マイホームを持てない？業界リサーチャーが暴く「高すぎる常識」の嘘と、諦めないための最終戦略

「今の年収じゃ、マイホームなんて夢のまた夢…」

「展示場で金額を聞いて、絶望して帰ってきた」

その気持ち、痛いほどよく分かります。

私は建築士でも不動産屋でもありません。

ただ、住宅業界の情報を来る日も来る日も収集・分析している、一介の「住宅リサーチャー」です。

プロではないので、家を売るノルマもなければ、特定のメーカーを贔屓する理由もありません。

だからこそ、業界のしがらみを無視して、消費者目線の「本当のこと」を言えます。

毎日、図面や見積書を睨みつけ、断熱性能や金利のシミュレーションを繰り返している私から見ると、一つだけ断言できることがあります。

「持てない」と諦めている人の9割は、単に「高すぎる場所」で「高すぎる会社」を見ているだけです。

この記事では、私が執念で集めたデータに基づき、「マイホームを持てない」という思い込みを打破し、賢く理想を叶えるための「攻略ルート」を共有します。

 

なぜ今、マイホームを持てないと感じる人が急増しているのか？

まずは冷静に、敵（市場）のステータスを確認しましょう。

「なぜこんなに高いのか？」

ここを理解せずに戦いを挑むのは、装備なしでラスボスに突っ込むようなものです。

徹底的に分析すると、意外なカラクリが見えてきます。

年収と物件価格の乖離が広がる市場データ

ニュースで「都心マンション平均価格1億円突破！」といった見出しを見ると、心が折れますよね。

でも、あれは「パワーカップル（高所得夫婦）」や「海外投資家」向けの、いわば「富裕層専用エリア」の話です。

私たち一般消費者が気にするべき数字ではありません。

私がリサーチしたところ、広告費を潤沢に使っている大手ハウスメーカーと、地味だけど堅実な工務店では、同じ広さの家でも1,000万円近く価格差が出ることがあります。

家の基本性能（耐震等級や断熱性能）は大差ないのに、です。

「持てない」のではなく、「ブランド料が乗った高い商品しか目に入っていない」のが現実です。

ネームバリューにお金を払う余裕がないなら、私たちは「中身（スペック）」で賢く勝負するしかありません。

審査や頭金でつまづく人の行動パターンの分析

「審査に落ちた＝人間失格」のように落ち込む人がいますが、これも大きな間違いです。

銀行はAIスコアリングなどで機械的に判断しているだけです。

審査落ちする人には典型的な「準備不足」があります。

特に危険なのが、「営業マンに言われるがまま事前審査に出す」こと。

履歴に「否決」が残ると、次の審査が不利になる「審査ブラック」状態になりかねません。

まずは自分でCIC（信用情報機関）の情報を開示して、身綺麗にしてから挑む。

これがリサーチャーとして推奨する鉄則です。

「マイホームは無理」と判断する前に知るべき選択肢

「新築注文住宅じゃなきゃヤダ」というこだわり、一度冷静に見直してみませんか？

最近の中古リノベーション市場は非常に活気があります。

新築価格が高騰している今、築20年以上の物件は価格が底値に近く、資産価値が落ちにくい「お宝物件」が眠っています。

中身をフルリノベすれば、新築そっくりどころか、自分好みの要塞が作れます。

「新築プレミアム」という謎の上乗せ金を払うくらいなら、その分を家具やPC環境、趣味の部屋に回した方が、生活の満足度（QOL）は確実に上がります。

「新築」というステータスではなく、「快適な居住空間」を手に入れる。

目的を再定義すれば、予算内でクリアできるルートはいくらでも見つかります。

マイホームを持てないことは不幸なのか？賃貸派の賢い生存戦略

リサーチャーとしては「買わない」という選択肢も全力で肯定します。

感情論ではなく、数字で冷静にシミュレーションすると「賃貸最強説」も十分に成り立つからです。

無理して買ってローン地獄を見るより、賃貸で身軽に生きる方が「賢いプレイヤー」かもしれません。

「持ち家＝幸せ」という価値観の正体

「いつかはマイホーム」って、誰が言い出したんでしょうか？

あれは、高度経済成長期に国や不動産業界が経済を回すために作ったキャッチコピーです。

35年ローンという「借金」を「夢」と言い換えているに過ぎません。

人口が減り続ける日本で、資産価値が維持できる土地なんて一握り。

多くの持ち家は、買った瞬間から価値が下がり続ける「消費財」です。

その事実に気づいている私たちは、昭和の価値観に踊らされる必要はありません。

「持てない」んじゃなくて、「コスパが悪いから持たない」。

このスタンスでいれば、劣等感なんて1ミリも感じなくて済みます。

マイホームを持てないからこそ可能な資産形成と投資

私は個人的な趣味で「賃貸 vs 持ち家」の35年収支シミュレーションを何度も行っていますが、結果はいつも拮抗します。

むしろ、持ち家にかかる頭金・固定資産税・修繕費をすべて「S&P500」や「オルカン」への投資に回した場合、35年後には賃貸派の方が資産額が多くなるケースすらあります。

家という流動性の低い「現物」に資産をロックされるより、いつでも現金化できる「金融資産」を持つ。

これは、変化の激しい現代における最強の生存戦略です。

ライフスタイルの変化に対応できる賃貸のメリット

隣人がトラブルメーカーだったら？転勤になったら？

持ち家なら「詰み」ですが、賃貸なら「即撤退（引っ越し）」が可能です。

この「逃げられる自由」こそが、賃貸の最大のメリット。

特に私たちのようなネット世代は、場所に縛られない生き方の方が合っている気もしませんか？

「家を持てない」と嘆くより、この「防御力の高さ」を活かして、自由に生きるのも悪くない選択です。

それでも諦めきれない人がマイホームを持てない状況を打破する方法

「理屈は分かった。でもやっぱり、自分の城が欲しいんだ！」

分かります。私もリサーチャーである以前に一人の家好きですから、「自分だけの空間」への憧れは捨てきれません。

諦めきれない同志のために、私が実践している「予算の壁を突破する技術」を共有します。

正面突破が無理なら、裏道を使えばいいんです。

大手ハウスメーカー以外の優良工務店を探す

テレビCMをしている大手ハウスメーカーの坪単価は、もはや別世界の話です。

しかし、業界を深掘りすると、広告費を削りまくって「性能」に全振りしている地場の工務店が存在します。

彼らは、大手の下請けとして施工していたりするので、技術力は同等以上。

なのに価格は大手より2〜3割安い。

この「隠れ優良店」を見つけ出せるかどうかが、勝負の分かれ目です。

ブランド名なんて住めば忘れます。

重要なのは「断熱等級」や「気密性能（C値）」といった実数値です。

ここを見極められるようになれば、コスパ良く良い家は建てられます。

 

エリア選定と土地探しの条件を緩和して予算内に収める

土地探しにおいて、SUUMOやアットホームなどのポータルサイトを見ているだけでは甘いです。

ネットに出ている情報は、正直言って「売れ残り」が多いのが現実。

本当に条件の良い土地は、不動産屋が抱えている「未公開情報」として、水面下で取引されて消えていきます。

土地単体で探すのではなく、「どんな家を建てたいか」を理解してくれる建築会社経由で土地情報を探る。

これが、掘り出し物に出会うための裏ルートです。

自分に合った資金計画と相性の良い会社を見つける

最後にモノを言うのは「数」です。

1社だけの見積もりを見て「高い、無理だ」と判断するのは、Amazonで最初に出てきた商品だけ見て「ネット通販は高い」と言っているようなものです。

会社によって得意な工法も、提携している銀行ローンも全然違います。

A社では「予算オーバー」と言われても、B社なら「余裕です」と言われることは日常茶飯事。

「自分に合った会社」が見つかるまで、徹底的に比較検討する。

この執念こそが、リサーチャーの真骨頂であり、成功への唯一の道です。

マイホームを持てない時代だからこそ、一括見積もりで「可能性」を可視化する

「じゃあ、その隠れ優良工務店や未公開土地情報はどうやって探すの？」

自分で一軒ずつ回りますか？

正直、それは面倒くさすぎますし、営業マンに捕まって時間を浪費するだけです。

そこで私がリサーチのために使い倒しているのが、「カタログ・見積もりの一括請求サービス」です。

私がこれを推す理由は、単に便利だからではありません。

「営業マンと話さずに、生のデータ（金額・プラン）を入手できる最強の情報収集ツール」だからです。

複数の会社からプランと見積もりを取り寄せる重要性

一括請求を使うと、こちらの条件（予算・エリア）に対して「ウチならできますよ！」という会社だけが手を挙げてくれます。

つまり、最初から「予算オーバーで相手にされない会社」をフィルタリングできるんです。

届いた資料を見比べると、面白いことが分かります。

「同じ条件なのに、A社とB社で500万円も違う！」

「この会社、聞いたことないけど提案力がすごい…」

この「比較データ」こそが、私たちが賢く立ち回るための武器になります。

相場を知らずに展示場に行くのはカモになりに行くようなものですが、手元に他社の見積もりがあれば、対等に交渉ができるようになります。

非公開の土地情報やローコストプランに出会えるチャンス

さらに、このサービス経由だと、ネットには載っていない「非公開の土地情報」や、Web限定の「特別プラン」を提案してくれることがあります。

私もリサーチとして申し込みましたが、「え、こんな場所にこんな安い土地あったの？」と驚く情報が送られてきたことがあります。

これらは、問い合わせた人だけに開示される「クローズドな情報」です。

「マイホームは持てない」と諦めて思考停止する前に、まずは無料で使えるツールを使って、自分の可能性を「数値化」してみてください。

名前や住所を入力するのは少し手間ですが、それだけで数百万円安くなる可能性があるなら、やらない手はありません。

契約するわけではないので、まずは「情報収集」として気楽に使えばOKです。

徹底的に情報を集めて、賢く、したたかに、理想の暮らしを手に入れましょう。