
セキスイハイムが提供する「リユースハイム」は、展示場で使用された高品質なモデルハウスを、抽選を経て驚くほどの価格で手に入れることができる魅力的なキャンペーンです。
この夢のような話に心を躍らせる方は少なくありません。
しかし、提示されている価格だけで家が手に入るわけではないという現実も理解しておく必要があります。
多くの方が最も気になるのが、リユースハイムの追加の費用ではないでしょうか。
実際に、当選後にどのような費用が別途必要になるのか、その総額はいくらくらいになるのかという疑問や不安を抱えている方も多いと考えられます。
この記事では、リユースハイムの追加の費用に関するあらゆる情報を網羅的に解説していきます。
具体的には、必須となる基礎工事費や建物を運ぶための運搬費用、土地の条件によっては高額になる可能性のある地盤改良、そして理想の住まいに仕上げるための外構工事やオプションなど、様々な追加費用について深掘りします。
さらに、見落としがちな諸経費の内訳や、応募する前に知っておきたい当選確率、そしてメリットだけでなくデメリットや実際に建てた人々の評判にも触れていきます。
この記事を最後までお読みいただくことで、リユースハイムの追加の費用に関する全体像を正確に把握し、予算計画を立てる上での不安を解消できるでしょう。
そして、あなたにとってリユースハイムが本当に最適な選択肢なのかを、冷静に判断するための知識が身につくはずです。
- ➤リユースハイムの追加費用の全体像
- ➤具体的な追加費用の項目と相場
- ➤地盤改良や外構工事で費用が変動する理由
- ➤オプション工事の内容と注意点
- ➤当選確率や応募に関するリアルな情報
- ➤見落としがちなデメリットや実際の評判
- ➤追加費用を含めた総額で判断する重要性
リユースハイムの追加の費用には何が含まれるか
- ➤基礎工事費の内訳と目安
- ➤移築に必須の運搬費用
- ➤土地の状態次第で発生する地盤改良
- ➤住まいの顔となる外構工事
- ➤見落としがちな登記などの諸経費
基礎工事費の内訳と目安
リユースハイムを手に入れる際、本体価格以外に必ず発生するのが基礎工事費です。
展示場から移築する建物を、あなたの土地にしっかりと固定し、安全に支えるための土台を作る工事であり、家づくりにおいて最も重要な工程の一つと言えるでしょう。
この基礎工事にかかる費用は、建物の規模や採用する工法によって変動しますが、一般的には150万円から250万円程度が目安とされています。
もちろん、これはあくまで平均的な価格帯であり、建物の大きさや形状、土地の状況によってはこれ以上になる可能性も十分に考えられます。
基礎工事の主な種類と特徴
住宅の基礎工事には、いくつかの種類があります。
セキスイハイムの住宅で多く採用されるのは「ベタ基礎」と呼ばれる工法です。
これは、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆う方法で、地面からの湿気を防ぎやすく、耐震性にも優れているというメリットがあります。
家の荷重を面で支えるため、安定性が高いのが特徴です。
もう一つ、「布基礎」という工法も存在します。
こちらは、建物の柱や壁の下に沿ってコンクリートを打設するもので、ベタ基礎に比べてコンクリートの使用量が少ないため、コストを抑えられる場合があります。
ただし、地面からの湿気対策として別途防湿シートなどが必要になるでしょう。
基礎工事費の内訳
基礎工事費は、様々な作業費や材料費の合計で構成されています。
主な内訳を理解しておくと、見積もり内容を確認する際に役立ちます。
- 根切り・砕石敷き:基礎を作るために地面を掘り、底に砕石を敷き詰めて固める作業です。
- 防湿シート設置:地面からの湿気が床下に上がってくるのを防ぐためのシートを敷く作業です(主にベタ基礎)。
- 鉄筋工事:基礎の強度を高めるために、鉄筋を網目状に組んでいく作業です。設計図通りに正確に組むことが求められます。
- 型枠工事:組んだ鉄筋の周りにコンクリートを流し込むための枠を設置する作業です。
- コンクリート打設:型枠の中に生コンクリートを流し込み、基礎の形を作ります。
- 養生:流し込んだコンクリートが完全に固まるまで、適切な温度と湿度を保ちながら待つ期間です。
これらの工程を経て、頑丈な基礎が完成します。
リユースハイムの追加の費用の中でも、この基礎工事費は建物の安全性を担保するために絶対に削ることができない重要なコストであると認識しておくことが大切です。
セキスイハイムから提示される見積もりには、これらの詳細な項目が含まれているはずなので、不明な点があれば必ず確認するようにしましょう。
また、基礎工事と合わせて、給排水管やガス管を建物に引き込むための工事も必要となり、これも追加費用として計上されるのが一般的です。
移築に必須の運搬費用
リユースハイムの最大の特徴は、展示場に建っているモデルハウスを解体し、当選者の土地まで運んで再建築する点にあります。
そのため、リユースハイムの追加の費用として、この「運搬費用」が必ず発生することになります。
運搬費用は、展示場の場所とあなたの建築地との距離によって大きく変動するため、一概にいくらとは言えません。
しかし、一般的な目安としては200万円から400万円程度を見込んでおく必要があるでしょう。
この金額には、建物の解体費用、輸送費用、そして再組立ての際のクレーン費用などが含まれています。
運搬費用の変動要因
運搬費用が変動する要因は、主に以下の点が挙げられます。
- 輸送距離:最も大きな要因です。展示場から建築地までの距離が長ければ長いほど、燃料費や人件費が増加し、費用は高くなります。
- 輸送経路:ユニットを運ぶ大型トレーラーが通行できるかどうかも重要です。道幅が狭い、急なカーブが多い、高さ制限があるといった難所があると、迂回ルートを探したり、場合によっては輸送が困難になったりすることもあります。
- ユニットの数と大きさ:リユースハイムの建物は、いくつかのユニットに分割して運ばれます。ユニットの数が多ければ多いほど、輸送するトラックの台数も増え、費用はかさみます。
- 現場の状況:建築地の前面道路の幅が狭く、大型クレーン車が入れない場合、小型のクレーンを複数回使用する必要が出てくるなど、現場の状況によっても追加の費用が発生する可能性があります。
運搬費用の内訳詳細
運搬費用として提示される金額には、単にトラックで運ぶだけの料金だけでなく、様々な作業費が含まれています。
項目 | 内容 |
---|---|
解体費用 | 展示場のモデルハウスを、輸送可能なユニット単位に慎重に解体する作業費。 |
養生費用 | 解体したユニットや部材が輸送中に傷つかないように保護するための費用。 |
輸送費用 | 大型トレーラーなどで展示場から建築地までユニットを運ぶ費用。高速道路料金なども含まれます。 |
クレーン費用 | 建築地でユニットを吊り上げ、基礎の上に設置するための大型クレーンのレンタルおよび操作費用。 |
諸経費 | 道路使用許可の申請費用や、輸送時の誘導員の人件費など。 |
リユースハイムに応募する際には、対象となるモデルハウスがどの展示場にあるのかを事前に確認し、自分の土地までの距離を把握しておくことが重要です。
もし当選した場合、この運搬費用が予算を圧迫する要因になる可能性も否定できません。
セキスイハイムの担当者と打ち合わせる際には、運搬ルートの確認や、費用に含まれる項目の詳細について、しっかりと説明を求めるようにしましょう。
これもリユースハイムの追加の費用を正確に把握するための重要なステップとなります。
土地の状態次第で発生する地盤改良
リユースハイムを建てる土地が決まっている場合、その土地の「地盤」の状態が追加費用に大きく影響することがあります。
それが「地盤改良工事」の費用です。
家を安全に支えるためには、建物の重さに耐えられる強固な地盤が不可欠です。
もし建築予定地の地盤が軟弱であると判断された場合、地盤を補強するための改良工事を行わなければなりません。
この地盤改良工事には、50万円から200万円、場合によってはそれ以上の費用がかかることもあり、リユースハイムの追加の費用の中でも特に金額の振れ幅が大きい項目と言えるでしょう。
地盤調査の重要性
まず、建築前には必ず「地盤調査」が行われます。
一般的には「スウェーデン式サウンディング試験」などの方法で、その土地がどれくらいの重さに耐えられるかを調査します。
この調査結果に基づいて、地盤改良が必要かどうかが判断されるわけです。
地盤調査の費用自体は5万円から10万円程度ですが、この結果次第で百万円単位の工事が必要になる可能性があるため、非常に重要な調査となります。
もし幸いにも地盤が強固で改良工事が不要と判断されれば、この費用は一切かかりません。
主な地盤改良の工法と費用
地盤改良には、地盤の状態や建物の重さに応じていくつかの工法が用いられます。
代表的な工法と費用の目安は以下の通りです。
- 表層改良工法:地盤の表面から2メートル程度の比較的浅い部分が軟弱な場合に用いられます。土とセメント系の固化材を混ぜ合わせて地盤を固める方法で、費用は30万円から80万円程度が目安です。
- 柱状改良工法:2メートルから8メートル程度の深さまで軟弱な地盤が続く場合に用いられます。地面に何本ものコンクリートの柱を造成し、建物を支える工法です。費用は50万円から150万円程度と、表層改良よりも高額になります。
- 鋼管杭工法:さらに深い層まで軟弱な地盤が続く場合や、重い建物を支える場合に用いられます。鋼製の杭を硬い地盤まで打ち込んで建物を支える方法で、費用は100万円以上になることが多く、最も高額な工法の一つです。
どの工法が採用されるかは、地盤調査の結果と専門家の判断によります。
土地を購入してリユースハイムに応募しようと考えている方は、土地探しの段階で不動産会社にその土地の地盤について確認しておくことをお勧めします。
近隣のデータやハザードマップなどから、ある程度の地盤の傾向を推測できる場合があるからです。
予期せぬ高額な地盤改良費の発生は、全体の資金計画を大きく狂わせる原因になりかねません。
リユースハイムの追加の費用として、このような不確定要素があることを十分に理解しておくことが肝心です。
住まいの顔となる外構工事
リユースハイムの建物本体が無事に建ったとしても、それで住み始められるわけではありません。
敷地の周りを整え、暮らしやすくするための「外構工事」が必要になります。
外構工事は、リユースハイムの追加の費用の中でも、施主のこだわりや希望によって費用が大きく変動する部分です。
最低限の工事で済ませるのか、それとも理想のデザインを追求するのかによって、金額に数百万円の差が出ることも珍しくありません。
一般的には、100万円から300万円程度が目安となりますが、あくまで参考値として捉えてください。
外構工事に含まれる主な項目
外構工事と一言で言っても、その内容は多岐にわたります。
具体的にどのような工事があるのかを見ていきましょう。
- アプローチ:門から玄関までの通路を作る工事です。コンクリート、タイル、レンガ、枕木など、使用する素材によって費用とデザイン性が大きく変わります。
- 駐車場:駐車スペースを確保するための工事です。シンプルなコンクリート打ち(土間コンクリート)が一般的ですが、カーポートを設置すると費用は数十万円単位で上がります。
- フェンス・塀:隣地との境界を明確にしたり、プライバシーを確保したりするために設置します。素材はアルミ、メッシュ、木製、コンクリートブロックなど様々です。
- 門扉・門柱:家の入り口に設置する門です。デザイン性の高いものを選ぶと高価になります。ポストや表札、インターホンなどを設置する機能門柱も人気があります。
- 庭・植栽:芝生を敷いたり、シンボルツリーを植えたり、花壇を作ったりする工事です。ウッドデッキやテラスを設ける場合は、さらに費用がかかります。
- 照明:防犯や夜間の安全、景観のライトアップのために照明を設置します。
- 給排水設備:屋外水栓(立水栓)の設置や、雨水排水の整備なども外構工事に含まれます。
外構工事の費用を抑えるポイント
こだわり始めるとキリがない外構工事ですが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。
例えば、全ての工事を一度に行うのではなく、優先順位を決めて段階的に整備していくという方法があります。
まずは駐車場やアプローチなど、生活に必須な部分だけを先行して行い、庭の整備などは暮らしながらゆっくりと考えるのも一つの手でしょう。
また、セキスイハイムに一括で依頼するのではなく、外構工事専門の業者に別途見積もりを取る「施主支給」や「分離発注」という方法もあります。
これにより、中間マージンを削減してコストを抑えられる可能性があります。
ただし、住宅ローンに組み込めない場合や、ハウスメーカーとの調整が別途必要になるなどの手間も発生するため、慎重な検討が必要です。
リユースハイムの追加の費用を考える上で、この外構工事費は非常に重要なウェイトを占めます。
どこまでこだわり、どこで妥協するのか、事前に家族でしっかりと話し合っておくことが大切です。
見落としがちな登記などの諸経費
リユースハイムの計画を進める中で、建物本体や工事費にばかり目が行きがちですが、忘れてはならないのが「諸経費」です。
諸経費は、家を建てる際に付随して発生する税金や手数料などの総称で、現金で支払う必要があるものも多いため、あらかじめ予算に組み込んでおくことが非常に重要になります。
この諸経費の総額は、物件の価格や利用する住宅ローンによって変動しますが、一般的には100万円から150万円程度は見ておきたいところです。
これもリユースハイムの追加の費用として、無視できない金額と言えるでしょう。
諸経費の主な内訳
具体的にどのような費用が含まれるのか、主な内訳を確認しておきましょう。
費用の種類 | 内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
登記費用 | 建物を自分の所有物として法的に登録するための費用。司法書士への報酬と登録免許税が含まれる。「建物表題登記」「所有権保存登記」「抵当権設定登記(ローン利用時)」などがある。 | 30万円~50万円 |
不動産取得税 | 土地や建物を取得した際に、都道府県から課される税金。取得後に納税通知書が届く。軽減措置が適用されることが多い。 | 物件評価額による |
印紙税 | 工事請負契約書や住宅ローン契約書(金銭消費貸借契約書)に貼る印紙の代金。契約金額によって税額が決まる。 | 数万円 |
住宅ローン関連費用 | 住宅ローンを組む際に金融機関に支払う費用。事務手数料、保証料、団体信用生命保険料などが含まれる。 | 金融機関による(借入額の2.2%など) |
火災保険・地震保険料 | 万が一の火災や自然災害に備えるための保険料。補償内容や保険期間によって大きく異なる。住宅ローン利用の際は加入が必須となることが多い。 | 10年分一括で20万円~50万円など |
その他 | 水道加入金、近隣への挨拶品購入費、引っ越し費用など。 | 10万円~30万円 |
これらの項目を見てわかるように、諸経費は多岐にわたります。
特に登記費用や住宅ローン関連費用は、専門的な内容も多く、自分で正確な金額を算出するのは難しいかもしれません。
リユースハイムの打ち合わせの際には、早い段階で担当者に諸経費の概算見積もりを出してもらうことが不可欠です。
「何に」「いくら」かかるのかを一覧で示してもらうことで、資金計画の精度が格段に上がります。
リユースハイムの追加の費用としてこれらの諸経費をしっかりと予算に組み込んでおかなければ、引き渡し直前に資金がショートするという最悪の事態にもなりかねません。
見落としがちな部分だからこそ、意識的に確認し、準備を進めていきましょう。
リユースハイムの追加の費用で後悔しない注意点
- ➤こだわりの実現に関わるオプション
- ➤気になる当選確率と応募の条件
- ➤知っておくべきデメリットとは
- ➤実際に建てた人の評判
- ➤総額で考えるリユースハイムの追加の費用
こだわりの実現に関わるオプション
リユースハイムは、基本的に展示場で使用されていたモデルハウスをそのままの仕様で移築するものです。
しかし、当選者の希望によっては、いくつかの「オプション工事」を追加することが可能となっています。
このオプション工事は、もちろんリユースハイムの追加の費用として計上されます。
自分たちのライフスタイルに合わせて住まいをより快適に、より機能的にするためのものですが、あれもこれもと追加していくと、費用はあっという間に膨れ上がってしまいます。
どのようなオプションがあり、どれくらいの費用がかかるのかを事前に把握しておくことが、後悔しないための重要なポイントです。
追加可能なオプション工事の例
リユースハイムで追加できるオプション工事は、その時のキャンペーンや当選したモデルハウスの条件によって異なりますが、一般的に以下のようなものが考えられます。
- 太陽光発電システム・蓄電池:環境への配慮や光熱費削減の観点から非常に人気のある設備です。数百万円単位の追加費用が必要となる代表的なオプションでしょう。
- 快適エアリー(全館空調システム):セキスイハイム独自の空調システムです。後付けが難しい設備のため、希望する場合は当選後の早い段階で相談する必要があります。
- 床暖房:冬場の快適性を高める設備です。リビングだけ、といった部分的な設置も可能な場合があります。
- 内装のグレードアップ:壁紙の変更、床材の変更、照明器具の追加や変更などが考えられます。ただし、間取りの変更を伴うような大規模な変更は基本的にできません。
- 設備のアップグレード:キッチンの食洗機を高性能なものにしたり、ユニットバスの機能を増やしたりといった設備の変更です。
- セキュリティシステムの導入:防犯カメラやセンサーなどのセキュリティ設備を追加する工事です。
- カーテン・ブラインド、エアコン:これらはオプションとしてセキスイハイムに依頼することも、自分で別途手配することも可能です。
オプション選びの注意点
オプションを選ぶ際には、本当にその機能が必要かどうかを冷静に考えることが大切です。
特に、後からでも追加できる工事(例えば、エアコンの設置や庭のウッドデッキなど)と、新築時にしかできない工事(例えば、全館空調や構造に関わるもの)を分けて考えることをお勧めします。
新築時にしかできない工事を優先し、後からできるものは予算に余裕ができてから検討するというのも賢い方法です。
また、セキスイハイムから提案されるオプションが、本当に自分たちの暮らしに必要かを見極める視点も重要です。
魅力的な設備ではあっても、使わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
リユースハイムの追加の費用をコントロールするためには、このオプション工事の選定が鍵を握ります。
自分たちの暮らしにとっての優先順位を明確にし、予算内で最適な選択をするように心がけましょう。
当選の喜びで舞い上がってしまい、あれもこれもと追加して後で後悔することのないよう、慎重な判断が求められます。
気になる当選確率と応募の条件
リユースハイムは、その破格の値段から絶大な人気を誇りますが、誰もが手に入れられるわけではありません。
抽選によって当選者を決定するため、その「当選確率」は非常に低いことで知られています。
具体的な確率は公表されていませんが、一般的には数百倍から、人気の高いモデルハウスになると数千倍にもなると言われています。
まさに、宝くじに当たるような確率と言っても過言ではないでしょう。
この低い当選確率を理解した上で、応募することが大切です。
「当たればラッキー」くらいの気持ちで臨むのが精神衛生上も良いかもしれません。
リユースハイムの応募条件
リユースハイムに応募するためには、いくつかの条件をクリアしている必要があります。
これらの条件はキャンペーンごとに若干異なる場合がありますが、概ね以下の内容が含まれます。
- 土地を所有していること:応募時点で、リユースハイムを建築するための土地を所有しているか、取得の目処が立っていることが絶対条件となる場合がほとんどです。土地探しから始める場合は、応募に間に合わない可能性もあります。
- 建築エリア内であること:対象のモデルハウスが建っている展示場から、セキスイハイムが定める建築可能エリア内に土地があることが必要です。運搬の問題から、エリアは限定されています。
- 資金計画の目処が立っていること:当選した場合、リユースハイムの追加の費用を含めた総額を支払う能力があることが求められます。住宅ローンの事前審査などを済ませておくと、話がスムーズに進むでしょう。
- 指定期間内に入居できること:リユースハイムは、解体から移築、入居までのスケジュールがタイトに組まれています。そのスケジュールに合わせられることが条件となります。
- セキスイハイムの展示場やイベントへの参加:応募条件として、事前にセキスイハイムの展示場を見学したり、関連イベントに参加したりすることが求められる場合があります。
これらの応募条件を満たしているか、事前にしっかりと確認することが重要です。
特に土地の条件は厳しく、土地の形状や法規制(建ぺい率、容積率、斜線制限など)によっては、当選したモデルハウスが建築できないというケースも考えられます。
応募前に、所有している土地にそのモデルハウスが問題なく建てられるかを、セキスイハイムの担当者に確認してもらうのが確実です。
リユースハイムの追加の費用を心配する前に、まずはこの応募のハードルを越えなければなりません。
当選確率の低さと厳しい応募条件、この二つがリユースハイムの「裏話」として語られることもありますが、これは高品質な住宅を低価格で提供するための、ある意味で当然の仕組みとも言えるでしょう。
知っておくべきデメリットとは
リユースハイムは価格的な魅力が非常に大きい一方で、当然ながらデメリットも存在します。
応募してから、あるいは当選してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、事前にデメリットを正確に理解しておくことが極めて重要です。
リユースハイムの追加の費用と並行して、これらの制約条件を受け入れられるかを慎重に判断する必要があります。
最大のデメリットは「間取りの自由度がない」こと
リユースハイムの最大のデメリットは、間取りが一切変更できないという点です。
展示場に建てられていたモデルハウスをそのまま移築するため、家族構成やライフスタイルに合わせて部屋の数や大きさを変えることはできません。
「子供部屋がもう一つ欲しい」「リビングをもう少し広くしたい」といった希望を叶えることは不可能なのです。
その間取りが、自分たちの家族にとって本当に暮らしやすいものなのかを、徹底的にシミュレーションする必要があります。
将来の家族構成の変化なども見据えて、慎重に検討しなければなりません。
その他の主なデメリット
間取り以外にも、以下のようなデメリットが考えられます。
- デザインや設備の選択肢がない:外観のデザインや内装のテイスト、キッチンやお風呂といった設備のメーカーやグレードも、基本的にモデルハウスの仕様のままとなります。自分の好みを反映させることは難しいと考えましょう。
- 最新の設備ではない可能性がある:展示場モデルハウスは、建てられてから数年間経過している場合がほとんどです。そのため、住宅設備が最新のものではない可能性があります。
- 建築スケジュールがタイト:当選後の打ち合わせから入居までのスケジュールが非常にタイトに決められています。仕事の都合などを合わせるのが難しい場合もあるかもしれません。
- 土地の制約を受ける:前述の通り、所有している土地の形状や法規制によっては、希望のモデルハウスが建てられない場合があります。また、建物の配置の自由度も低くなります。
- 当選するかどうかが不確実:そもそも当選しなければ家づくりがスタートしません。リユースハイムだけを当てにして家づくり計画を進めるのはリスクが高いと言えるでしょう。
- 辞退するとペナルティがある場合も:当選後に、追加費用の問題や間取りの不一致などを理由に辞退する場合、申込金が返ってこないなどのペナルティが課される可能性があります。契約内容は事前にしっかり確認しましょう。
これらのデメリットを許容できるかどうかが、リユースハイムを選ぶ上での大きな分かれ道となります。
価格の安さという大きなメリットの裏には、これだけの制約があるのです。
リユースハイムの追加の費用を計算し、予算的に問題がなかったとしても、これらのデメリットによって満足のいく家づくりができないのであれば、本末転倒です。
新築で注文住宅を建てる場合の自由度の高さと比較しながら、自分たちの家づくりに何を求めるのかを明確にすることが大切です。
実際に建てた人の評判
リユースハイムを検討する上で、実際に当選して家を建てた人の「評判」や「口コミ」は非常に参考になります。
広告や公式サイトの情報だけでは分からない、リアルな体験談を知ることで、メリットとデメリットをより具体的に理解することができるでしょう。
ここでは、インターネット上などで見られる代表的な評判を、ポジティブな側面とネガティブな側面に分けて紹介します。
ポジティブな評判・口コミ
まず、満足している人の多くは、やはりそのコストパフォーマンスの高さを挙げています。
- 「圧倒的に安く建てられた」:「リユースハイムの追加の費用はかかったけれど、全て合計しても新築で同等の家を建てるより1000万円以上安く済んだ。本当にラッキーだった。」という声は最も多く見られます。
- 「高品質な設備が手に入った」:「展示場仕様なので、キッチンやお風呂などの設備が標準の注文住宅よりもグレードの高いものだった。自分たちの予算では手が出ないような豪華な家になった。」と、質の高さに満足する声も多いです。
- 「打ち合わせがスムーズだった」:「間取りや仕様が決まっているので、注文住宅のように一つ一つ決める必要がなく、打ち合わせが楽だった。共働きで忙しかったので助かった。」と、意思決定の速さをメリットと感じる人もいます。
これらの評判からは、価格、品質、スピードの三拍子が揃った、満足度の高い家づくりが実現できる可能性がうかがえます。
ネガティブな評判・口コミ
一方で、ネガティブな評判も存在します。
その多くは、やはり追加費用や間取りの不自由さに関するものです。
- 「追加費用が思ったより高かった」:「本体価格が安かったので期待していたが、地盤改良や外構工事などで結局予算オーバーしてしまった。総額で見ると、新築とあまり変わらなかったかも。」という声です。リユースハイムの追加の費用を甘く見ていたというケースです。
- 「間取りがライフスタイルに合わなかった」:「住んでみると、動線が悪かったり、収納が足りなかったりと不便な点が出てきた。やはり自分たちで設計したかった。」という、間取りのミスマッチに関する後悔です。
- 「担当者との相性が悪かった」:これはリユースハイムに限りませんが、「スケジュールがタイトな中で、担当者の対応が事務的で相談しにくかった」といった人間関係のトラブルも見受けられます。
これらの評判から分かることは、リユースハイムが全ての人にとって最高の選択肢ではないということです。
成功の鍵は、追加費用を含めた総額を正確に把握し、その上で間取りや仕様の制約を受け入れられるかどうかにかかっています。
評判はあくまで個人の感想ですが、これらのリアルな声を参考に、自分たちの場合はどうなるかを客観的にシミュレーションしてみることが、後悔しない家づくりのために不可欠です。
総額で考えるリユースハイムの追加の費用
ここまで、リユースハイムの追加の費用の内訳や、様々な注意点について詳しく見てきました。
最後に、最も重要な結論としてお伝えしたいのは、「リユースハイムは、必ず『総額』で判断するべきである」ということです。
キャンペーン広告に掲載されている「800万円」といった本体価格は、あくまで家づくりの一部品に過ぎません。
その魅力的な数字だけに目を奪われてしまうと、後から次々と発生する追加費用に驚き、資金計画が破綻してしまうリスクがあります。
追加費用を含めた総額シミュレーション
ここで、具体的なシミュレーションをしてみましょう。
仮に、本体価格800万円のリユースハイムに当選したとします。
これに、これまで解説してきた追加費用を加えていくと、総額はどのようになるでしょうか。
費用項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
リユースハイム本体価格 | 800万円 | 広告に掲載されている価格 |
基礎工事費 | 200万円 | 必須費用 |
運搬費用 | 300万円 | 距離により変動 |
地盤改良費 | 100万円 | 土地の状態による(不要な場合もある) |
外構工事費 | 200万円 | こだわり次第で変動 |
オプション工事費 | 100万円 | 太陽光、カーテン、エアコンなど |
諸経費 | 150万円 | 登記費用、ローン手数料、税金など |
合計(総額) | 1,850万円 | 本体価格の2倍以上! |
このように、800万円のモデルハウスだったとしても、総額では1,850万円、あるいはそれ以上になる可能性が十分にあるのです。
もちろん、地盤改良が不要であったり、外構工事を最低限に抑えたりすることで、総額を下げることは可能です。
しかし、「本体価格+1,000万円」程度は、追加費用として見ておく必要があるということが、このシミュレーションからお分かりいただけるかと思います。
新築との比較検討
この総額が見えてきた段階で、初めて「新築の注文住宅」と比較検討することができます。
例えば、同じ1,850万円の予算があれば、どのような注文住宅が建てられるでしょうか。
注文住宅であれば、もちろん間取りは自由ですし、デザインや設備も全て自分たちの好みに合わせて選ぶことができます。
一方で、リユースハイムと同等のグレードの設備を全て採用しようとすると、予算をオーバーしてしまうかもしれません。
リユースハイムの追加の費用を含めた総額と、同予算で建てられる新築注文住宅のプランを天秤にかけ、どちらが自分たちの価値観に合っているのかを判断することが最終的なゴールとなります。
価格の安さだけでなく、自由度の低さというデメリットも考慮に入れた上で、総合的に「お得」かどうかを判断してください。
セキスイハイムの担当者に相談すれば、当選した場合の総額の見積もりと、同予算での新築プランの両方を提案してもらうことも可能です。
客観的なデータを元に、後悔のない選択をしましょう。
- ➤リユースハイムは本体価格以外に追加費用がかかる
- ➤リユースハイムの追加の費用は総額で考えることが最も重要
- ➤必須の追加費用として基礎工事費がある
- ➤運搬費用は展示場からの距離で大きく変動する
- ➤土地によっては高額な地盤改良工事が必要になる
- ➤外構工事費はこだわり次第で費用が大きく変わる
- ➤登記費用や税金などの諸経費も見落とせない
- ➤オプション工事は本当に必要か慎重に判断する
- ➤当選確率は非常に低く宝くじのようなもの
- ➤応募には土地の所有などの条件がある
- ➤最大のデメリットは間取りが変更できないこと
- ➤設備が最新でない可能性も考慮に入れる
- ➤追加費用が想定より高かったという評判もある
- ➤コストパフォーマンスの高さを評価する声も多い
- ➤追加費用を含めた総額と新築の注文住宅を比較検討する