
マイホーム計画において、家の顔ともいえる外壁選びは非常に重要な決断の一つです。
特に、積水ハウスが提供する最高級の陶版外壁である積水ハウス 外壁のベルバーンは、その美しいデザインと優れた耐久性で多くの人々を魅了しています。
しかし、その一方で、ベルバーンの価格はいくらなのか、メンテナンスは本当に不要なのか、そして採用して後悔する点はないのか、といった具体的な疑問や不安を抱えている方も少なくないでしょう。
また、積水ハウスのもう一つの人気外壁材であるダインコンクリートとの比較で悩むケースもよく見られます。
この記事では、積水ハウス 外壁のベルバーンを検討しているあなたが抱えるであろう、価格、メンテナンス、デメリット、後悔のポイント、色の種類、汚れのつきにくさ、そして坪単価に至るまで、あらゆる情報を網羅的に解説していきます。
高級感あふれる焼き物ならではの風合いを持つベルバーンの魅力を深く理解するとともに、知っておくべき注意点をしっかりと把握することで、後悔のない外壁選びが実現できるはずです。
これから家づくりを本格的に進める方にとって、この記事が最良の選択をするための一助となれば幸いです。
- ➤積水ハウス 外壁のベルバーンの基本的な特徴と魅力
- ➤ベルバーンの具体的な価格帯や坪単価の目安
- ➤後悔しないための色の種類とデザインの選び方
- ➤メンテナンスフリーと言われる理由とその実態
- ➤知っておくべきベルバーンのデメリットと注意点
- ➤ダインコンクリートとの性能や価格の比較
- ➤総合的に見たベルバーンの価値と最適な選択方法

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積水ハウス 外壁のベルバーンの価格と魅力
- ➤焼き物ならではの高級感とデザイン性
- ➤気になるベルバーンの価格や坪単価の目安
- ➤豊富な色の種類と失敗しない選び方
- ➤雨で汚れが落ちるという特徴は本当か
- ➤耐久性が高くメンテナンスフリーと言われる理由
焼き物ならではの高級感とデザイン性
積水ハウス 外壁のベルバーンが多くの人々から選ばれる最大の理由の一つは、その比類なき高級感とデザイン性にあります。
ベルバーンは、粘土を主原料とし、約1100℃の高温でじっくりと焼き上げて作られる陶版外壁です。
この製造工程は、日本の伝統的な焼き物、例えば伊万里焼や信楽焼などと同じ原理に基づいており、一枚一枚が異なる表情を持つ、まさに「焼き物」そのものの風合いを醸し出します。
工業製品でありながら、自然素材が持つ温かみと深みを両立させているのがベルバーンの大きな特徴でしょう。
この焼き物ならではの質感は、他の外壁材、例えばサイディングやモルタルでは決して表現できない独特の存在感を放ちます。
太陽の光を浴びたときに見せる陰影の美しさや、雨に濡れたときのしっとりとした表情の変化は、住まいに風格と趣を与え、時間と共に愛着が深まっていくことでしょう。
また、デザインのバリエーションが豊富な点も魅力です。
シャープで現代的な印象を与える「スティックボーダー」や、手仕事の温もりを感じさせる「クシビキボーダー」、土壁のような素朴な風合いを持つ「総スクラッチ」など、多彩なデザインが用意されています。
これらのデザインを組み合わせることで、和風、モダン、洋風など、あらゆる建築スタイルに対応でき、施主のこだわりを形にすることが可能です。
このように、ベルバーンは単なる外壁材ではなく、住まいの価値を大きく高めるデザイン要素として機能します。
その重厚で美しい佇まいは、まさに積水ハウスが提供する「邸宅」と呼ぶにふさわしい品質を象徴していると言えるのではないでしょうか。
気になるベルバーンの価格や坪単価の目安
積水ハウス 外壁のベルバーンの優れたデザイン性や耐久性に惹かれる一方で、多くの方が最も気にされるのが、その価格ではないでしょうか。
結論から言うと、ベルバーンは積水ハウスが提供する外壁材の中でも最高級グレードに位置付けられており、初期費用は他の外壁材と比較して高価になる傾向があります。
具体的な価格については、建物の形状、面積、選択するデザインなどによって大きく変動するため、積水ハウスが公式に単価を公表しているわけではありません。
しかし、一般的に、標準的なサイディングの外壁からの差額として、坪あたり2〜3万円程度の追加費用がかかると言われています。
仮に延床面積40坪の家で考えると、外壁全体の費用としては80万円から120万円程度の追加が必要になる計算です。
もちろん、これはあくまで目安であり、正確な金額は詳細な見積もりを取る必要があります。
この初期費用だけを見ると、非常に高価に感じるかもしれません。
しかし、ベルバーンの価値を判断する上で重要なのは、長期的な視点、いわゆるライフサイクルコストです。
一般的なサイディング外壁の場合、10年〜15年周期で再塗装やシーリングの打ち替えといったメンテナンスが必要となり、その都度100万円以上の費用が発生します。
一方、ベルバーンは陶器質の外壁材であるため、紫外線による色褪せや劣化がほとんどなく、理論上は再塗装が不要です。
このメンテナンスコストを考慮すると、初期費用の高さは、長期的に見れば十分に元が取れる投資であると考えることもできるでしょう。
家は一生に一度の大きな買い物です。
目先の費用だけでなく、30年、40年と住み続ける間のトータルコストを考慮して、外壁材を選ぶことが後悔しないための重要なポイントとなります。
豊富な色の種類と失敗しない選び方
積水ハウス 外壁のベルバーンは、機能性だけでなく、豊富な色の種類とデザインのバリエーションも大きな魅力です。
家の外観は、住む人の個性を表現する重要な要素であり、色選びは家づくりのプロセスの中でも特に楽しい時間の一つと言えるでしょう。
ベルバーンには、さまざまなデザインシリーズがあり、それぞれに複数のカラーが用意されています。
主なデザインシリーズとカラー
代表的なデザインシリーズには、以下のようなものがあります。
- スティックボーダー: 細身でシャープなラインが特徴。モダンで洗練された印象を与えます。
- クシビキボーダー: 櫛で引いたような横縞模様が特徴。手仕事の温かみと陰影が美しいデザインです。
- 織部ボーダー: 焼き物ならではの色ムラや質感を活かしたデザイン。和モダンな雰囲気にマッチします。
- 総スクラッチ: 塗り壁のような繊細な引っ掻き模様が特徴。素朴でナチュラルな風合いです。
カラーバリエーションも、定番のホワイト系、グレー系、ブラック系から、焼き物らしいアースカラーまで幅広く展開されています。
例えば、「ピュアホワイト」は清潔感あふれる明るい外観を、「ソイルチャコール」は重厚で落ち着いた印象を、「クレイブラウン」は温かみのあるナチュラルな雰囲気を演出します。
色選びで後悔しないためのポイント
豊富な選択肢があるからこそ、色選びで後悔しないためにはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
第一に、小さなサンプルだけで判断しないことです。
外壁のような大きな面積になると、小さなサンプルで見たときよりも色が明るく、薄く感じられる傾向があります。
可能であれば、実際にその色が使われている建築実例を見学させてもらうのが最も確実です。
第二に、太陽光の下で色を確認することです。
室内の照明の下で見る色と、自然光の下で見る色とでは、印象が大きく異なります。
時間帯や天候によっても色の見え方は変わるため、朝、昼、夕方、晴れの日、曇りの日など、複数の条件下で確認することをお勧めします。
第三に、周囲の環境との調和を考えることです。
隣家の色や街並みの雰囲気とあまりにもかけ離れた色を選ぶと、悪目立ちしてしまう可能性があります。
個性を表現しつつも、景観に馴染む色を選ぶ配慮も大切です。
色選びは非常に悩ましいプロセスですが、積水ハウスの設計士やインテリアコーディネーターとよく相談し、シミュレーションなどを活用しながら、じっくりと時間をかけて決めることが、満足のいく家づくりにつながるでしょう。
雨で汚れが落ちるという特徴は本当か
積水ハウス 外壁のベルバーンの大きな特徴の一つとして、「雨で汚れが落ちる」というセルフクリーニング機能が挙げられます。
これは「光触媒」の技術を応用したもので、外壁表面に付着した汚れを分解し、雨水で洗い流すという仕組みです。
具体的には、ベルバーンの表面に施された酸化チタンを含むコーティングが、太陽の紫外線に反応して活性酸素を発生させます。
この活性酸素が、排気ガスやホコリに含まれる有機物の汚れを分解します。
さらに、ベルバーンの表面は非常に水に馴染みやすい「超親水性」という性質を持っています。
これにより、雨が降ると、汚れと外壁の間に雨水が入り込み、分解された汚れを浮かび上がらせて洗い流してくれるのです。
この効果により、特に都市部で気になる排気ガスによる黒ずみや、北側の日当たりの悪い場所で発生しがちなカビ・藻の付着を大幅に抑制することができます。
では、このセルフクリーニング機能は本当に効果があるのでしょうか。
多くのオーナーの声や評判を見ると、その効果は非常に高いと評価されています。
「築10年経っても新築時のような美しさを保っている」「雨が降るたびに家が綺麗になるのが実感できる」といった声が多数聞かれます。
ただし、この機能が万能というわけではありません。
セルフクリーニング機能の注意点
- 雨がかからない場所: 軒下やバルコニーの内側など、直接雨が当たらない場所では、汚れを洗い流す効果は期待できません。これらの場所は、定期的にホースで水をかけるなどの手入れが必要になる場合があります。
- 泥はねなどの無機質な汚れ: セルフクリーニング機能が分解できるのは、主に有機物の汚れです。地面からの泥はねのような無機質な汚れは分解されにくいため、付着した場合はブラシなどで洗い流す必要があります。
- 周辺環境: 工場地帯や交通量の非常に多い道路沿いなど、汚れの原因物質が極端に多い環境では、分解・洗浄のスピードが追いつかない可能性もあります。
とはいえ、これらの注意点を考慮しても、ベルバーンの防汚性能は他の外壁材と比較して格段に高いと言えます。
いつまでも美しい外観を維持したいと考える方にとって、このセルフクリーニング機能は非常に大きなメリットとなるでしょう。
耐久性が高くメンテナンスフリーと言われる理由
積水ハウス 外壁のベルバーンが「メンテナンスフリー」と称される背景には、その圧倒的な耐久性があります。
この耐久性は、主原料である粘土を高温で焼き固めるという、陶器ならではの製法に由来しています。
紫外線に対する強さ
住宅の外壁が劣化する最大の原因は、太陽光に含まれる紫外線です。
一般的なサイディングや塗装壁は、長年紫外線に晒されることで塗膜が劣化し、色褪せやチョーキング(表面が粉状になる現象)が発生します。
しかし、ベルバーンの色は、素材そのものに含まれる無機顔料によって発色しています。
これは、陶器の茶碗の色が何年経っても変わらないのと同じ原理で、紫外線による化学変化をほとんど受けないため、塗装の塗り替えが基本的に不要なのです。
この「再塗装不要」という点が、メンテナンスフリーと言われる最大の所以です。
耐火性と耐水性
ベルバーンは、約1100℃という高温で焼成された不燃材料であり、建築基準法で定められた不燃認定を取得しています。
万が一、隣家で火災が発生した場合でも、もらい火による延焼のリスクを大幅に低減することができます。
また、緻密に焼き固められているため、吸水率が非常に低く、豪雨や台風の際にも水が内部に浸透しにくい構造です。
これにより、凍害(冬場に水分が凍結・膨張して外壁を破壊する現象)のリスクも極めて低くなっています。
傷や摩耗への強さ
表面硬度が高いのも陶器ならではの特徴です。
日常生活における飛来物や、物が擦れたりすることによる傷がつきにくく、長期間にわたって美しい表面を維持します。
これらの優れた耐久性により、ベルバーン本体は半永久的にその性能を保ち続けると言っても過言ではありません。
ただし、ここで注意しなければならないのは、「家全体のメンテナンスが一切不要になるわけではない」という点です。
ベルバーン自体はメンテナンスフリーでも、外壁の部材と部材をつなぐシーリング(コーキング)は、経年で劣化します。
積水ハウスでは、高耐久のシーリング材を使用していますが、それでも15年〜20年程度での点検や部分的な補修、将来的には打ち替えが必要になる可能性があります。
「メンテナンスフリー」という言葉を鵜呑みにせず、どの部分にどのようなメンテナンスが必要になるのかを正しく理解しておくことが重要です。

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積水ハウス 外壁のベルバーンで後悔しないための知識
- ➤知っておくべきデメリットと対策
- ➤採用して後悔したポイントとは
- ➤ダインコンクリートとの違いを徹底比較
- ➤定期的なメンテナンスは必要なのか
- ➤まとめ:理想の家を実現する積水ハウス 外壁のベルバーン
知っておくべきデメリットと対策
積水ハウス 外壁のベルバーンは、多くの魅力を持つ一方で、採用を決定する前に知っておくべきデメリットも存在します。
これらを事前に理解し、対策を考えておくことが、後悔のない家づくりにつながります。
最大のデメリットは初期費用
前述の通り、ベルバーンの最大のデメリットは、その初期費用の高さです。
標準的な外壁材と比較して、数十万円から百万円以上の追加費用が発生するため、予算に制約がある場合には大きなハードルとなります。
対策:
このデメリットに対する考え方としては、ライフサイクルコストを重視することが挙げられます。
初期費用は高くても、将来的な塗装メンテナンスの費用がかからないため、30年以上のスパンで見ればトータルコストは他の外壁材と変わらない、あるいは安くなる可能性もあります。
また、家の価値を長期的に維持するという観点から、資産価値の高い外壁材への投資と捉えることもできるでしょう。
予算的に厳しい場合は、家の正面など、特にデザイン性を重視したい部分にのみベルバーンを採用し、他の面は別の外壁材と組み合わせる「張り分け」も有効な選択肢です。
衝撃による「割れ」のリスク
ベルバーンは陶器であるため、非常に硬い一方で、強い衝撃が一点に集中すると「割れ」や「欠け」が生じる可能性があります。
例えば、自動車がぶつかったり、硬いボールが勢いよく当たったりした場合などが考えられます。
対策:
ベルバーンは一枚ずつのパネルになっているため、万が一割れてしまっても、その部分だけを交換することが可能です。
ただし、交換には費用がかかりますし、製造時期によっては同じロットの製品が手に入らず、若干の色味の違いが出る可能性もゼロではありません。
日常生活で想定される衝撃で簡単に割れることはありませんが、このようなリスクがあることは認識しておくべきでしょう。
シーリングのメンテナンスは必要
「メンテナンスフリー」という言葉が先行しがちですが、何度か触れているように、パネル間の目地に使われるシーリング(コーキング)は経年劣化します。
この部分のメンテナンスを怠ると、防水性が損なわれ、雨漏りの原因にもなりかねません。
対策:
積水ハウスの保証・点検プログラムをしっかりと活用し、適切な時期にシーリングの点検や補修を行うことが重要です。
建築時に、シーリングの耐久年数や、将来的なメンテナンスの時期と概算費用について確認しておくことで、計画的に資金を準備することができます。
これらのデメリットを正しく理解し、許容できるかどうかを検討することが、ベルバーンを選ぶ上で非常に重要です。
採用して後悔したポイントとは
積水ハウス 外壁のベルバーンは、総じて満足度の高い外壁材ですが、中には「こうすればよかった」と後悔するポイントを挙げる方もいらっしゃいます。
これから建てる方々が同じ後悔をしないために、よくある事例を見ていきましょう。
色の選択に関する後悔
最も多い後悔のポイントは、やはり「色選び」です。
「小さなサンプルで決めたら、家全体に張られたときの印象が違った」
「白を選んだら想像以上に眩しく感じた」
「濃い色を選んだら、夏場に外壁が熱くなるのが気になる」
これらはよく聞かれる声です。
特に、面積効果によって明るい色はより明るく、暗い色はより重く見える傾向があるため、注意が必要です。
対策としては、前述の通り、できるだけ大きな面積で色を確認すること、そして可能であれば建築実例を見学することが挙げられます。
また、サッシの色や玄関ドア、屋根の色との組み合わせも外観の印象を大きく左右するため、トータルコーディネートを意識することが重要です。
デザインの張り分けに関する後悔
コストを抑えるためや、デザインにアクセントをつけるために、ベルバーンと他の外壁材を張り分けることがあります。
この張り分けが、うまくいけば非常におしゃれな外観になりますが、バランスが悪いと安っぽく見えたり、ちぐはぐな印象になったりする可能性があります。
「アクセントのつもりが、ごちゃごちゃして見えてしまった」
「全面ベルバーンにしておけばよかった」
といった後悔も聞かれます。
対策としては、設計士と綿密に打ち合わせを行い、3Dパースなどで入念にシミュレーションすることです。
どの面を、どのくらいの割合で張り分けるのか、異素材の組み合わせはどうかなど、様々なパターンを比較検討しましょう。
コスト配分に関する後悔
ベルバーンを採用するために、他の部分の予算を削った結果、「外壁は立派だけど、内装や設備が物足りない」と感じてしまうケースです。
家づくりは全体のバランスが重要です。
外壁にこだわりたい気持ちは分かりますが、どこに重点を置き、どこでコストを調整するのか、家族でしっかりと話し合い、優先順位を決めることが大切です。
これらの後悔のポイントは、事前の情報収集とシミュレーション、そして専門家との十分なコミュニケーションによって、その多くを防ぐことができます。
「知らなかった」で後悔することがないよう、じっくりと時間をかけて検討を進めましょう。
ダインコンクリートとの違いを徹底比較
積水ハウスで家を建てる際、ベルバーンと並んで比較検討されることが多いのが、もう一つの高級外壁材「ダインコンクリート」です。
どちらも積水ハウスを代表する高品質な外壁材ですが、その素材や特徴は大きく異なります。
どちらが自分の理想の住まいに合っているのかを判断するために、両者の違いを詳しく見ていきましょう。
項目 | ベルバーン | ダインコンクリート |
---|---|---|
主原料 | 粘土(陶器) | セメント(コンクリート) |
質感・デザイン | 焼き物ならではの繊細な表情、温かみのある風合い。デザインの彫りが浅め。 | コンクリートならではの重厚感、彫りの深いダイナミックなデザインが可能。 |
耐久性(本体) | 非常に高い。紫外線による色褪せがほぼなく、半永久的。 | 高い耐久性を持つが、表面は塗装仕上げ。 |
メンテナンス | 本体の再塗装は不要。シーリングのメンテナンスは必要。 | 高耐久塗装だが、将来的(30年程度)には再塗装を推奨。シーリングのメンテナンスも必要。 |
価格帯 | 高価。積水ハウスの外壁材で最高級グレード。 | 高価。ベルバーンよりは若干安価な場合が多いが、ほぼ同等の価格帯。 |
重量 | 比較的軽量。 | 非常に重い。その分、遮音性に優れる。 |
おすすめな人 | 焼き物の質感が好き、経年変化しない美しさを求める、和モダンやナチュラルなデザインが好み。 | 重厚感や高級感を重視する、彫りの深いデザインが好み、高い遮音性を求める。 |
どちらを選ぶべきか?
上記の比較からわかるように、ベルバーンとダインコンクリートは、それぞれに異なる魅力を持っています。
選択の決め手となるのは、最終的には「デザインの好み」と「メンテナンスに対する考え方」でしょう。
焼き物特有の繊細で温かみのある質感を好み、塗装のメンテナンスから解放されたいと考えるならば、ベルバーンが適しています。
一方で、石造りのような重厚感や、彫りの深いダイナミックなデザインを好み、将来的な塗装も許容できるのであれば、ダインコンクリートが魅力的な選択肢となります。
価格帯はどちらも高価であるため、両方の実物を見比べ、それぞれのメリット・デメリットを十分に理解した上で、自分の価値観に合った方を選ぶことが大切です。
定期的なメンテナンスは必要なのか
積水ハウス 外壁のベルバーンについて、「メンテナンスフリー」という言葉がよく使われますが、これを「家全体のメンテナンスが一切不要」と解釈するのは誤りです。
正しく理解するために、メンテナンスが必要な部分と、そうでない部分を明確に区別しておきましょう。
メンテナンスが「不要」な部分
ベルバーン本体(陶版):
ベルバーンのパネル自体は、陶器と同じく、紫外線による劣化や色褪せがほとんどありません。
そのため、一般的な外壁のように10〜15年ごとの再塗装は基本的に不要です。
これがメンテナンスフリーと言われる最大の理由であり、長期的なコスト削減に大きく貢献する点です。
定期的な点検・メンテナンスが「必要」な部分
- シーリング(コーキング): ベルバーンのパネルとパネルの継ぎ目(目地)を埋めているゴム状の部材です。シーリングは、地震などの揺れから建物を守り、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。しかし、素材の性質上、紫外線や風雨に晒されることで徐々に硬化し、ひび割れや剥がれが生じます。積水ハウスでは高耐久なシーリング材を使用していますが、それでも15年〜20年を目安に点検し、状態によっては部分的な増し打ちや、全面的な打ち替えが必要になります。
- 付帯部分の塗装: 軒天(屋根の裏側)、破風板(屋根の側面)、雨樋など、外壁以外の部分です。これらの多くは塗装で仕上げられているため、外壁がベルバーンであっても、10〜15年程度で劣化し、再塗装が必要になる場合があります。
- バルコニーの防水: バルコニーの床面は、FRP防水などが施工されています。これも経年で劣化するため、10年〜15年でトップコートの塗り替えなどのメンテナンスが必要です。
結論として、積水ハウス 外壁のベルバーンを採用した場合でも、シーリングや付帯部分のメンテナンスは定期的に必要となります。
ただし、外壁メンテナンスの中で最も費用と手間がかかる「壁本体の再塗装」が不要であるという点は、非常に大きなメリットです。
家を長持ちさせるためには、積水ハウスのアフターサービスによる定期点検を必ず受け、専門家のアドバイスに従って適切な時期にメンテナンスを行うことが不可欠です。
まとめ:理想の家を実現する積水ハウス 外壁のベルバーン
ここまで、積水ハウス 外壁のベルバーンについて、その魅力から価格、デメリット、メンテナンスに至るまで、多角的に解説してきました。
ベルバーンは、初期費用こそ高価ですが、それを補って余りあるほどの価値を持つ外壁材であると言えるでしょう。
焼き物ならではの比類なきデザイン性と高級感は、住まいに風格と愛着をもたらします。
そして、紫外線に強く、再塗装が不要という圧倒的な耐久性は、長期的な視点で見れば経済的な合理性も備えています。
もちろん、採用にあたっては、高額な初期費用やシーリングのメンテナンスが必要であるといったデメリットも正しく理解しておく必要があります。
また、色やデザインの選択、ダインコンクリートとの比較など、決断すべき項目も多く存在します。
重要なのは、これらの情報を踏まえた上で、自分たちのライフスタイルや価値観、そして予算と照らし合わせ、総合的に判断することです。
家づくりは、情報を集め、比較検討し、優先順位を決めていくプロセスの連続です。
積水ハウス 外壁のベルバーンは、そのプロセスにおいて、間違いなく魅力的な選択肢の一つとなります。
この記事で得た知識が、あなたが後悔のない、理想の住まいを実現するための一助となることを心から願っています。
最終的な決断を下す前に、ぜひ展示場や建築実例に足を運び、その目でベルバーンの本物の質感と美しさを確かめてみてください。
- ➤積水ハウス 外壁のベルバーンは粘土を焼いた陶版外壁
- ➤焼き物特有の高級感と美しいデザインが最大の魅力
- ➤初期費用は他の外壁材より高価になる傾向がある
- ➤坪単価あたり2〜3万円程度の追加費用が目安
- ➤紫外線に強く色褪せないため外壁本体の再塗装は不要
- ➤長期的なメンテナンスコストを大幅に削減できる
- ➤豊富な色の種類とデザインから選択可能
- ➤色選びは大きな面積や実例で確認することが重要
- ➤雨で汚れが落ちるセルフクリーニング機能を持つ
- ➤ただし雨が当たらない場所の効果は限定的
- ➤強い衝撃で割れるリスクはゼロではないが補修は可能
- ➤ベルバーン自体は高耐久だがシーリングの劣化は進む
- ➤15〜20年でシーリングの点検や補修が必要になる
- ➤ダインコンクリートは重厚感、ベルバーンは質感が特徴
- ➤後悔しないためにはメリットとデメリットの双方を理解することが大切

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