中古マンションのリノベーション費用、その見積もりは適正?2026年最新相場【2026年版】

*当ページには広告が含まれています。

中古マンションを買って、自分らしくリノベーションする。

新築より安く、好きな立地に住める。そう思って計画を進めている方は多いと思います。

でも、いざ見積もりを取ってみると、その金額が高いのか妥当なのか、判断する基準がありません。

「平米単価15万円から20万円が相場」という情報を見つけても、自分の物件で実際にいくらになるのか、ピンとこない。

しかも調べを進めるほど、不安になる情報が出てきます。

2026年4月から、住宅設備メーカーの水回り設備が値上がりするという話。

マンションは共用部分と専有部分の区分があり、思った通りの工事ができないケースがあるという話。

知らずに進めると、後から「こんなはずじゃなかった」と気づくことになりかねません。

費用の相場、見積もりの読み方、そして見落としやすいリスクを、一つずつ確認していきます。

この記事でわかること
  • 中古マンションリノベーションの平米単価・広さ別の費用相場
  • 「物件価格+リノベ費用」のトータルで見るべき理由
  • 2026年4月の値上げと、見積もりに潜む見落としやすい項目
  • マンション特有の制約と、後悔しないための確認事項

中古マンションリノベーションの平米単価・広さ別の費用相場

この章のポイント
  • 平米単価は15万円から20万円が目安
  • 60平米なら900万円から1,400万円という幅
  • 同じ広さでも金額に倍近い差が出る理由

平米単価は15万円から20万円が目安

マンションのフルリノベーションの平米単価は、15万円から20万円が一般的な目安とされています。

媒体によっては15万円から25万円とする解説もあり、設計・施工会社や仕様によって変動します。

この「単価に幅がある」という事実そのものが、実は最初の落とし穴です。

同じ「リノベーション」という言葉でも、会社によって含まれる作業の範囲がまったく違うことがあります。

60平米なら900万円から1,400万円という幅

首都圏の実例では、60平米でおおよそ900万円から1,200万円前後という相場が紹介されています。

別の調査では60平米で1,500万円から2,100万円という、より高い相場も出ています。

同じ60平米という条件で、提示される相場に最大2倍以上の差があります。

これだけ幅がある中で、自分が受け取った見積もりが「妥当な金額」なのか、1社の説明だけで判断するのは、正直かなり危険です。

同じ広さでも金額に倍近い差が出る理由

部分リフォーム(壁紙・床の張替え、キッチンや浴室などの部分的な改修)と、フルリノベーション(間取り変更・配管更新をともなう全面改修)では、当然ながら金額がまったく違います。

同じ「リノベーション」という言葉を使っていても、自分が依頼したい工事の範囲と、見積もりに記載された工事の範囲が一致しているかを、まず確認する必要があります。

「平米単価」という数字だけを見て安心するのは早計です。

その単価が、どこからどこまでの工事を指しているのかを、必ず確認してください。

築年数によっても費用は大きく変わる

築年数が古い物件ほど、配管や構造部分に劣化が見られることが多く、見えない部分の補修費用が発生しやすくなります。

築30年を超える物件では、表面的な改修だけでも600万円以上が目安というデータもあります。

「物件が安かったから、リノベ費用も安く済むだろう」という考え方は、必ずしも正しくありません。

古い物件は購入価格こそ安くても、配管の更新や下地補修といった見えないコストがかさみ、結果的に新しい物件と同じくらいの総額になることもあります。

費用相場の幅広さがわかりました。

ではこの金額を、物件価格と合わせてどう見るべきか、次の章で考えます。

「物件価格+リノベ費用」のトータルで見るべき理由

この章のポイント
  • 新築との価格差は約3,000万円という調査結果
  • リノベ費用だけ見て安心するのは危険
  • 仲介手数料という見落としやすい大きな出費

新築との価格差は約3,000万円という調査結果

首都圏の新築分譲マンションの平均価格は7,967万円、中古マンションの平均価格は4,871万円というデータがあります。

価格差は約3,000万円に達しています。

この差額の大きさを見ると、「中古+リノベなら断然お得」と感じるはずです。

しかし、ここにリノベーション費用を加えると、本当にお得かどうかは、もう一度計算してみないとわかりません。

リノベ費用だけ見て安心するのは危険

築30年・60平米の物件を2,500万円で購入し、そこに1,000万円のリノベーションをすれば、総額は約3,500万円になるという実例があります。

これは新築マンションと比べても同等かそれ以下になる可能性があるとされています。

ただし、これは「物件価格2,500万円・リノベ1,000万円」という、ある条件での話です。

物件価格が想定より高い、あるいはリノベ費用が想定より膨らんだ場合、新築とほとんど変わらない金額になっていた、という事態も十分に起こり得ます。

仲介手数料という見落としやすい大きな出費

中古マンションを買うときには、物件価格の3%+6万円という仲介手数料がかかります。

4,000万円の中古マンションを買うと、約138万円もの手数料がかかる計算になります。

リノベーション費用ばかりに意識が向いていると、この仲介手数料の存在を見落としがちです。

「物件価格」「仲介手数料」「リノベ費用」「家具・家電・引っ越し代」、この全部を合算しないと、本当の総額は見えてきません。

仮住まいの費用も忘れてはいけない

フルリノベーションには2ヶ月から3ヶ月かかるとされています。

この間の仮住まいの家賃、2回分の引っ越し代、荷物を預けるトランクルーム代も、見落としやすい出費です。

「リノベ費用の見積もりだけ見て予算を確保した」という状態で進めると、工事期間中の生活費が想定外の負担になることがあります。

工事費用の見積もりとは別に、工事期間中にかかる生活コストも、事前に計算しておく必要があります。

トータルで見る重要性がわかりました。

では2026年に特有の注意点を、次の章で見ていきます。

2026年4月の値上げと、見積もりに潜む見落としやすい項目

この章のポイント
  • 2026年4月から水回り設備が値上がりする
  • 発注タイミングで価格が決まるという仕組み
  • アスベスト対応という古い物件特有のリスク

2026年4月から水回り設備が値上がりする

2026年4月1日から、主要メーカーの水回り設備が値上がりするという情報があります。

この値上げは、工事が終わった日ではなく、メーカーに商品を発注した日で決まります。

リノベーション会社と契約してから、細かい色やデザインを決めて実際に発注するまでには、1ヶ月から2ヶ月かかるとされています。

つまり、今のんびり検討していると、値上げ後の価格で発注することになってしまう可能性があります。

発注タイミングで価格が決まるという仕組み

「リノベーションはまだ先の話」と思っていても、検討から発注までの期間を逆算すると、思っているより時間がありません。

値上げを避けたいなら、その分だけ早く動き出す必要があるということです。

「まだ時間があるから大丈夫」という感覚は、この発注タイミングの仕組みを知らないことから来ている可能性があります。

今すぐ動くべきかどうかは、自分が検討しているリノベーション会社に、現在の発注スケジュールを確認してみないとわかりません。

アスベスト対応という古い物件特有のリスク

2006年以前に建てられた古い建物には、断熱材などに有害な物質が含まれている可能性があります。

これを取り除く工事が法律で決められており、見つかった場合は1平米あたり2万円から8.5万円という追加費用が発生します。

築年数が古い物件ほど価格が安く見えますが、この潜在的なリスクを見積もりに含めていない会社もあります。

「安いと思って契約したのに、後から大きな追加費用を提示された」という事態は、こうした見えないリスクへの確認不足から起きます。

事前のインスペクションでリスクを減らす

こうした見えないリスクを契約前に把握する方法として、ホームインスペクション(住宅診断)という選択肢があります。

第三者の専門家が物件の劣化状況やアスベストの有無を事前に確認してくれるサービスです。

費用は数万円程度かかりますが、数十万円から数百万円規模の追加費用リスクを事前に把握できると考えれば、決して高い投資ではありません。

古い物件を検討している場合は、契約前にこのインスペクションを実施できるかどうかを、不動産会社に確認しておくことをすすめます。

2026年特有の注意点がわかりました。

最後に、マンション特有の制約について見ていきます。

マンション特有の制約と、後悔しないための確認事項

この章のポイント
  • 専有部分と共用部分の区分という根本的な制約
  • 管理規約によって工事できない範囲がある
  • 一人で判断する前に確認すべきこと

専有部分と共用部分の区分という根本的な制約

マンションでリノベーション工事ができるのは、専有部分に限られています。

コンクリートでできた壁や床、玄関ドアやサッシといった共用部分は、自分の判断で変更することができません。

「自分の部屋だから自由にできる」と思い込んでいると、希望していた間取り変更や断熱改修が、実は実現できないものだったという事実に、計画が進んだ後で気づくことになります。

管理規約によって工事できない範囲がある

騒音トラブル回避のためにフローリングの等級が決められていたり、水回りの移動が禁止されていたりと、マンションごとに細かい管理規約があります。

この規約は購入前に必ず確認する必要があります。

「この物件なら理想の間取りが実現できる」と思って契約してしまった後で、管理規約によって工事できないと判明するケースが実際にあります。

物件選びの段階で、希望するリノベーション内容が実現可能かどうかを、不動産側とリノベーション会社の両方に確認しておく必要があります。

一人で判断する前に確認すべきこと

ここまで見てきた通り、リノベーション費用には数百万円単位の幅があり、物件価格と合算した総額の計算、2026年の値上げタイミング、マンション特有の管理規約という、確認すべき項目が複数あります。

これらを1社の説明だけ、あるいは自分一人の判断だけで進めるのは、正直かなりリスクが高いです。

物件探しからリノベーションの設計・施工面までアドバイスできる専門の会社に相談すれば、トータルの予算と内訳が具体的に見えてきます。

後から「確認しておけばよかった」と気づく前に、複数の専門家から話を聞いておくことが、後悔を避ける最も確実な方法です。

見積もりは必ず複数社で比較する

同じ物件・同じ希望内容でも、依頼する会社によって提示される金額や工事範囲は変わってきます。

1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか妥当なのか、判断する基準を持つことができません。

「この会社で良さそうだから」という直感だけで決めてしまうと、後から「他社ならもっと安く、もっと希望に近い形で実現できたかもしれない」と気づくことになります。

数百万円から数千万円という規模の話だからこそ、比較するという一手間を惜しまないでください。

まとめ:1社の見積もりだけで決めるのは危険

中古マンションのリノベーション費用は、平米単価15万円から20万円が目安ですが、調査によっては倍近い差があります。

物件価格・仲介手数料・リノベ費用を合算した総額で見なければ、新築と比べて本当にお得かどうかは判断できません。

2026年4月の水回り設備値上げは発注タイミングで決まるため、検討が遅れるほど不利になる可能性があります。

マンション特有の管理規約や共用部分の制約は、契約前に確認しなければ希望のリノベーションが実現できないこともあります。

これだけの確認事項を一人で抱え込まず、まずは複数の専門家に相談し、自分の物件・予算での具体的な見積もりを比較することから始めてください。

この記事のまとめ
  • マンションリノベーションの平米単価は15万から20万円が目安・調査により最大2倍の差がある
  • 60平米の相場は900万から1,400万円程度・会社により1,500万円以上になることもある
  • 部分リフォームとフルリノベーションでは工事範囲も金額も大きく異なる
  • 新築と中古マンションの価格差は約3,000万円という調査結果がある
  • 物件価格にリノベ費用・仲介手数料を合算した総額で比較する必要がある
  • 仲介手数料は物件価格の3%+6万円・4,000万円の物件で約138万円かかる
  • 2026年4月から水回り設備が値上がり・発注日基準のため検討の遅れが不利になる
  • 2006年以前の物件はアスベスト対応で1平米あたり2万から8.5万円の追加費用が発生することがある
  • マンションは専有部分のみ工事可能・共用部分は変更できない
  • 管理規約により水回りの移動やフローリングの等級が制限される場合があり契約前の確認が必須
おすすめの記事