積水ハウスのエアミーの評判は?価格やデメリット、後悔しない選び方

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マイホームの計画を進める中で、室内の空気環境を重視する方が増えています。

特に、積水ハウスが提供する独自の換気システム、積水ハウスのエアミーは多くの注目を集めています。

しかし、その一方で、導入にかかる価格や、実際に使ってみての後悔はないのか、といった不安の声も少なくありません。

また、スマートイクスというシステムの一部であることや、他社の全館空調、例えばZ空調との比較で悩む方もいるでしょう。

この記事では、積水ハウスのエアミーの導入を検討しているあなたが抱えるであろう、評判やデメリット、気になる電気代、さらにはフィルター交換などのメンテナンスに至るまで、あらゆる疑問に答えていきます。

本当にこのシステムは必要なのか、いらないのではないかという迷いを解消し、あなたの家づくりが後悔のない最適な選択となるよう、詳しく解説を進めてまいります。

この記事でわかること
  • ➤積水ハウスのエアミーの基本的な仕組みと特徴
  • ➤全館空調やZ空調との具体的な違い
  • ➤導入にかかる価格や費用の目安
  • ➤実際に利用している人からの正直な評判
  • ➤導入前に知っておくべきデメリットや注意点
  • ➤日々の電気代やフィルター交換などメンテナンスの詳細
  • ➤どのような場合に「いらない」選択肢となり得るか
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積水ハウスのエアミーが持つ優れた特徴と仕組み

この章のポイント
  • ➤全館空調システムとの明確な違い
  • ➤スマートイクスの一部としての役割
  • ➤気になる導入価格と設置費用
  • ➤実際に導入した人からの評判
  • ➤他社のZ空調との性能比較

全館空調システムとの明確な違い

積水ハウスのエアミーを検討する際、多くの方が全館空調システムと同じようなものだと考えがちです。

しかし、これら二つには根本的な違いが存在します。

この違いを理解することが、後悔のない選択への第一歩と言えるでしょう。

まず、最も大きな違いは、その主たる機能にあります。

全館空調システムは、家全体の「冷暖房」「換気」「空気清浄」を一台で管理する、いわば家の空調司令塔のような存在です。

夏は涼しく、冬は暖かい空気を家中に送り届け、一年を通して快適な室温を維持することを得意としています。

一方で、積水ハウスのエアミーは、「換気」と「空気清浄」に特化したシステムです。

家の温度を調整する冷暖房機能は持っていません。

その代わり、屋外の空気を高性能なフィルターを通してきれいにし、室内の汚れた空気を排出するという、空気の質を高めることに専門化しています。

つまり、エアミーはあくまで空気清浄機能付きの換気システムであり、エアコンなどの冷暖房設備は別途必要になるというわけです。

この点を誤解していると、導入後に「思ったより涼しくならない」「冬が寒い」といった不満につながる可能性があります。

では、なぜ積水ハウスは冷暖房機能を含まないエアミーを提供するのでしょうか。

背景には、近年の住宅性能の向上が挙げられます。

積水ハウスの住宅は断熱性・気密性が非常に高いため、各部屋に設置されたエアコンだけでも効率的に家全体の温度を快適に保つことが可能になっています。

そのため、大掛かりな全館空調を導入しなくても、換気と空気清浄を専門に行うエアミーと、高性能なエアコンを組み合わせることで、より少ないエネルギーで快適な住環境を実現できるという考え方です。

この違いを分かりやすく表にまとめてみましょう。

機能 積水ハウスのエアミー 一般的な全館空調システム
主な役割 換気・空気清浄 冷暖房・換気・空気清浄
冷暖房機能 なし(別途エアコンが必要) あり
導入コスト 比較的安価 高価
ランニングコスト 電気代は安め 冷暖房費が含まれるため高め
設置スペース 天井裏などにコンパクトに設置 比較的大きな機械室が必要な場合も

このように、積水ハウスのエアミーは全館空調の廉価版という位置づけではなく、高気密・高断熱な現代の住宅に最適化された、新しい形の空気環境ソリューションと捉えるのが正しい理解です。

この特性を知ることで、ご自身のライフスタイルや予算に合った選択がしやすくなるはずです。

スマートイクスの一部としての役割

積水ハウスのエアミーについて調べていると、「スマートイクス」という言葉を目にすることがよくあります。

これら二つの関係性を理解することも、エアミーの価値を正しく評価する上で非常に重要です。

スマートイクスとは、積水ハウスが提唱する次世代の住まいづくりのプラットフォームです。

これは単なる設備やシステムの名称ではなく、「健康」「つながり」「学び」を軸に、住む人の暮らしをより豊かにするための総合的な住宅ソリューションを指します。

そして、積水ハウスのエアミーは、このスマートイクスが掲げる「健康」というテーマを具現化するための、中核的な設備の一つとして位置づけられています。

私たちが毎日呼吸する空気は、健康に直結する重要な要素です。

スマートイクスでは、きれいな空気環境を住まいの基本性能と捉え、その実現のためにエアミーが標準的に、あるいは重要なオプションとして提案されるのです。

具体的に、スマートイクスの中でのエアミーの役割は以下のようになります。

  • 健康的な室内空気質の維持: 高性能フィルターで花粉やPM2.5、ハウスダストなどを除去し、アレルギー症状の緩和や呼吸器系の健康維持に貢献します。
  • 快適な暮らしの実現: 24時間換気により、生活臭やペットの臭い、化学物質などを排出し、常に新鮮な空気環境を保ちます。
  • エネルギー効率との両立: スマートイクスで実現される高断熱・高気密な住宅性能と組み合わせることで、最小限のエネルギーで換気と空気清浄を行い、省エネな暮らしをサポートします。

このように、エアミーは単独の空気清浄機として存在するのではなく、スマートイクスという大きな構想の一部として機能します。

住宅の断熱性、気密性、耐震性といった基本性能を高め、そこにAIやIoT技術を組み合わせ、住む人にとって最も快適で健康的な環境を提供する。

その「空気」という分野を担うのがエアミーの役割なのです。

そのため、積水ハウスで家を建てる際には、営業担当者からスマートイクスの説明と共に、エアミーの導入を勧められるケースがほとんどでしょう。

これは単に商品を売るためだけでなく、積水ハウスが理想とする住環境を実現するためには、エアミーが不可欠な要素であると考えているからです。

もちろん、施主の予算や価値観によってはエアミーを採用しない選択も可能です。

しかし、積水ハウスが提供する「健康的な暮らし」という付加価値を最大限に享受したいと考えるならば、スマートイクスとエアミーは切っても切り離せない関係にあると理解しておくと良いでしょう。

言ってしまえば、スマートイクスという高性能なPC(家)の、OS(基本システム)の一部にエアミーが組み込まれている、といったイメージが近いかもしれません。

気になる導入価格と設置費用

積水ハウスのエアミーを検討する上で、最も気になるポイントの一つが導入にかかる価格や設置費用ではないでしょうか。

どれだけ性能が優れていても、予算に見合わなければ採用は難しいものです。

ここでは、エアミーの価格について、現時点で分かっている情報をもとに解説していきます。

まず大前提として、積水ハウスはエアミー単体の価格を公式に明示していません。

というのも、エアミーは住宅の設計段階で組み込まれるビルトイン設備であり、建物の仕様や規模、同時に採用する他の設備との組み合わせによって総額が変動するためです。

基本的には、住宅の見積もりの中に「空調・換気設備工事」といった項目で含まれる形になります。

とはいえ、ある程度の目安がなければ検討のしようがありません。

実際に積水ハウスで家を建てた方々の情報や、住宅関連の情報を総合すると、積水ハウスのエアミーの導入価格は、おおむね30万円から50万円程度が一つの目安とされています。

この価格には、エアミー本体の機器代金と、天井裏への設置やダクト配管などの工事費用が含まれていると考えられます。

もちろん、これは一般的な大きさの住宅の場合です。

延床面積が広い住宅や、複数のユニットを必要とするような複雑な間取りの場合は、この価格よりも高くなる可能性があります。

逆に、非常にコンパクトな平屋などでは、もう少し抑えられるかもしれません。

この価格をどう捉えるかは、人それぞれでしょう。

「たかが換気扇に数十万円も?」と感じる方もいれば、「家族の健康を考えれば、高性能な空気清浄システムとして妥当な価格」と感じる方もいるはずです。

ここで比較対象となるのが、一般的な壁掛け式の空気清浄機です。

高性能なモデルであれば1台5万円から10万円程度します。

家全体の空気をカバーしようとすれば、リビング、寝室、子供部屋と複数台設置する必要があり、合計すれば20万円以上になることも珍しくありません。

さらに、それぞれの機器が床や棚のスペースを占有し、見た目もスッキリしません。

それに対して、エアミーは天井にビルトインされるため、室内のスペースを全く圧迫せず、インテリアの邪魔にもなりません。

そして、家全体の空気を一括で管理してくれるというメリットがあります。

こうした付加価値を考慮すると、30万円から50万円という価格設定は、決して法外に高いわけではないと考えることもできます。

最終的な判断は、家づくり全体の予算と、どこに価値を置くかという優先順位にかかっています。

正確な価格を知るためには、積水ハウスの設計相談の際に、エアミーを導入した場合の見積もりを正式に依頼することが最も確実な方法です。

その際には、他の設備との兼ね合いや、導入しない場合との差額を明確にしてもらうと、より判断がしやすくなるでしょう。

実際に導入した人からの評判

積水ハウスのエアミーを導入するかどうか決める上で、カタログスペックや営業担当者の説明だけでなく、実際にその家に住んでいる人の「生の声」、つまり評判が非常に参考になります。

ここでは、インターネット上の口コミやブログなどから見えてくる、良い評判と少し気になる評判の両方を集めてみました。

良い評判・メリットに感じる点

まず、圧倒的に多いのが「空気のきれいさ」を実感する声です。

  1. アレルギー症状の緩和:「長年悩まされていた花粉症の症状が、家の中にいると明らかに楽になった」「子供の喘息やアトピーが改善された気がする」といった、健康面での効果を実感する評判は非常に多く見られます。これは、エアミーの高性能フィルターが花粉やPM2.5、ハウスダストを効果的に除去している証拠と言えるでしょう。
  2. 生活臭の軽減:「焼肉や鍋料理をした翌朝でも、部屋に臭いがこもっていない」「ペットを飼っているが、来客に臭いを指摘されたことがない」など、脱臭効果に関する満足度も高いようです。24時間常に空気が入れ替わっているため、臭いが壁紙などに染み付く前に排出されると考えられます。
  3. ホコリの少なさ:「テレビ台や棚の上にホコリが積もりにくくなった」「掃除が楽になった」という声も目立ちます。空気中のホコリをシステムが捕集してくれるため、室内に舞う量が減る効果が期待できます。
  4. 静音性:「運転しているのを忘れるくらい静か」「寝室の近くに本体があるが、全く気にならない」など、運転音に関する高評価も多いです。常に作動している設備だからこそ、静音性は快適な暮らしに直結する重要なポイントです。

これらの評判から、積水ハウスのエアミーが「室内の空気質を向上させる」という本来の役割をしっかりと果たしていることが伺えます。

気になる評判・デメリットに感じる点

一方で、もちろん良い評判ばかりではありません。いくつか注意すべき点も指摘されています。

  • フィルターメンテナンスの手間とコスト:「定期的なフィルター掃除が意外と面倒」「交換用フィルターの価格が安くはない」といった、メンテナンスに関する声は一定数存在します。これは後ほど詳しく解説しますが、快適な空気を維持するためのトレードオフと言える部分です。
  • 冬場の乾燥:「冬になると室内が乾燥しやすい気がする」という指摘もあります。エアミーは換気システムであるため、外の乾燥した空気を取り込むことで、室内の湿度が下がりやすくなる傾向があります。加湿器の併用などを検討する必要があるかもしれません。
  • 効果が実感しにくい: 「正直、入居前と比べて劇的な変化は感じない」という声も少数ながらあります。これは、もともとアレルギー症状がなかったり、空気の汚れに敏感でなかったりする場合に感じやすいようです。

これらの評判を総合すると、積水ハウスのエアミーは、花粉症などのアレルギーを持つ人や、ペットのいる家庭、空気の質にこだわりたい人にとっては非常に満足度の高い設備であると言えます。

一方で、メンテナンスの手間やコスト、冬場の乾燥といった側面も理解した上で、導入を判断する必要があるでしょう。

他社のZ空調との性能比較

積水ハウスのエアミーを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に挙がるのが、桧家住宅(ヒノキヤグループ)が提供する「Z空調(ゼックウチョウ)」です。

どちらも快適な住環境を謳う人気のシステムですが、その性質は大きく異なります。

両者の違いを正確に把握し、どちらが自分の理想の暮らしに近いかを考えてみましょう。

先にも触れましたが、最も根本的な違いは、エアミーが「換気・空気清浄システム」であるのに対し、Z空調は「全館空調システム」であるという点です。

Z空調は、家全体の冷暖房、換気、空気清浄の3つの機能を1つのシステムでまかないます。

各部屋にエアコンを設置する必要がなく、小屋裏や床下に設置された大型の空調ユニットから、ダクトを通じて家中に快適な温度の空気を送り届けます。

これにより、家のどこにいても温度差のない、いわゆる「温度のバリアフリー」を実現できるのが最大の特長です。

一方で、積水ハウスのエアミーには冷暖房機能がありません。

あくまで空気の「質」を高めることに特化しており、温度の管理は各部屋に設置するエアコンに委ねられます。

この違いから、様々なメリット・デメリットが生まれます。

比較項目 積水ハウスのエアミー Z空調(桧家住宅)
システムの種類 換気・空気清浄システム 全館空調システム
冷暖房機能 × なし(別途エアコン要) あり
初期費用 比較的安い(30~50万円程度)+エアコン代 比較的高い(100万円以上が目安)
電気代 システム自体の電気代は安い 冷暖房費も含まれるため高くなる傾向
温度管理 部屋ごとに個別で温度設定が可能 家全体でほぼ均一(個別設定は苦手)
故障時のリスク システムが故障してもエアコンは使える システムが故障すると家全体の空調が止まる

どちらのシステムが優れているか、という問いに絶対的な答えはありません。

例えば、「家族それぞれが自分の部屋で好きな温度に設定したい」「万が一、空調が故障したときのリスクを分散したい」と考えるならば、エアミーと個別エアコンの組み合わせが向いています。

一方で、「廊下や脱衣所、トイレなども含めて、家全体の温度を一定に保ちたい」「ヒートショックのリスクをなくしたい」というニーズには、Z空調が非常に魅力的です。

また、住宅メーカーそのものの思想の違いも考慮に入れるべきでしょう。

積水ハウスは、まず建物の断熱性・気密性という基本性能を極限まで高めることで、少ないエネルギーで快適性を保つ家づくりを目指しています。

その上で、空気の質を向上させる付加価値としてエアミーを提案しています。

対してZ空調は、家全体を設備でコントロールするという、より積極的なアプローチです。

あなたのライフスタイル、家族構成、そして「快適さ」に何を求めるのかをじっくり考え、両者の特性を比較検討することが、満足のいく選択につながるはずです。

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積水ハウスのエアミーで後悔しないための注意点

この章のポイント
  • ➤導入前に知るべきデメリット
  • ➤毎月の電気代はどのくらいか
  • ➤フィルター交換などメンテナンス方法
  • ➤「いらない」と感じるケースとは
  • ➤まとめ:我が家に積水ハウスのエアミーは必要か

導入前に知るべきデメリット

積水ハウスのエアミーは、室内の空気質を向上させる多くのメリットを持つ一方で、導入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。

これらを正しく理解し、許容できるかどうかを判断することが重要です。

1. 初期費用(イニシャルコスト)がかかる

これは最も分かりやすいデメリットです。

前述の通り、エアミーの導入には30万円から50万円程度の追加費用が発生します。

家づくり全体の予算が厳しい場合、この出費は決して小さくありません。

空気の質よりも、キッチンやお風呂のグレードアップ、あるいは太陽光発電システムの導入など、他に優先したいことがあるかもしれません。

目に見えない「空気」というものに、どれだけの価値を見出すかが問われる部分です。

2. 継続的なメンテナンスの手間と費用(ランニングコスト)

エアミーの性能を維持するためには、定期的なフィルターのメンテナンスが不可欠です。

これを怠ると、フィルターが目詰まりを起こし、空気清浄能力が低下するだけでなく、換気量も減ってしまい、システムの意味がなくなってしまいます。

メンテナンスには、「日常的な掃除」と「定期的な交換」の二種類があります。

この手間と、交換用フィルターにかかる費用を負担し続けられるか、あらかじめ考えておく必要があります。

具体的なメンテナンス方法については、後の項目で詳しく解説します。

3. 冷暖房機能はない

これも重要なポイントです。

「エアミーを入れれば、エアコンはあまり使わなくて済むのでは?」と期待していると、後悔することになります。

積水ハウスのエアミーは、あくまで換気と空気清浄を行うシステムであり、室温をコントロールする力はありません。

夏の暑さや冬の寒さをしのぐためには、必ずエアコンなどの冷暖房設備が必要になります。

エアミーはエアコンの代わりにはならない、ということを明確に認識しておく必要があります。

4. 冬場の過乾燥の可能性

良い評判の裏返しでもありますが、換気性能が高いがゆえに、冬場は外の乾燥した空気を取り込み、室内が乾燥しやすくなるというデメリットが指摘されています。

特に、太平洋側の冬は空気が非常に乾燥するため、加湿器の併用が必須になるケースが多いようです。

高気密・高断熱住宅はもともと乾燥しやすい傾向があるため、エアミーの導入により、その傾向が助長される可能性があることは覚えておきましょう。

湿度に敏感な方や、小さなお子様がいるご家庭では、加湿計画もセットで考えることが大切です。

5. 故障時のリスクと修理費用

機械である以上、将来的に故障するリスクはゼロではありません。

エアミーは天井裏に設置されることが多いため、万が一故障した場合、修理や交換が大掛かりになる可能性があります。

保証期間内であれば無償で対応してもらえるでしょうが、保証が切れた後の修理費用は自己負担となります。

システムが複雑であるほど、修理費用も高額になる傾向があるため、長期的な視点でのリスクも考慮に入れておくと、より安心して導入を決められるでしょう。

これらのデメリットは、積水ハウスのエアミーを否定するものではありません。

どのような製品にも、必ずメリットとデメリットの両面があります。

大切なのは、良い面だけに目を向けるのではなく、こうした注意点を事前にしっかりと把握し、ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせて、総合的に判断することです。

毎月の電気代はどのくらいか

積水ハウスのエアミーを導入する際、初期費用と並んで気になるのが、毎月のランニングコスト、特に電気代です。

24時間365日稼働させることが基本となるため、その負担がどの程度になるのかは、家計に直結する重要な問題です。

結論から言うと、積水ハウスのエアミー自体の消費電力は非常に小さく、電気代もそれほど高額にはなりません。

エアミーの主な動力源は、空気を送り出すファンです。

これは、扇風機や換気扇をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。

製品の仕様や家の大きさによって多少異なりますが、多くの情報源を参考にすると、エアミーの消費電力は概ね20W~40W程度のようです。

これを基に、月々の電気代を計算してみましょう。

仮に消費電力を30W、電気料金単価を31円/kWh(2024年時点での一般的な目安)として計算します。

  1. 1時間の電気代: 30W ÷ 1000 × 31円/kWh = 約0.93円
  2. 1日の電気代: 約0.93円 × 24時間 = 約22.3円
  3. 1ヶ月(30日)の電気代: 約22.3円 × 30日 = 約669円

このように、計算上は月々1,000円に満たない程度の電気代で運用できる可能性が高いです。

もちろん、これはあくまで一つの試算であり、実際の電気代は電力会社の契約プランや、家の大きさ、設定する風量などによって変動します。

しかし、少なくとも「電気代が数千円も跳ね上がって家計を圧迫する」といった心配は、まずないと考えてよいでしょう。

ここで注意したいのは、この電気代はあくまで「エアミー本体の」電気代であるという点です。

先にも述べた通り、エアミーには冷暖房機能がありません。

したがって、快適な室温を保つためには、別途エアコンを稼働させる必要があります。

夏場や冬場には、当然ながらエアコンの電気代がこれに上乗せされることになります。

「エアミーを入れたから、トータルの電気代が安くなる」というわけではないのです。

ただし、間接的に電気代の節約に貢献する側面もあります。

積水ハウスのエアミーには、熱交換機能が備わっています。

これは、換気の際に、排出する室内の空気から熱(冬は暖かさ、夏は涼しさ)を回収し、取り込む外気にその熱を移してから室内に供給する仕組みです。

例えば、冬に室温22℃、外気温5℃の状況で換気を行う場合、熱交換なしだと5℃の冷たい空気がそのまま入ってきますが、熱交換機能があれば、室内の22℃の熱を回収し、少し暖められた空気が入ってくるため、エアコンの負荷を軽減できます。

この熱交換効率は100%ではありませんが、冷暖房のエネルギーロスを減らし、結果としてエアコンの電気代を抑える効果が期待できるのです。

まとめると、積水ハウスのエアミーの電気代は、システム単体で見れば非常に安価です。

しかし、家全体の光熱費という視点では、エアコン代との合計で考える必要がある、と理解しておくのが良いでしょう。

フィルター交換などメンテナンス方法

積水ハウスのエアミーが持つ高い空気清浄能力は、高性能なフィルターによって支えられています。

そして、その性能を長期的に維持するためには、施主自身による定期的なメンテナンスが欠かせません。

「導入したのはいいけれど、手入れが面倒で結局使わなくなってしまった」という後悔をしないためにも、具体的なメンテナンス方法と、その頻度や費用について詳しく見ていきましょう。

エアミーのメンテナンスは、大きく分けて2つのフィルターが対象となります。

1. 給気清浄フィルター(外気を取り込む側)

これは、屋外の新鮮な空気を取り込む際に、花粉やPM2.5、黄砂などを除去するための最も重要なフィルターです。

このフィルターのメンテナンスは、以下の2段階で行います。

  • 日常のお手入れ(2ヶ月に1回が目安): フィルターを取り外し、付着したホコリやゴミを掃除機で吸い取ります。汚れがひどい場合は、水またはぬるま湯で軽く押し洗いすることも可能ですが、強くこするとフィルターを傷める原因になるため注意が必要です。洗った後は、完全に乾かしてから元に戻します。
  • 定期的な交換(2年に1回が目安): お手入れを続けていても、フィルターの性能は徐々に低下していきます。そのため、積水ハウスでは2年ごとの交換を推奨しています。交換用フィルターは、積水ハウスのオーナー向けサイトなどから購入できます。価格は1枚あたり1万円~1万5千円程度が目安のようです。

2. 排気フィルター(室内空気を排出する側)

こちらは、室内の空気を外に排出する際に、システム内部にホコリなどが入るのを防ぐためのフィルターです。

給気清浄フィルターほど高性能なものではありませんが、こちらも定期的にお手入れが必要です。

  • お手入れ(半年に1回が目安): 取り外して、掃除機でホコリを吸い取ります。こちらは水洗い不可のことが多いようです。

これらのフィルターは、天井に設置された点検口からアクセスするのが一般的です。

脚立などが必要になるため、特にご高齢の方にとっては、少し手間に感じるかもしれません。

また、交換用フィルターの費用も、2年ごとに1万円以上かかるとなると、決して無視できない出費です。

しかし、このメンテナンスこそが、エアミーの心臓部を守り、家族が吸う空気の質を担保するための最も重要な作業です。

車で言えば、エンジンオイルの交換と同じようなものだと考えましょう。

導入を検討する際には、このメンテナンスの手間とコストを「家族の健康への投資」として前向きに捉えられるかどうかが、一つの判断基準になります。

もし、ご自身でメンテナンスを行うのが難しいと感じる場合は、積水ハウスのアフターサービスなどで、有償のメンテナンスサービスが提供されているかどうかも確認しておくと、さらに安心材料が増えるかもしれません。

快適な空気環境は、ただ設備を導入すれば手に入るものではなく、適切な維持管理があって初めて実現される、ということを覚えておくことが大切です。

「いらない」と感じるケースとは

積水ハウスのエアミーは魅力的な設備ですが、全ての家庭にとって必須かというと、必ずしもそうとは限りません。

ライフスタイルや価値観、住む環境によっては、「うちはエアミーはいらない」という判断が、むしろ合理的な選択となるケースも存在します。

ここでは、どのような場合にエアミーが不要と感じる可能性があるのか、具体的なケースをいくつか挙げてみましょう。

1. 予算を他の部分に優先したい場合

これは最も現実的な理由です。

家づくりは、限られた予算の中で無数の選択を重ねていく作業です。

エアミーに数十万円をかけるなら、「キッチンのグレードを上げたい」「床材を無垢材にしたい」「庭にウッドデッキを作りたい」など、他に実現したいことがある場合、エアミーの優先順位は相対的に下がります。

特に、空気の質に対して強いこだわりがないのであれば、標準的な換気システムでも十分と考えるのは、賢明な判断と言えるでしょう。

2. 窓を開けて自然の風を取り込むのが好きな場合

「天気の良い日は窓を全開にして、外の風を感じながら過ごしたい」というライフスタイルの方にとっては、エアミーの恩恵は感じにくいかもしれません。

エアミーは、窓を閉め切った状態でも新鮮な空気を維持できることに価値があります。

頻繁に窓を開けて換気をするのであれば、高性能な換気システムの必要性は薄れます。

ただし、花粉の季節や、PM2.5が多い日、交通量の多い道路沿いで排気ガスが気になる、といった状況では、窓を開けずに換気ができるエアミーが活躍する場面もあります。

3. アレルギー症状などがなく、空気の質に不便を感じていない場合

家族に花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを持つ人がいない場合、空気の質を改善することへのモチベーションは上がりにくいかもしれません。

評判の多くがアレルギー症状の緩和に関するものであることからも分かる通り、エアミーのメリットを最も強く実感できるのは、空気環境に敏感な方々です。

もちろん、将来的な健康維持のために導入するという考え方もありますが、現状で特に困っていないのであれば、必須の設備とは言えないでしょう。

4. メンテナンスを負担に感じる場合

前の項目で解説した通り、エアミーは定期的なフィルターの掃除と交換が不可欠です。

「天井の点検口を開けて、脚立にのぼってフィルター掃除をするのは、正直面倒だ」「交換フィルターの費用を払い続けるのが負担に感じる」という方にとっては、エアミーはかえってストレスの原因になりかねません。

導入後の維持管理まで含めて、自分たちの暮らしに合っているかを考えることが大切です。

5. そもそも自然環境が非常に良い場所に住んでいる場合

都市部や幹線道路沿いではなく、空気がきれいで汚染の心配が少ない、いわゆる「田舎暮らし」の場合、外気をそのまま取り入れても問題ない、と考えることもできます。

もちろん、そうした地域でも花粉は飛散しますが、排気ガスやPM2.5のリスクは低いでしょう。

住む場所の環境も、エアミーの必要性を判断する上での大きな要素となります。

これらのケースに当てはまるからといって、絶対にエアミーを導入してはいけない、ということではありません。

あくまで、「いらない」という選択肢も十分にあり得る、ということです。

積水ハウスの営業担当者は、自社の製品の良さを伝えるために、積極的に導入を勧めてくるでしょう。

しかし、最終的に決断するのは施主であるあなた自身です。

勧められるがままに導入するのではなく、自分たちの家族にとって本当に必要か、その価値とコストは見合っているかを冷静に見極める視点を持つことが、後悔しない家づくりにつながります。

まとめ:我が家に積水ハウスのエアミーは必要か

これまで、積水ハウスのエアミーについて、その特徴から価格、評判、そしてデメリットに至るまで、様々な角度から詳しく解説してきました。

多くの情報を得た今、最終的に「我が家にとって、積水ハウスのエアミーは本当に必要なのだろうか?」という問いに、改めて向き合ってみましょう。

この問いに、唯一の正解はありません。

それぞれの家庭の価値観、家族構成、ライフスタイル、そして予算によって、その答えは変わってきます。

ここでのまとめとして、どのような家庭にエアミーがおすすめで、どのような場合に慎重になるべきか、判断のポイントを整理します。

積水ハウスのエアミーの導入を強くおすすめしたい家庭

  1. 家族にアレルギー体質の人がいる家庭: 花粉症、喘息、アトピーなど、空気の汚れが症状に直結する方がいる場合、エアミーは非常に強力な味方になります。QOL(生活の質)の向上という点で、価格以上の価値を感じられる可能性が高いでしょう。
  2. 小さなお子様や高齢者がいる家庭: 抵抗力の弱い赤ちゃんや、体調の変化に敏感な高齢者の方がいる場合、清浄な空気環境を維持することは健康管理の面で大きな安心材料となります。
  3. ペットを室内で飼っている家庭: ペット特有の臭いや、抜け毛、フケなどを効果的に排出・除去してくれるため、人間もペットも快適に暮らせる空間づくりに貢献します。
  4. 都市部や幹線道路沿いなど、外の空気が気になる場所に住む家庭: 窓を開けずに換気ができるため、排気ガスや騒音を気にすることなく、常に新鮮な空気を取り入れることができます。
  5. 空気の質にこだわり、常にクリーンな環境で暮らしたいと考える家庭: 目に見えない空気にも価値を見出し、より上質な暮らしを求める方にとって、エアミーは満足度の高い投資となるでしょう。

導入を慎重に検討すべき、あるいは「いらない」可能性のある家庭

  • 家づくりの予算にあまり余裕がない家庭: 限られた予算の中で他に優先したいことがある場合は、無理に導入する必要はありません。
  • 定期的なメンテナンスを負担に感じる家庭: フィルターの手入れや交換コストを許容できない場合、導入後の満足度が低下する可能性があります。
  • 自然豊かな環境で、窓を開ける生活を好む家庭: エアミーの恩恵を感じにくく、コストパフォーマンスが低いと感じるかもしれません。

最終的な決断を下す前に、ぜひご家族で話し合ってみてください。

「私たちは、住まいの何に一番価値を置くだろうか?」という視点で考えることが大切です。

積水ハウスのエアミーは、あくまで快適な暮らしを実現するための一つの「選択肢」です。

その選択肢を採用するかどうかは、皆さんの自由です。

この記事で得た知識が、皆さんのご家庭にとって、後悔のない、最適な答えを見つけ出すための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

積水ハウスの担当者とよく相談し、モデルハウスなどで実際に空気を体感してみるのも良いでしょう。

納得のいくまで情報を集め、じっくりと検討して、素晴らしいマイホームを実現してください。

この記事のまとめ
  • ➤積水ハウスのエアミーは換気と空気清浄に特化したシステム
  • ➤冷暖房機能はなく全館空調とは異なる
  • ➤スマートイクスという住宅ソリューションの中核設備である
  • ➤導入価格の目安は工事費込みで30万円から50万円程度
  • ➤評判では花粉症などのアレルギー症状緩和を実感する声が多い
  • ➤生活臭やペットの臭いを軽減する効果も高く評価されている
  • ➤デメリットは初期費用と継続的なメンテナンスの手間とコスト
  • ➤冬場に室内が乾燥しやすくなる可能性がある
  • ➤他社のZ空調は冷暖房まで含む全館空調で根本的に違う
  • ➤エアミー自体の電気代は月々1000円未満と安価
  • ➤ただし冷暖房のためのエアコン電気代は別途必要
  • ➤2ヶ月に1回のフィルター掃除と2年に1回のフィルター交換が推奨される
  • ➤交換用フィルターの価格は1万円以上かかる
  • ➤予算優先やメンテナンスが面倒な場合は「いらない」選択肢もある
  • ➤最終的には家族の健康への価値観とライフスタイルで必要性を判断する
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