タマホームの立水栓完全ガイド!標準仕様からオプション費用まで

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タマホームでの理想のマイホーム計画、心躍る反面、決めるべきことの多さに圧倒されていませんか。

特に、意外と見落としがちながら住んでからの満足度を大きく左右するのが、庭や玄関先に設置されるタマEホームの立水栓です。

新築時に「とりあえず標準仕様で」と決めてしまい、後から「もっとおしゃれなものにすればよかった」「お湯が出なくて不便」「場所が悪くて使いにくい」といった後悔の声を耳にすることも少なくありません。

タマホームの立水栓は、標準仕様で十分なのでしょうか。

それとも、費用をかけてでもオプションを追加するべきなのでしょうか。

また、地面に埋め込む散水栓との違いや、それぞれのメリット・デメリットも気になるところです。

蛇口の交換やパンの設置といったDIYは可能なのか、混合水栓にしてお湯を使えるようにするにはどうすれば良いのか、など具体的な疑問も湧いてくることでしょう。

この記事では、タマホームの立水栓に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

標準仕様の詳細から、おしゃれなオプション、交換にかかる費用、後悔しないための高さや設置場所の選び方、さらには凍結防止対策まで、あなたの疑問や不安を一つひとつ解消していきます。

この記事を読めば、あなたのライフスタイルに最適な立水栓の選択が可能になり、より快適で満足度の高い家づくりが実現できるはずです。

この記事でわかること
  • ➤タマホームの立水栓の標準仕様とデザイン
  • ➤オプションで選べるおしゃれな立水栓の種類と費用
  • ➤散水栓と立水栓の具体的なメリットとデメリット
  • ➤立水栓や蛇口の交換にかかる費用の詳細な目安
  • ➤DIYで蛇口を交換する際の具体的な手順と注意点
  • ➤後悔しないための立水栓の設置場所と高さの選び方
  • ➤混合水栓の導入や凍結防止など快適に使うための工夫

 

タマホームの立水栓の標準仕様とオプション選択

この章のポイント
  • ➤標準で付いてくる立水栓のデザイン
  • ➤散水栓との違いとそれぞれのメリット
  • ➤オプションで選べるおしゃれなデザイン例
  • ➤立水栓の交換にかかる費用の目安
  • ➤DIYで蛇口を交換する手順と注意点
  • ➤後悔しないための設置場所と高さの選び方

標準で付いてくる立水栓のデザイン

タマホームで家を建てる際、多くの人が最初に目にするのが標準仕様の設備です。

タマホームの立水栓も、特別なオプションを選択しない限り、この標準仕様のものが設置されることになります。

では、その標準の立水栓とは、一体どのようなものなのでしょうか。

標準仕様の概要

一般的に、タマホームの標準仕様で提供される立水栓は、機能性を重視したシンプルなデザインが特徴です。

具体的には、以下のような仕様が多く見られます。

  • 材質: 主に塩化ビニル(塩ビ)製やアルミ製のものが多く、耐久性とコストのバランスが取られています。
  • 形状: 四角い角柱タイプが最も一般的で、すっきりとした印象を与えます。
  • : ホワイト、アイボリー、グレー、シルバーといった、どんな外壁にも馴染みやすいベーシックなカラーが中心です。
  • 蛇口: 最もシンプルな横水栓(単水栓)が一つ付いているのが基本です。お湯は出ず、水のみの供給となります。
  • 水受け(パン): 標準仕様には、本格的な水受けパンは含まれていないケースが多いようです。地面に直接排水されるか、簡易的な水はね防止用の受け皿が設置される程度と考えた方が良いでしょう。

これらの仕様から分かるように、標準の立水栓は「庭で水を使う」という基本的な機能を過不足なく満たすための設備と位置づけられています。

華美な装飾はなく、あくまで実用本位の設計と言えるでしょう。

標準仕様のメリットとデメリット

この標準仕様を選ぶことには、もちろんメリットもデメリットも存在します。

最大のメリットは、追加費用がかからない点です。

家づくりでは、キッチンやバスルームなど、こだわりたい部分に予算を集中させたいと考える人が多いため、屋外の設備である立水栓のコストを抑えられるのは大きな魅力となります。

また、デザインがシンプルなため、良くも悪くも主張が少なく、どんな外観の家にも無難にマッチするという側面もあります。

一方で、デメリットはデザイン性の低さにあります。

せっかくこだわって設計した家の外観なのに、立水栓だけが安っぽく見えてしまい、全体の雰囲気を損ねてしまうという懸念は拭えません。

「思っていたイメージと違った」という後悔につながりやすい部分でもあります。

さらに、機能面でも単水栓であるため、冬場の洗車でお湯が使えなかったり、ホースをつなぎながら手を洗うといった使い方ができなかったりと、実際に暮らし始めてから不便を感じる可能性も考えられます。

結論として、タマホームの立水栓の標準仕様は、機能的には問題なく使用できるものの、デザイン性やさらなる利便性を求める場合には物足りなさを感じるかもしれません。

まずは標準仕様の内容を正しく理解し、自身のライフスタイルや家のデザインと照らし合わせながら、オプションを検討するかどうかを判断することが重要です。

散水栓との違いとそれぞれのメリット

屋外で水を使うための設備には、タマホームの立水栓の他に「散水栓」という選択肢も存在します。

この二つは、見た目も使い勝手も大きく異なるため、それぞれの特徴を理解し、どちらが自分のライフスタイルに合っているかを見極めることが大切です。

ここでは、立水栓と散水栓の違い、そしてそれぞれのメリット・デメリットを詳しく比較検討していきます。

立水栓と散水栓の基本的な違い

まず、基本的な構造の違いから見ていきましょう。

  1. 立水栓: 地面から柱(水栓柱)が立ち上がっており、その先に蛇口が付いているタイプです。立ったままの姿勢で楽に水を使えるのが最大の特徴です。
  2. 散水栓: 地面に埋め込まれたボックスの中に蛇口が収納されているタイプです。使用する際にはボックスの蓋を開け、ホースを接続して使います。使用しないときは蓋を閉めておけば、地面はフラットな状態になります。

この構造の違いが、使い勝手や見た目に大きな影響を与えます。

メリット・デメリット比較表

両者の特徴をより分かりやすくするために、表形式で比較してみましょう。

項目 立水栓 散水栓
使いやすさ ◎:立ったまま蛇口をひねるだけで、すぐに水を使える。バケツに水を汲むのも楽。 △:使用のたびに蓋を開け、かがんでホースを接続する手間がかかる。
デザイン性 ◎:デザインが豊富。レンガ調や木目調など、家の外観に合わせておしゃれにできる。 ○:地面に隠れるため、良くも悪くもデザインに影響を与えない。見た目がすっきりする。
省スペース性 △:柱が常に地上に出ているため、ある程度のスペースを占有する。 ◎:地面に埋め込まれているため、駐車スペースや通路など、場所が限られた空間にも設置可能。
機能拡張性 ◎:混合水栓にしてお湯を出したり、二口蛇口に交換したりといったカスタマイズが容易。 ×:構造上、機能の追加や変更はほぼ不可能。
初期費用 ○:標準仕様なら安価。オプションを選ぶと高くなる。 ◎:一般的に立水栓より安価な傾向がある。

どちらを選ぶべきかは、屋外で水をどのように使いたいかという具体的な用途によって決まります。

例えば、ガーデニングや家庭菜園で頻繁に水やりをする、子供の外遊びで汚れた手足を洗う、洗車を楽に行いたい、といったニーズがある場合は、すぐに使えて便利な立水栓が圧倒的に有利です。

一方で、「庭で水を使うのは年に数回の大掃除の時くらい」「駐車スペースに設置したいので、邪魔にならないことが最優先」といった場合は、散水栓の省スペース性が大きなメリットになるでしょう。

タマホームでは、施主の要望に応じてどちらのタイプも選択可能です。

契約前に、自分の家での生活を具体的にシミュレーションし、どちらがより生活を豊かにしてくれるかをじっくり検討することが、後悔しないための鍵となります。

オプションで選べるおしゃれなデザイン例

タマホームの立水栓の標準仕様が機能本位であるのに対し、オプションを選択することで、デザイン性や機能性を飛躍的に向上させることが可能です。

「家の顔」ともいえる外観にこだわるなら、立水栓は個性を表現できる絶好のアイテムと言えるでしょう。

ここでは、オプションで選べるおしゃれな立水栓のデザイン例を具体的に紹介していきます。

素材で変わる印象

立水栓の印象を最も大きく左右するのが、柱の素材です。

オプションでは、標準の塩ビ製とは一線を画す、多彩な素材が選択肢に入ってきます。

  • アルミ製: シンプルでモダンな印象を与えます。カラーバリエーションが豊富で、家の外壁やサッシの色と合わせやすいのが特徴です。軽量で錆びにくく、メンテナンス性にも優れています。
  • 木目調: アルミなどの芯材に木目調のシートをラッピングしたタイプです。ナチュラルな雰囲気や和風モダンな外観の住宅にぴったり合います。本物の木材と違って腐食の心配がないのも嬉しいポイントです。
  • レンガ調・ブリックタイプ: 洋風の住宅や、ナチュラルガーデンとの相性が抜群です。温かみのある本格的な質感が、庭全体のグレードを格上げしてくれます。
  • ステンレス製: シャープでスタイリッシュな印象を与えます。都会的なデザインの住宅や、インダストリアルな雰囲気を好む方におすすめです。耐久性が高く、錆びにくいのもメリットです。
  • コンクリート製: 打ちっぱなしのような無骨なデザインは、モダンで個性的な外観を演出します。シンプルながら存在感があり、デザイナーズ住宅などにも採用されます。

形状や機能で選ぶ

素材だけでなく、形状や付加機能によっても使い勝手やデザインは大きく変わります。

スリムタイプは、狭いスペースにも設置しやすく、圧迫感を与えません。

一方で、二口蛇口(双口水栓)が標準で装備されたタイプは、ホースをつなぎっぱなしにしながら手洗いができるなど、実用面で非常に人気があります。

さらに、ホースリールが一体になったものや、ペットの足洗い場を兼ねたユニークなデザインの立水栓も存在します。

これらのオプションは、LIXIL、TOTO、三協アルミ、オンリーワンクラブといったエクステリア専門メーカーから数多く提供されています。

タマホームの担当者に相談すれば、カタログを見ながら様々な製品を比較検討することができるでしょう。

費用感について

気になる費用ですが、オプションの立水栓は本体価格と工事費を合わせて、数万円から20万円程度が相場となります。

シンプルなアルミ製なら5〜8万円、デザイン性の高いレンガ調や混合水栓付きのタイプになると10万円を超えることも珍しくありません。

決して安い投資ではありませんが、毎日目にするものであり、庭の使い勝手を大きく向上させる設備です。

家の外観デザインと予算のバランスを考えながら、後悔のないようにじっくりと選ぶことをお勧めします。

ショールームで実物を見たり、施工事例の写真を見せてもらったりするのも、イメージを具体化する上で非常に有効な手段と言えるでしょう。

立水栓の交換にかかる費用の目安

新築時に設置したタマホームの立水栓を、後から別のものに交換したいと考えるケースは少なくありません。

「標準仕様にしたけれど、やっぱりおしゃれなものにしたい」「お湯が使える混合水栓が欲しくなった」など、理由は様々です。

ここでは、立水栓の交換にかかる費用の目安を、工事内容別に詳しく解説していきます。

交換費用の内訳

立水栓の交換費用は、大きく分けて「製品本体の価格」と「工事費」の二つで構成されます。

工事費には、既存の立水栓の撤去費用、新しい立水栓の設置費用、配管工事費、そして廃材の処分費などが含まれます。

どこまで交換するかによって、この費用は大きく変動します。

交換パターン別の費用相場

立水栓の交換は、いくつかのパターンに分類できます。それぞれの費用相場を見ていきましょう。

交換パターン 工事内容 費用相場(製品代+工事費) 備考
蛇口のみ交換 既存の蛇口を外し、新しい蛇口を取り付ける。 1万円 ~ 3万円 最も手軽な交換。DIYも可能だが、水漏れリスクあり。二口蛇口への交換が人気。
水栓柱のみ交換 既存の水栓柱を撤去し、新しいものに交換する。 4万円 ~ 10万円 地面の掘削や配管の接続が必要。デザインを一新したい場合に選ばれる。
水栓柱+水受けパン設置 水栓柱の交換と同時に、水受けパンを新設または交換する。 7万円 ~ 20万円以上 排水設備の工事が必要な場合は費用が上がる。見栄えと機能性が大きく向上する。
混合水栓への交換 単水栓から、お湯と水の両方が使える混合水栓に交換する。 10万円 ~ 25万円以上 給湯管を家の中から延長する工事が必要なため、最も高額になりやすい。

上記の費用はあくまで一般的な目安であり、現場の状況(配管の位置、地面の状態など)や選ぶ製品のグレードによって変動します。

業者選びのポイント

立水栓の交換を依頼する場合、どこに頼むかも重要です。

選択肢としては、リフォーム会社、外構・エクステリア専門業者、水道工事業者などが挙げられます。

複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく、工事内容や保証制度などを比較検討することが失敗しないためのポイントです。

特に、混合水栓への交換のように給湯管の工事が伴う場合は、信頼できる水道工事の専門知識を持った業者に依頼するのが安心です。

新築時にタマホームのオプションとして高性能な立水栓を設置する場合と、後からリフォームで交換する場合とでは、後者の方が割高になる傾向があります。

将来的に交換する可能性が少しでもあるなら、家づくりの段階でじっくりと検討し、できるだけ初期段階で理想の立水栓を設置しておくのが最も合理的と言えるでしょう。

DIYで蛇口を交換する手順と注意点

タマホームの立水栓に設置されている標準のシンプルな蛇口を、もっとおしゃれなものや便利な二口タイプに交換したいと考える方は多いでしょう。

蛇口の交換は、立水栓全体の交換に比べてハードルが低く、DIY(Do It Yourself)に挑戦しやすいリフォームの一つです。

ここでは、DIYで蛇口を交換する際の具体的な手順と、失敗しないための注意点を解説します。

DIYのメリットとデメリット

まず、DIYで行うことの長所と短所を理解しておきましょう。

メリットは、なんといっても費用を抑えられる点です。

業者に依頼すれば1万円以上かかる工事費が、自分で行えば蛇口本体の価格と数千円の工具・材料費だけで済みます。

また、自分で選んだ好きなデザインの蛇口を、好きなタイミングで取り付けられるのも魅力です。

一方でデメリットは、水漏れなどの失敗リスクが伴うことです。

接続が甘かったり、部品の選択を間違えたりすると、後から水漏れが発生し、かえって高くつく可能性もあります。

また、専用の工具が必要になる場合もあります。

蛇口交換の具体的な手順

それでは、実際の交換手順をステップバイステップで見ていきましょう。

  1. STEP1: 準備
    交換用の新しい蛇口、モンキーレンチ(またはウォーターポンププライヤー)、シールテープ、古いタオルや雑巾を用意します。新しい蛇口は、既存の蛇口のネジの規格(一般的には呼び径13mm)と同じものを選びましょう。
  2. STEP2: 止水栓を閉める
    最も重要な工程です。家の敷地内にある水道メーターボックスの蓋を開け、中にある止水栓(バルブ)を時計回りに回して、家全体の水の供給を止めます。止めた後、立水栓の蛇口をひねって水が出ないことを必ず確認してください。
  3. STEP3: 古い蛇口を取り外す
    蛇口の根元部分にモンキーレンチをかけ、反時計回りに回して緩めます。固着している場合もありますが、焦らずにじっくりと力を加えてください。蛇口が外れると、配管内に残っていた水が出てくることがあるので、タオルで受け止めましょう。
  4. STEP4: 配管の掃除
    古い蛇口が外れたら、配管のネジ部分に残っている古いシールテープや汚れを、歯ブラシなどを使ってきれいに取り除きます。
  5. STEP5: シールテープを巻く
    新しい蛇口のネジ部分に、シールテープを時計回りに7〜8周ほど、少し引っ張りながらきつく巻き付けます。これが水漏れを防ぐ重要な役割を果たします。
  6. STEP6: 新しい蛇口を取り付ける
    シールテープを巻いた蛇口を、配管に手で時計回りにねじ込んでいきます。固くなったらモンキーレンチを使い、適切な位置(蛇口が真下を向くなど)になるまで締め込みます。締めすぎると破損の原因になるので注意が必要です。
  7. STEP7: 水漏れチェック
    止水栓をゆっくりと反時計回りに開けて、水を供給します。蛇口の接続部分から水が漏れてこないか、タオルで触るなどして入念にチェックします。問題がなければ、蛇口をひねって水が出ることを確認し、作業完了です。

もし接続部分から水がにじみ出てくるようなら、再度止水栓を閉め、蛇口を外してシールテープを巻き直すところからやり直してください。

DIYでの蛇口交換は、手順さえ間違えなければ決して難しい作業ではありません。

しかし、少しでも不安を感じる場合や、作業中に問題が発生した場合は、無理をせず専門の水道工事業者に依頼するのが最も賢明な判断と言えるでしょう。

後悔しないための設置場所と高さの選び方

タマホームの立水栓を設置する上で、デザインや機能と同じくらい、いや、それ以上に重要なのが「設置場所」と「高さ」です。

一度設置してしまうと、後から変更するのは大掛かりな工事となり、多額の費用がかかります。

ここでは、家が完成した後に「こんなはずではなかった」と後悔しないための、設置場所と高さの選び方のポイントを徹底的に解説します。

「後悔あるある」から学ぶ設置場所の失敗例

まずは、よくある失敗例から見ていきましょう。これらを知ることで、自分の家づくりに潜むリスクを回避できます。

  • 洗車したいのに遠すぎる: 駐車場から立水栓が離れているため、毎回長いホースを準備・片付けしなければならず、洗車が億劫になってしまった。
  • BBQで使いたいのに不便: 庭でバーベキューをする際に野菜や手を洗いたいが、立水栓が玄関の脇にしかなかった。
  • 動線の邪魔になる: 玄関アプローチの途中に立水栓があり、自転車を置くときや人が通るときに邪魔になる。
  • 見た目が残念: 道路からよく見える場所に標準仕様のシンプルな立水栓を設置してしまい、家の外観のアクセントになるどころか、浮いた存在になってしまった。

これらの失敗はすべて、家の中の動線や間取りだけでなく、屋外での活動を具体的にシミュレーションしなかったことが原因です。

最適な設置場所を見つけるためのチェックポイント

後悔しない場所選びのためには、以下の点を総合的に検討する必要があります。

1. 主な使用目的は何か?
- 洗車 → 駐車スペースの近く - ガーデニング、家庭菜園 → 庭や畑の中心的な場所 - 子供の外遊び、ペットの足洗い → 庭から家に入る手前、ウッドデッキの近く - 掃除(窓や外壁) → 家の周りをカバーしやすい位置(場合によっては複数設置も検討)

2. 動線を妨げないか?
- 玄関アプローチ、駐車スペースから玄関への通路、物置への通路など、日常的に人や物が通る場所は避けましょう。

3. 水道メーターからの距離は?
- 水道メーターから遠くなればなるほど、配管工事の費用が余分にかかる場合があります。タマホームの担当者や外構業者と相談して、コストと利便性のバランスを取りましょう。

4. 見た目と調和は取れているか?
- 道路側や玄関近くなど、人目につく場所に設置する場合は、家の外観にマッチしたおしゃれなデザインのオプションを選ぶことを強くお勧めします。

腰に優しい「高さ」の決め方

設置場所と並んで重要なのが、立水栓の高さです。

標準的な立水栓の高さは、蛇口の位置が地面から60cm程度のものが多く、これだとバケツを置く際に腰をかがめる必要があります。

そこでおすすめなのが、少し高めの設定です。

蛇口の高さが80cm〜90cm程度あると、立ったまま楽な姿勢でバケツに水を汲んだり、泥付き野菜を洗ったりすることができます。

特に、ガーデニングなどで頻繁に水を使う方にとっては、この20cm〜30cmの違いが、日々の作業の負担を大きく軽減してくれます。

製品によっては高さが選べるものもありますし、施工時に調整してもらうことも可能です。

タマホームとの打ち合わせの段階で、「少し高めにしてほしい」と要望を伝えておくことが重要です。

 

タマホームの立水栓を快適に使うための工夫

この章のポイント
  • ➤水受けに最適なパンの素材と選び方
  • ➤混合水栓にしてお湯を使えるようにする
  • ➤凍結を防止するための対策
  • ➤便利な二口蛇口への交換方法
  • ➤まとめ:理想のタマホームの立水栓にするには

水受けに最適なパンの素材と選び方

タマホームの立水栓を設置する際、水栓柱本体のデザインや機能にばかり目が行きがちですが、その足元にある「水受け(パン)」も、快適性とデザイン性を左右する非常に重要な要素です。

水受けパンは、単に水はねを防ぐだけでなく、排水をスムーズにし、立水栓周りをおしゃれに演出する役割も担っています。

ここでは、最適なパンの素材と選び方について詳しく解説します。

水受けパンの役割とは?

まず、なぜ水受けパンが必要なのか、その役割を整理してみましょう。

  • 水はね・泥はね防止: 水を使った際に、周囲の地面や建物の基礎に水や泥が跳ねるのを防ぎます。これにより、足元が汚れにくくなり、建物の劣化を防ぐ効果も期待できます。
  • 排水性の確保: パンには排水口が設けられており、使った水を効率的に排水溝へ流すことができます。パンがないと、立水栓の周りが水たまりになりやすく、ぬかるみの原因となります。
  • デザイン性の向上: 立水栓本体とパンをコーディネートすることで、庭全体のデザイン性が格段にアップします。パンは、立水栓の魅力を引き立てるステージのような存在です。

タマホームの標準仕様では、この水受けパンが含まれていないことが多いため、オプションとして追加するかどうかを検討する必要があります。

素材別の特徴と選び方

水受けパンには様々な素材があり、それぞれに特徴があります。代表的な素材を比較してみましょう。

素材 特徴 メリット デメリット
FRP(繊維強化プラスチック) 軽量で加工しやすく、デザインが豊富。レンガ調や枕木調などもある。 ・安価で手に入りやすい
・設置が比較的容易
・デザインの選択肢が多い
・紫外線による経年劣化がある
・高級感では他の素材に劣る
コンクリート・セメント系 シンプルでモダンな印象。耐久性が高い。 ・丈夫で長持ちする
・どんな立水栓にも合わせやすい
・重量があるため設置に手間がかかる
・表面にコケなどが生えやすい場合がある
陶器・信楽焼など 独特の風合いと高級感があり、和風の庭によく合う。 ・デザイン性が非常に高い
・一つ一つ表情が異なる一点もの感
・価格が高い
・衝撃で割れる可能性がある
ステンレス シャープでスタイリッシュ。モダンな立水栓との相性が良い。 ・錆びにくくメンテナンスが楽
・清潔感がある
・夏場に熱くなりやすい
・水垢が目立ちやすい

パンを選ぶ際の最も重要なポイントは、立水栓本体のデザインや、家・庭全体の雰囲気との調和です。

例えば、木目調の立水栓にFRP製の枕木調パンを合わせれば、統一感のあるナチュラルな空間が生まれます。

また、パンの代わりに、砂利や化粧砂利を敷き詰めた「砂利受け」という手法もあります。

これは水はねを防ぎつつ、コストを抑えられる方法ですが、排水性を確保するために下に透水シートを敷くなどの工夫が必要です。

どのようなスタイルが理想か、予算はいくらかを考えながら、最適な水受けパンを選びましょう。

混合水栓にしてお湯を使えるようにする

タマホームの立水栓を設置する際に、ぜひ検討したいオプションの一つが「混合水栓」です。

これは、キッチンや浴室の蛇口と同じように、一つのレバーやハンドルで水とお湯の両方が出せ、温度調節もできるタイプの水栓です。

屋外でお湯が使えることのメリットは想像以上に大きく、暮らしの快適性を格段に向上させてくれます。

混合水栓の絶大なメリット

なぜ、屋外の立水栓でお湯が使えると便利なのでしょうか。具体的な活用シーンを挙げてみましょう。

  1. 冬場の洗車: 冷たい水での洗車は、手がかじかんで非常につらい作業です。ぬるま湯が使えれば、冬でも快適に洗車ができ、油汚れも落ちやすくなります。
  2. ペットの足洗い・シャンプー: 散歩から帰ってきた愛犬の汚れた足を洗う際、お湯が使えればペットへの負担も少なく、汚れもきれいに落とせます。庭でシャンプーをする場合にも大活躍します。
  3. ガーデニング・家庭菜園: 寒い時期の水やりや、収穫した野菜の泥を落とす作業が楽になります。
  4. 子供の水遊び: 夏場、庭でビニールプールなどを使って水遊びをさせる際に、冷たすぎる水をぬるま湯で調整してあげることができます。
  5. アウトドア用品の洗浄: バーベキューで使った網や鉄板の油汚れ、キャンプ用品の泥汚れなども、お湯を使えば格段に落としやすくなります。
  6. 掃除: 窓ガラスや網戸、玄関タイルなどの掃除に、お湯を使うことで汚れが浮き上がり、効率的にきれいにできます。

このように、混合水栓は特定の季節や趣味だけでなく、一年を通じた様々な日常シーンでその価値を発揮します。

設置の方法と費用

混合水栓を設置するには、水の配管(給水管)に加えて、お湯の配管(給湯管)を立水栓まで引いてくる必要があります。

最も効率的でコストを抑えられるのは、新築時にタマホームのオプションとして設置する方法です。

家全体の配管計画に組み込めるため、工事がスムーズに進みます。

オプション費用は、選ぶ製品にもよりますが、通常の立水栓にプラスして10万円前後からが目安となるでしょう。

一方で、家が完成した後にリフォームで混合水栓を設置することも可能です。

しかし、この場合は家の中から屋外の立水栓まで給湯管を延長する工事が必要になります。

壁や基礎に穴を開けたり、床下や天井裏で配管を延長したりと、大掛かりな工事になることが多く、費用も新築時より割高(15万円〜25万円以上)になる傾向があります。

「今は必要ないかもしれないけれど、将来的には欲しくなるかも」と少しでも思うのであれば、新築の段階で設置しておくか、少なくとも後から工事しやすいように給湯管だけを近くまで延長しておく「先行配管」を検討する価値は十分にあります。

屋外でお湯が使える生活は、一度体験すると元には戻れないほどの快適さです。

家づくりの際には、ぜひ前向きに検討してみてください。

凍結を防止するための対策

冬の厳しい寒さは、屋外に設置されているタマホームの立水栓にとって大敵です。

配管内の水が凍結すると、水が出なくなるだけでなく、体積が膨張して蛇口や水栓柱、さらには地中の配管まで破損させてしまう恐れがあります。

そうなると、修理に高額な費用がかかることにもなりかねません。

ここでは、そうした凍結トラブルを未然に防ぐための重要な対策について解説します。

なぜ凍結が起こるのか?

気温が氷点下(0℃以下)になると、立水栓の内部に残っている水が凍り始めます。

特に、夜間から早朝にかけて外気温がぐっと下がる時間帯や、一日中日当たりの悪い場所に設置されている立水栓は注意が必要です。

「うちは温暖な地域だから大丈夫」と油断していると、数年に一度の寒波で凍結被害に遭うこともあります。

最も確実な対策:「水抜き」

凍結防止の最も基本的で効果的な方法が「水抜き」です。

これは、立水栓の内部や地中の配管から水を抜いて、空にしておく作業のことです。

正しい水抜きの方法は、必ずマスターしておきましょう。

  1. 水抜き栓を閉める: 多くの立水栓には、地中部分に「水抜き栓」または「不凍栓」と呼ばれるハンドルが付いています。これを時計回りに固くなるまで回して、水道本管からの水の供給を止めます。
  2. 蛇口を開ける: 次に、立水栓の蛇口を全開にします。こうすることで、配管内に空気が入り、水が下に抜けやすくなります。
  3. 水が抜けきるのを待つ: 蛇口からチョロチョロと水が出た後、完全に止まるまでしばらく待ちます。これで水栓柱内部から水が抜け、凍結の心配がなくなります。

気温が氷点下になるという天気予報が出たら、就寝前にこの水抜き作業を行っておく習慣をつけることが大切です。

再び水を使うときは、逆の手順(蛇口を閉める→水抜き栓を開ける)で行います。

便利な凍結防止機能付き立水栓

毎回水抜きをするのが面倒だと感じる方や、うっかり忘れがちな方には、凍結防止機能が付いた立水栓がおすすめです。

これらはタマホームのオプションとしても選択可能です。

  • 自動水抜き機能付き: 蛇口を閉めると、自動的に配管内の水を排出してくれるタイプです。特別な操作が不要なため、非常に便利です。
  • 電動式(ヒーター付き): 水栓柱の内部に電熱ヒーターが内蔵されており、外気温が一定以下になると自動で配管を温めて凍結を防ぎます。電源が必要になりますが、確実な凍結防止が可能です。

特に寒冷地で家を建てる場合は、こうした凍結防止機能付きの立水栓を標準で採用することを強く推奨します。

手軽にできる凍結対策

機能付きの立水栓でなくても、手軽にできる対策はあります。

ホームセンターなどで販売されている発泡スチロール製の保温材や、専用の立水栓カバーを巻きつけておくだけでも、外の冷気が直接伝わるのを防ぎ、ある程度の効果が期待できます。

また、非常に寒い夜には、蛇口から鉛筆の芯一本分くらいの水を少量出しっぱなしにしておくという方法もあります。

水が常に流れていることで凍結しにくくなりますが、水道代がかかる点には注意が必要です。

大切なマイホームの設備を守るためにも、お住まいの地域の気候に合わせて、適切な凍結対策を講じましょう。

便利な二口蛇口への交換方法

タマホームの立水栓の使い勝手を、手軽に、そして劇的に向上させる方法があります。

それが「二口蛇口(ふたくちじゃぐち)」、または「双口水栓(そうこうすいせん)」への交換です。

これは、その名の通り一つの蛇口本体から吐水口が二つ付いているもので、その利便性の高さから非常に人気の高いアイテムとなっています。

なぜ二口蛇口はこれほど便利なのか?

標準的な立水栓の蛇口は一つです。

ここにホースをつなぐと、手を洗ったり、バケツに水を汲んだりするたびに、いちいちホースを外さなければなりません。

このちょっとした手間が、意外とストレスになるものです。

しかし、二口蛇口なら、片方の吐水口にホースをつなぎっぱなしにしたまま、もう片方の吐水口を自由に使うことができるのです。

具体的なメリット

  • ホースを接続したまま、手洗いや靴洗いができる。
  • ガーデニングの水やりをしながら、ジョウロに水を溜めることができる。
  • 片方に散水タイマーを取り付けて自動水やりをしつつ、もう片方は普段使いにする、といった応用も可能。

この利便性は、一度体験すると手放せなくなるほどで、「立水栓のリフォームで最も満足度が高かった」という声も多く聞かれます。

デザインも豊富

二口蛇口は、機能性だけでなくデザインのバリエーションが豊富なのも魅力です。

アンティーク調のレトロな十字ハンドル、操作しやすいモダンなレバーハンドル、動物をモチーフにした愛らしいデザインのものまで様々です。

立水栓本体や庭の雰囲気に合わせて選ぶことで、実用性とデザイン性の両方を格上げすることができます。

二口蛇口への交換方法

蛇口の交換は、前述の「DIYで蛇口を交換する手順と注意点」の章で解説した手順と基本的に同じです。

専門的な配管工事は不要で、既存の単水栓を外して、新しい二口蛇口を取り付けるだけで完了します。

DIYに自信のある方なら、比較的短時間で作業を終えることができるでしょう。

交換のポイント

1. 規格の確認: 購入前に、現在付いている蛇口のネジの規格(呼び径)を確認し、同じ規格の二口蛇口を選びます。(一般的には13mm)

2. ハンドルの向き: 二つのハンドルの操作スペースが十分にあるか、壁などに干渉しないかを確認しておくと良いでしょう。360度回転するタイプなどもあり便利です。

3. 費用: 二口蛇口本体の価格は、安いものなら3,000円程度から、デザイン性の高いものになると1万円を超えるものもあります。自分で交換すれば、費用は製品代とシールテープ代くらいで済みます。

タマホームの立水栓のオプションとして最初から二口タイプを選ぶこともできますし、後から自分で交換することも比較的容易です。

コストを抑えつつ、立水栓の利便性を最大限に高めたいと考えている方にとって、二口蛇口への交換は非常におすすめのカスタマイズと言えるでしょう。

まとめ:理想のタマホームの立水栓にするには

これまで、タマホームの立水栓について、標準仕様からオプション、さらには快適に使うための様々な工夫まで、多角的に解説してきました。

数多くの情報がありましたが、最終的に理想の立水栓を手に入れるために最も大切なことは何でしょうか。

ライフスタイルのシミュレーションが鍵

結論から言えば、最も重要なのは「新しい家で、屋外の水をどのように使いたいか」を具体的に、そして詳細にイメージすることです。

「ただ何となく」で選んでしまうことが、後悔の最大の原因となります。

例えば、以下のように自問自答してみてください。

  • 洗車は好きで、月に何度もするだろうか? → YESなら駐車場近くに、混合水栓や二口蛇口があると最高。
  • 本格的な家庭菜園に挑戦したいか? → YESなら畑の近くに、高さがあって腰に優しく、泥付き野菜を洗いやすい深めのパンが欲しい。
  • 小さな子供やペットがいるか? → YESなら、お湯が使える混合水栓は非常に重宝する。
  • 家の外観デザインには強くこだわりたいか? → YESなら、標準仕様ではなく、外壁や庭の雰囲気に合わせたおしゃれなオプションを選ぶべき。
  • 面倒な手入れは苦手か? → YESなら、水抜きが簡単な凍結防止機能付きや、汚れが付きにくい素材を選ぶと良い。

このように、自分の家族のライフスタイルや価値観と照らし合わせることで、必要な機能、最適な場所、ふさわしいデザインが自ずと見えてきます。

選択肢のまとめ

あなたのニーズに合わせて、選択肢は大きく3つに分かれます。

1. コスト重視派: 屋外で水を使う頻度が低い、特にこだわりはないという方は、タマホームの立水栓の標準仕様で十分かもしれません。コストを最小限に抑え、その分の予算を他の内装設備に回すという合理的な判断です。

2. バランス派: 標準仕様では物足りないけれど、予算は抑えたいという方は、立水栓本体は標準のまま、蛇口だけを便利な二口タイプにDIYで交換するのがおすすめです。少ない投資で、使い勝手を大きく向上させることができます。

3. こだわり派: デザイン性も機能性も妥協したくないという方は、迷わずオプションを検討しましょう。混合水栓、おしゃれな水栓柱とパン、凍結防止機能など、初期投資はかかりますが、毎日の暮らしの満足度は確実に上がります。後からリフォームするよりも、新築時に設置する方が結果的に安く済みます。

タマホームの担当者との相談を

最終的な判断を下す前に、必ずタマホームの設計担当者やコーディネーターに相談しましょう。

あなたの要望を伝えれば、プロの視点から最適な製品や設置場所を提案してくれます。

カタログや施工事例を見せてもらい、可能であればショールームで実物に触れてみることで、イメージはより確かなものになります。

タマホームの立水栓は、あなたの家づくりにおける一つのパーツに過ぎないかもしれません。

しかし、その選択一つで、庭での時間の過ごし方や日々の家事の快適さが大きく変わる可能性を秘めています。

この記事で得た知識を活用し、ぜひあなたとあなたの家族にとって最高の立水栓を選び、満足のいくマイホームを完成させてください。

この記事のまとめ
  • ➤タマホームの立水栓の標準仕様はシンプルで機能的
  • ➤標準仕様は追加費用がかからないのが最大のメリット
  • ➤デザイン性や多機能性を求めるならオプション検討が必須
  • ➤散水栓は省スペースだが使用時にかがむ手間がある
  • ➤立水栓は立ったまま使えデザインも豊富で人気が高い
  • ➤オプションでおしゃれなレンガ調や木目調が選べる
  • ➤立水栓の交換費用は蛇口のみなら1万円から可能
  • ➤混合水栓への交換は給湯管工事が必要で高額になりやすい
  • ➤DIYでの蛇口交換は止水栓を閉める作業が最も重要
  • ➤後悔しないためには使用目的に合わせた設置場所選びが鍵
  • ➤高さは80cm以上あると腰への負担が少なく楽に使える
  • ➤水受けパンは水はね防止とデザイン性向上に役立つ
  • ➤混合水栓はお湯が使え冬場の洗車やペットの足洗いに最適
  • ➤冬場の凍結防止には水抜き作業が基本で最も効果的
  • ➤理想のタマホームの立水栓はライフスタイルの具体像から見つかる

 

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