時間換気システムの掃除の重要性
- ➤掃除を怠った場合に発生するカビなどの健康リスク
- ➤フィルター掃除のサインであるランプ点滅の意味と対処法
- ➤熱交換システムの性能を維持するための適切な掃除頻度
- ➤自分でできるフィルターや給気口・排気口の具体的な掃除方法
- ➤掃除にかかる費用と専門業者に依頼する際の判断基準
- ➤換気扇からうるさい異音が聞こえた場合のチェックポイント
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積水ハウスの24時間換気の掃除の基本と重要性
- ➤掃除をしないと発生するカビのリスクとは
- ➤ランプ点滅はフィルター掃除のサイン
- ➤熱交換システムの性能を維持する掃除の頻度
- ➤異音がうるさいと感じた時のチェック方法
- ➤フィルター交換にかかる費用の目安
掃除をしないと発生するカビのリスクとは
積水ハウスの24時間換気の掃除を怠ることは、単に家が汚れるという問題だけにとどまりません。
最も深刻なリスクの一つが、カビの発生です。
換気システムは、室内の湿気を含んだ空気を屋外に排出し、新鮮な外気を取り込むことで、結露やカビの発生を抑制する重要な役割を担っています。
しかし、フィルターやダクト内部にホコリが溜まると、空気の流れが滞ってしまいます。
結果として、湿気が室内にこもりやすくなり、壁の内部や家具の裏側、クローゼットの中など、普段目に見えない場所がカビの温床となる可能性があるのです。
カビは見た目の不快感だけでなく、健康への悪影響も懸念されます。
カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患を引き起こしたり、症状を悪化させたりすることがあるからです。
特に、小さなお子様や高齢者、アレルギー体質の方がいるご家庭では、細心の注意が必要でしょう。
換気システムのフィルター自体がカビの発生源になるケースも少なくありません。
フィルターに付着したホコリや汚れは、湿気を含むことでカビの栄養源となります。
そのフィルターを通して室内に空気が供給されると、カビの胞子を家中に撒き散らしてしまうことになりかねません。
このような事態を防ぐためにも、定期的な掃除とフィルター交換が極めて重要になるというわけです。
カビがもたらす健康被害の具体例
カビが原因で引き起こされる可能性のある健康被害は、多岐にわたります。
代表的なものをいくつかご紹介します。
- アレルギー性鼻炎:くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。
- 気管支喘息:咳、痰、息切れ、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)が起こります。
- 過敏性肺炎:カビの胞子を吸い込むことで、肺がアレルギー性の炎症を起こし、咳や発熱、呼吸困難を引き起こします。
- アトピー性皮膚炎:皮膚のバリア機能が低下しているところにカビが付着すると、症状が悪化することがあります。
- シックハウス症候群:カビが放出する揮発性有機化合物(MVOC)が、頭痛やめまい、吐き気などの原因となることがあります。
これらの健康リスクを回避し、家族が安心して暮らせる住環境を維持するためには、積水ハウスの24時間換気の掃除を計画的に行うことが不可欠です。
面倒に感じるかもしれませんが、将来的な健康被害や住宅の劣化を防ぐための大切な投資と捉えることができるでしょう。
ランプ点滅はフィルター掃除のサイン
積水ハウスの24時間換気システムには、メンテナンスの時期を知らせてくれる便利な機能が備わっています。
その代表的なサインが、操作パネル部分にある「フィルター」や「おそうじ」といったランプの点滅です。
このランプが点滅し始めたら、それは「フィルターが汚れてきたので、掃除または交換をしてください」というシステムからのメッセージに他なりません。
このサインを無視して稼働を続けると、換気効率が著しく低下してしまいます。
フィルターが目詰まりを起こすと、モーターに過剰な負荷がかかり、消費電力の増大や故障の原因となる可能性も考えられます。
また、前述の通り、汚れたフィルターはカビや雑菌の温床となり、室内の空気質を悪化させる要因にもなるのです。
そのため、ランプの点滅に気づいたら、できるだけ速やかに対処することが重要です。
ランプ点滅時の基本的な対応フロー
ランプが点滅した場合、どのように対応すればよいのでしょうか。
基本的な流れは以下の通りです。
- 換気システムの電源を一時的にオフにする。
- 取扱説明書でフィルターの位置を確認し、カバーを外す。
- 汚れたフィルターを取り出し、掃除機でホコリを吸い取るか、水またはぬるま湯で優しく洗い流す。
- フィルターを完全に乾かしてから、元の位置に正しくセットする。
- カバーを元に戻し、電源を入れる。
- 操作パネルのリセットボタンを長押しして、ランプの点滅を解除する。
注意点として、フィルターを洗った後は、生乾きの状態で戻さないようにしてください。
湿気が残っていると、カビや雑菌が繁殖する原因となります。
天気の良い日に、風通しの良い場所で完全に乾燥させることが大切です。
また、リセットボタンの操作方法は機種によって異なる場合があるため、必ずご自宅の換気システムの取扱説明書を確認するようにしましょう。
もし、掃除をしてもすぐにランプが点滅する場合や、フィルターの汚れがひどく洗浄では対応できない場合は、新しいフィルターへの交換が必要です。
フィルターは消耗品であるため、定期的な交換が推奨されています。
熱交換システムの性能を維持する掃除の頻度
積水ハウスの24時間換気システム、特に「アメニティー換気システム」に代表される熱交換タイプは、室内の快適な温度を保ちながら換気を行う高機能な設備です。
この熱交換の性能を最大限に発揮させ、長く快適に使い続けるためには、適切な頻度での掃除が欠かせません。
掃除の頻度は、各パーツの役割や汚れやすさによって異なります。
一般的な目安を理解し、ご自身の生活スタイルや住環境に合わせて調整することが大切です。
ここでは、主要なパーツごと推奨される掃除頻度について詳しく見ていきましょう。
パーツ別の推奨掃除頻度一覧
以下に、各パーツの掃除頻度の目安をまとめました。
あくまで一般的な目安であり、ペットを飼っている、交通量の多い道路沿いに住んでいるなど、ホコリや汚れが発生しやすい環境の場合は、より短い間隔での掃除を心掛けるとよいでしょう。
| 掃除対象パーツ | 推奨される掃除頻度 | 主な掃除内容 |
|---|---|---|
| 給気フィルター | 2~3ヶ月に1回 | 掃除機でのホコリ除去、または水洗い |
| 排気フィルター | 2~3ヶ月に1回 | 掃除機でのホコリ除去 |
| 熱交換素子(エレメント) | 1年に1回 | 掃除機でのホコリ除去 |
| 室内給気口・排気口 | 3ヶ月~半年に1回 | 乾いた布や掃除機でのホコリ除去 |
| 屋外フード(給気・排気) | 1年に1回 | ブラシなどでの汚れ除去 |
特に重要なのが、外気を取り込む給気フィルターです。
ここには花粉や黄砂、排気ガスなどの細かな粒子が付着しやすいため、最も汚れが溜まりやすい部分と言えます。
最低でも3ヶ月に一度は状態を確認し、汚れが目立つようであれば掃除や交換を行いましょう。
熱交換素子は、室内の暖かい(または涼しい)空気の熱を、取り込む外気に移す役割を担う心臓部です。
この素子にホコリが詰まると、熱交換の効率が著しく低下し、省エネ性能が損なわれてしまいます。
年に一度の大掃除の際などに、忘れずにメンテナンスすることをおすすめします。
これらの頻度を守って積水ハウスの24時間換気の掃除を実践することが、システムの長寿命化と快適な室内環境の維持につながるのです。
異音がうるさいと感じた時のチェック方法
毎日稼働している24時間換気システムから、普段聞き慣れない「ブーン」「ゴーッ」「カラカラ」といった異音が発生すると、不安に感じるものです。
音がうるさいと感じる場合、何らかの不具合が発生しているサインかもしれません。
しかし、慌てて業者に連絡する前に、まずは自分で確認できることがいくつかあります。
原因が単純なホコリの詰まりであることも少なくないため、セルフチェックで解決できるケースも多いのです。
ここでは、異音が発生した際に確認すべきポイントを順番に解説します。
ステップ1:フィルターの汚れを確認する
異音の最も一般的な原因は、フィルターの目詰まりです。
フィルターにホコリがびっしりと付着していると、空気がスムーズに流れなくなります。
すると、ファンモーターは通常よりも多くの力で空気を吸い込もうとするため、負荷がかかり「ブーン」や「ゴーッ」といったうなるような音が発生しやすくなるのです。
まずは換気システムの本体カバーを開け、給気フィルターと排気フィルターの状態を確認してください。
もし、ホコリで覆われているようであれば、丁寧に掃除を行いましょう。
フィルターを綺麗にするだけで、驚くほど音が静かになることがあります。
ステップ2:ファンやダクト内に異物がないか確認する
「カラカラ」「カタカタ」といった何かが当たるような音がする場合は、ファンやその周辺に異物が混入している可能性があります。
例えば、屋外フードから虫が侵入したり、内部の小さな部品が外れてしまったりといったケースが考えられます。
安全のため、必ず換気システムの電源をオフにした(またはブレーカーを落とした)うえで、懐中電灯などを使ってファン周辺を覗き込んでみてください。
もし、目視できる範囲に異物があれば、ピンセットなどで慎重に取り除きます。
ただし、ファンの分解など、専門知識が必要な作業は絶対に行わないでください。
無理に触ると、故障や感電の危険があります。
目視で原因が特定できない場合は、専門業者に相談するのが賢明です。
ステップ3:各部の部品が緩んでいないか確認する
長年の使用による振動で、本体カバーやフィルターを固定しているツメ、ネジなどが緩んでしまうことがあります。
部品の緩みは、振動音や共振音の原因となることがあります。
本体カバーや、フィルターのカートリッジ、室内外の換気口グリルなどを軽く手で揺すってみて、ガタつきがないか確認してみましょう。
もし緩んでいる箇所があれば、しっかりと固定し直すことで異音が解消される場合があります。
これらのセルフチェックを行っても異音が改善されない場合は、モーター自体の経年劣化やベアリングの摩耗など、内部的な故障が考えられます。
その際は、無理せず積水ハウスのカスタマーサービスや専門のメンテナンス業者に点検を依頼しましょう。
フィルター交換にかかる費用の目安
積水ハウスの24時間換気の掃除を続ける中で、必ず必要になるのがフィルターの交換です。
フィルターは消耗品であり、洗浄を繰り返しても汚れが落ちなくなったり、型崩れしたりした場合は、新しいものに交換しなければなりません。
その際、気になるのが交換にかかる費用でしょう。
費用は、ご自身でフィルターを購入して交換するのか、それとも専門業者に依頼するのかによって大きく異なります。
それぞれのケースについて、費用の目安を把握しておきましょう。
自分でフィルターを交換する場合の費用
最もコストを抑えられるのが、自分で交換用フィルターを購入し、取り付ける方法です。
この場合、かかる費用は基本的にフィルターの代金のみとなります。
積水ハウスの24時間換気システムで使用されるフィルターの価格は、種類や性能によって様々ですが、一般的な純正品の給気フィルターであれば、1枚あたり2,000円から5,000円程度が相場です。
花粉やPM2.5の除去性能が高い高性能フィルターの場合は、もう少し価格が上がります。
フィルターは、積水ハウスのオーナー様専用サイトや、大手オンラインショッピングサイトなどで購入することが可能です。
また、互換性のあるサードパーティ製のフィルターも市販されており、純正品よりも安価に入手できる場合があります。
ただし、互換品を選ぶ際は、サイズや形状がご自宅の換気システムに適合するかを十分に確認する必要があります。
適合しないフィルターを使用すると、隙間ができて換気性能が低下したり、機器の故障につながったりする恐れがあるため注意が必要です。
専門業者に交換を依頼する場合の費用
「自分で交換するのは不安」「掃除もまとめてプロにお願いしたい」という場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼する場合の費用は、「フィルター代金」に加えて、「出張費」や「作業費」がかかります。
費用の総額は、業者や作業内容によって大きく変動しますが、一般的な目安としては15,000円から30,000円程度を見ておくとよいでしょう。
この料金には、フィルター交換だけでなく、本体内部の清掃やファンの点検、給排気口のクリーニングなどが含まれていることが多いです。
複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することをおすすめします。
費用はかかりますが、プロによるメンテナンスは安心感が大きく、自分では手の届かないダクト内部の汚れまで高圧洗浄などで綺麗にしてもらえるというメリットがあります。
年に一度の徹底的なメンテナンスとして、業者への依頼を検討するのも良い選択肢と言えるでしょう。
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積水ハウスの24時間換気の掃除を自分で行う具体的な方法
- ➤給気口と排気口カバーの外し方と掃除手順
- ➤フィルターの正しい交換方法と注意点
- ➤自分でやるか業者に依頼するかの判断基準
- ➤掃除を効率化するおすすめの道具とタイミング
- ➤まとめ:快適な暮らしを守る積水ハウスの24時間換気の掃除
給気口と排気口カバーの外し方と掃除手順
積水ハウスの24時間換気の掃除において、フィルター本体と並んで重要なのが、室内の壁や天井に設置されている給気口と排気口のメンテナンスです。
これらの換気口は、空気の通り道であるため、意外とホコリが溜まりやすい場所です。
ここが汚れていると、せっかくフィルターで綺麗にした空気も台無しになってしまいます。
幸い、換気口の掃除は比較的簡単で、誰でも手軽に行うことができます。
正しい手順を覚えて、定期的なお手入れを習慣にしましょう。
換気口カバーの外し方
多くの積水ハウスの住宅で採用されている換気口カバーは、特別な工具を使わずに取り外せるようになっています。
外し方はタイプによって若干異なりますが、主なパターンは以下の通りです。
- プッシュ式:カバーの中心部を軽く押し込むと、カチッと音がしてカバーが手前に浮き上がります。そのまま手で引き抜くことができます。
- 回転式:カバー本体を掴み、反時計回りに少し回転させるとロックが外れ、手前に引き抜けます。取り付ける際は、逆の手順で時計回りに回して固定します。
- 引き抜き式:カバーの側面に指をかける隙間があり、そこからまっすぐ手前に引き抜くタイプです。
どのタイプか分からない場合は、無理に力を加えず、カバーを少し動かしてみて構造を確認してください。
多くのカバーは、少し操作すれば簡単に外れるように設計されています。
高所にある場合は、安定した脚立などを使用して、安全に作業を行いましょう。
換気口の具体的な掃除手順
カバーを外したら、以下の手順で掃除を進めます。
- 取り外したカバーの掃除:カバーに付着したホコリを、掃除機のブラシ付きノズルや乾いた布で拭き取ります。汚れがひどい場合は、水で薄めた中性洗剤を布に含ませて固く絞り、拭き掃除をします。その後、洗剤成分が残らないように水拭きし、最後に乾拭きで仕上げます。
- 換気口内部の掃除:カバーで隠れていた換気口の内部を、掃除機のノズルで吸い取ります。中には薄いフィルターが入っている場合があるので、それも取り出してホコリを吸い取ってください。
- フィルターの洗浄(必要な場合):換気口内部のフィルターが布製などの洗えるタイプであれば、水またはぬるま湯で優しく押し洗いします。ゴシゴシこすると破損の原因になるので注意しましょう。洗浄後は、完全に乾かしてから元に戻します。
- カバーの取り付け:掃除が終わったら、完全に乾いたフィルターとカバーを元の位置に戻します。カチッという音がするまで確実にはめ込み、ガタつきがないか確認してください。
特に、給気口は外の空気が直接入ってくる場所なので、花粉や排気ガスなどで汚れやすい傾向にあります。
3ヶ月から半年に一度は、この手順で掃除を行うことをお勧めします。
排気口は、主に室内のホコリを吸い込むため、給気口ほどではありませんが同様に汚れます。
給気口の掃除と同じタイミングで、セットで手入れをすると忘れずに済むでしょう。
フィルターの正しい交換方法と注意点
積水ハウスの24時間換気の掃除の核心とも言えるのが、フィルターの交換作業です。
フィルターは、いわば換気システムの「マスク」のようなもの。
汚れたマスクを使い続けていては意味がないように、フィルターも定期的に新しいものに交換することで、初めてその性能を発揮できます。
交換作業は決して難しくありませんが、いくつかのポイントを押さえておくことで、よりスムーズかつ安全に行うことができます。
ここでは、一般的な熱交換型換気システムのフィルター交換手順と、作業時の注意点を詳しく解説します。
フィルター交換のステップ・バイ・ステップ
作業を始める前に、交換用の新しいフィルターと、必要であれば脚立や手袋、マスクを準備しておきましょう。
1.電源をオフにする
安全のため、必ず換気システムの操作パネルで運転を停止するか、分電盤のブレーカーを落としてから作業を開始してください。
2.本体カバーを開ける
換気システム本体のカバーを開けます。
多くの機種では、カバーの下部や側部にあるツマミやラッチを操作することで、簡単に開けられるようになっています。
カバーが固くて開かない場合は、取扱説明書で正しい開け方を確認しましょう。
3.古いフィルターを取り出す
カバーを開けると、フィルターがセットされたカートリッジが見えます。
通常、給気フィルターと排気フィルターの2種類が並んで、あるいは上下に配置されています。
カートリッジごと、またはフィルターのみをゆっくりと引き出します。ホコリが舞いやすいので、マスクを着用していると安心です。
4.新しいフィルターをセットする
新しいフィルターを袋から取り出し、正しい向きでカートリッジにセットします。
フィルターには空気の流れの方向を示す矢印(↑)が印字されていることが多いです。
この向きを間違えると、換気性能が著しく低下するため、必ず確認してください。
取扱説明書にも正しい向きが記載されています。
5.本体にフィルターを戻す
新しいフィルターをセットしたカートリッジを、元の位置に奥までしっかりと差し込みます。
6.カバーを閉め、電源を入れる
本体カバーを閉め、カチッと音がするまで確実にロックします。
その後、電源を入れ、正常に作動するかを確認します。
7.お掃除サインをリセットする
最後に、操作パネルにあるリセットボタンを数秒間長押しして、点滅していたお掃除ランプを消灯させます。
これでフィルター交換作業は完了です。
交換作業時の注意点
安全と性能維持のため、以下の点に注意してください。
- 必ず適合する純正品または推奨品を使用する。
- フィルターの裏表や上下の向きを間違えない。
- 作業は必ず電源を切った状態で行う。
- 取り外した古いフィルターは、各自治体のルールに従って適切に処分する。
これらの手順と注意点を守ることで、誰でも簡単にフィルター交換が可能です。
定期的な交換を心掛け、クリーンな室内環境を保ちましょう。
自分でやるか業者に依頼するかの判断基準
積水ハウスの24時間換気の掃除は、どこまでを自分で行い、どこからを専門の業者に任せるべきか、悩む方も少なくないでしょう。
基本的なフィルターや換気口の掃除は自分でも十分可能ですが、全てのメンテナンスを個人で行うのは難しい側面もあります。
コストを抑えたい気持ちと、徹底的に綺麗にしたいという要望のバランスを取りながら、最適な方法を選択することが重要です。
ここでは、DIYと業者依頼のそれぞれのメリット・デメリットを比較し、どのような場合にどちらを選ぶべきかの判断基準を提案します。
DIYでの掃除と業者依頼の比較
まずは、両者の特徴を比較してみましょう。
| 項目 | DIY(自分で行う) | 専門業者に依頼 |
|---|---|---|
| メリット | ・費用を安く抑えられる(フィルター代程度) ・気になった時にすぐできる ・家の構造や設備に詳しくなる |
・自分ではできない内部まで徹底的に洗浄できる ・専門的な知識と道具で確実に作業してもらえる ・時間の節約になる、手間がかからない |
| デメリット | ・掃除できる範囲に限界がある(ダクト内部など) ・手間と時間がかかる ・万が一、機器を破損させるリスクがある |
・費用が高額になる傾向がある ・業者選びの手間がかかる ・スケジュール調整が必要になる |
こんな時はDIYがおすすめ
以下のようなケースでは、ご自身での掃除が適していると言えます。
- お掃除ランプが点滅した際の、定期的なフィルター掃除・交換
- 給気口や排気口のカバーなど、目に見える範囲のホコリ取り
- 新築や入居からまだ年数が浅く、内部の汚れがそれほど深刻でない場合
- メンテナンスにかかる費用をできるだけ節約したい場合
基本的に、取扱説明書に記載されている範囲のお手入れは、DIYで十分対応可能です。
まずはご自身でチャレンジしてみるのが良いでしょう。
こんな時は業者依頼を検討
一方、以下のような状況では、専門業者への依頼を積極的に検討することをおすすめします。
- 入居から5年以上が経過し、一度も本格的な掃除をしたことがない場合
- フィルターを掃除しても、換気扇から異音や異臭がする場合
- 換気口からの風量が明らかに弱くなったと感じる場合
- アレルギー体質の家族がおり、ダクト内部のカビや汚れが気になる場合
- 高所での作業に不安がある、または忙しくて掃除の時間が取れない場合
特に、換気システムの心臓部であるファンや、壁の内部を通っているダクトの清掃は、専門的な機材と知識がなければ不可能です。
これらの箇所は汚れが蓄積しやすいため、数年に一度はプロの目で点検・清掃してもらうと、換気システムを初期性能に近い状態で長く使い続けることができます。
普段の簡単なお手入れは自分で、数年に一度の徹底的なオーバーホールは業者に、というように使い分けるのが、最も賢いメンテナンス方法と言えるかもしれません。
掃除を効率化するおすすめの道具とタイミング
積水ハウスの24時間換気の掃除を、より手軽で効率的に行うためには、適切な道具を揃え、ベストなタイミングで作業することが大切です。
大掛かりな準備は不要ですが、いくつか便利なアイテムを用意しておくと、作業がスムーズに進み、仕上がりも格段に向上します。
また、掃除を行うタイミングを工夫することで、汚れの拡散を防ぎ、より快適な環境を維持することにつながります。
これだけは揃えたい!基本のお掃除道具リスト
まずは、換気システムの掃除に役立つ基本的な道具をご紹介します。
ご家庭にあるものも多いはずです。
- 掃除機(ブラシ付きノズル):フィルターや換気口のホコリを吸い取るのに必須です。ノズルが細いタイプだと、狭い場所にも届きやすく便利です。
- マイクロファイバークロス:乾拭き、水拭きの両方に使える万能クロス。ホコリをしっかりと絡め取り、繊維が残りにくいのが特徴です。
- 柔らかいブラシ(古歯ブラシなど):換気口の格子部分など、細かい部分の汚れをかき出すのに役立ちます。
- 中性洗剤:換気口カバーなどのプラスチック部品を洗浄する際に使用します。刺激の強い洗剤は素材を傷める可能性があるので避けましょう。
- マスクと手袋:ホコリやカビの胞子を吸い込むのを防ぎ、手の汚れや荒れを防止するために着用を推奨します。
- 安定した脚立や踏み台:天井など高所に設置された換気口や本体を掃除する際に、安全を確保するために必要です。
- 交換用フィルター:掃除のタイミングで交換が必要になる場合に備え、あらかじめ用意しておくと二度手間になりません。
特に、掃除機のブラシ付きノズルは非常に有効です。
フィルターの目に詰まったホコリを、繊維を傷めずに優しくかき出しながら吸い取ることができます。
掃除に最適なタイミングとは?
掃除を行うタイミングにも、少し工夫を凝らすことで効率がアップします。
1.空気が乾燥している晴れた日
フィルターを水洗いした場合、しっかりと乾燥させることがカビ防止の観点から非常に重要です。
湿度の低い晴れた日に行えば、フィルターが早く乾き、生乾きの心配が少なくなります。
また、窓を開けて作業しても、湿った空気が室内に入りにくいというメリットもあります。
2.家族が外出している時間帯
掃除中は、どうしてもホコリが舞いやすくなります。
アレルギーをお持ちの方や小さなお子様への影響を考えると、できるだけ人がいない時間帯に行うのが望ましいでしょう。
3.他の部屋の掃除を始める前
換気システムの掃除をすると、室内にホコリが落ちることがあります。
そのため、リビングや寝室などの床掃除や棚の拭き掃除を行う前に、まず天井付近にある換気システムの掃除から手をつけるのが効率的な順番です。
これらの道具とタイミングを意識して、積水ハウスの24時間換気の掃除を生活のルーティンに組み込んでみてはいかがでしょうか。
計画的に行うことで、一回あたりの負担も軽くなり、継続しやすくなるはずです。
まとめ:快適な暮らしを守る積水ハウスの24時間換気の掃除
これまで見てきたように、積水ハウスの24時間換気の掃除は、快適で健康的な室内環境を維持するために不可欠なメンテナンスです。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、一度手順を覚えてしまえば、日常的なお手入れは決して難しいものではありません。
フィルターの掃除や交換、給排気口の手入れを定期的に行うことで、換気システムはその性能を最大限に発揮し続けてくれます。
これにより、カビや結露の発生を抑制し、アレルギーの原因となるハウスダストや花粉を効率的に排出することが可能になります。
また、お掃除ランプの点滅や異音といったシステムからのサインを見逃さず、迅速に対応することも重要です。
これらは、換気システムが「助けを求めている」証拠であり、放置すれば性能低下や故障、さらには余計な電気代につながる可能性があります。
自分で対応できる範囲と、専門業者に任せるべき範囲を見極めることも、賢いメンテナンスのポイントです。
普段の簡単なお手入れは自分で行い、数年に一度、自分では手の届かないダクト内部などをプロにクリーニングしてもらうというハイブリッドな方法が、コストと品質のバランスを取る上で最も効果的かもしれません。
この記事でご紹介した掃除の方法や頻度、費用の目安を参考にしていただき、ぜひご自宅の換気システムのメンテナンス計画を立ててみてください。
定期的な積水ハウスの24時間換気の掃除は、愛する我が家と家族の健康を守るための、最も基本的で効果的なアクションの一つと言えるでしょう。
- ➤積水ハウスの24時間換気の掃除は健康的な住環境維持に必須
- ➤掃除を怠るとカビが発生しアレルギーなどの原因になりうる
- ➤操作パネルのランプ点滅はフィルター掃除の合図
- ➤給気フィルターの掃除は2~3ヶ月に一度が目安
- ➤熱交換素子の掃除は年に一度行い省エネ性能を維持する
- ➤「うるさい」と感じる異音はフィルターの目詰まりが主な原因
- ➤自分でフィルター交換する場合の費用はフィルター代のみ
- ➤業者に依頼する場合の費用目安は15,000円から30,000円程度
- ➤給気口や排気口のカバーは工具不要で簡単に外せる
- ➤フィルター交換時は空気の流れを示す矢印の向きに注意する
- ➤入居5年以上経過したら一度専門業者による内部洗浄を検討
- ➤掃除には掃除機やマイクロファイバークロスなどの道具が役立つ
- ➤掃除はホコリが舞うため家族の外出中や晴れた日に行うのが効率的
- ➤定期的なメンテナンスが換気システムの長寿命化につながる
- ➤正しい積水ハウスの24時間換気の掃除で快適な暮らしを守ろう
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