一条工務店で家を建てる際に、多くの方が関心を持つのが標準装備の充実度ではないでしょうか。
中でも、全館換気システムの「ロスガード90」は、快適な室内環境を保つための重要な設備です。
しかし、その一方で一条工務店のロスガード 90の設置費用が一体いくらかかるのか、また設置後のメンテナンスや維持費はどの程度必要なのか、具体的な数字を知りたい方も多いはずです。
ロスガードの費用については、初期費用だけでなく、長期的な視点でのランニングコスト、例えばフィルター交換費用や将来的な本体交換の費用まで考慮する必要があります。
特に、定期的なメンテナンスは快適な空気を維持するために不可欠であり、その費用や手間が気になる点でしょう。
また、ロスガードには「うるケア」や「さらぽか」といった魅力的なオプションも存在し、これらを追加した場合の費用も知っておきたいところです。
この記事では、一条工務店のロスガード 90の設置費用に関するあらゆる疑問にお答えします。
標準装備としての扱いや、オプション選択時の追加費用、さらには日々の電気代から将来の交換費用に至るまで、トータルでかかるコストを徹底的に解説していきます。
ロスガードの仕組みやメリット、デメリットにも触れながら、後悔のない家づくりのための情報を提供します。
- ➤一条工務店のロスガード90は標準装備で追加の設置費用が不要なこと
- ➤オプションの「うるケア」や「さらぽか」導入時の追加費用
- ➤定期的に必要なフィルターの交換費用と購入方法
- ➤ロスガード90を24時間稼働させた場合の具体的な電気代
- ➤本体の寿命と将来発生しうる交換費用の目安
- ➤日々のメンテナンス方法と掃除のポイント
- ➤ロスガード90のメリットと知っておくべきデメリット
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一条工務店のロスガード 90の設置費用と初期コストの内訳
- ➤標準装備でも費用は本体価格に含まれる
- ➤ロスガード90の仕組みと役割を解説
- ➤うるケアやさらぽか導入時の追加費用
- ➤他の換気システムとの費用比較
標準装備でも費用は本体価格に含まれる
一条工務店の大きな魅力の一つは、高性能な設備が標準で搭載されている点です。
そして、全館換気システム「ロスガード90」もその代表例と言えるでしょう。
結論から言うと、一条工務店の主要な商品(i-smartやi-cubeなど)において、ロスガード90は標準装備となっているため、別途「設置費用」として請求されることはありません。
つまり、家を建てる際の最初の見積もりに含まれる建物本体価格の中に、ロスガード90の本体代金と設置工事費がすべて含まれているということです。
この点は、他のハウスメーカーと比較する上で大きなメリットと感じる方が多いかもしれません。
他のハウスメーカーでは、第一種換気システム自体がオプション扱いになっていたり、標準仕様であっても性能が低いものだったりすることがあります。
その場合、高性能な換気システムを導入しようとすると、数十万円単位での追加費用が発生するのが一般的です。
一条工務店では、「家は、性能。」という理念のもと、高気密・高断熱な住宅性能を最大限に活かすために、高性能な換気システムが不可欠と考えています。
そのため、ロスガード90を標準装備とし、追加費用なしで快適な空気環境を提供しているわけです。
ただし、「費用が無料」というわけではない点を理解しておくことが重要です。
あくまで建物全体の価格に含まれているだけで、その分のコストは支払っていることになります。
それでも、個別に高性能な第一種換気システムを導入する費用を考えると、一条工務店の標準仕様は非常にコストパフォーマンスが高いと言えるのではないでしょうか。
したがって、一条工務店のロスガード 90の設置費用について心配する必要は基本的にありませんが、その価値が建物価格に反映されていると認識しておくと良いでしょう。
ロスガード90の仕組みと役割を解説
ロスガード90がなぜ一条工務店の家に標準装備されているのかを理解するためには、その仕組みと役割を知ることが不可欠です。
ロスガード90は、正式には「熱交換型セントラル換気システム」と呼ばれ、日本の建築基準法で定められた24時間換気の役割を担っています。
このシステムの最大の特徴は、「熱交換」機能にあります。
熱交換の仕組み
一般的な換気扇(第三種換気)は、室内の空気を外に排出し、給気口から外気をそのまま取り込みます。
これでは、冬は冷たい空気が、夏は暖かい空気が直接室内に入ってくるため、せっかくエアコンで快適にした室温が大きく変動してしまいます。
結果として、冷暖房の効率が下がり、電気代が余計にかかってしまうのです。
一方、ロスガード90(第一種換気)は、給気と排気の両方を機械で行い、その際に「熱交換エレメント」という特殊な装置を通過させます。
この装置が、排出する室内の空気から熱と湿度を回収し、新しく取り込む外気にその熱と湿度を移す働きをします。
具体的には、冬であれば、暖房で暖まった20℃の室内空気を排出する際にその熱を回収し、0℃の冷たい外気を約18℃まで暖めてから室内に供給します。
夏はその逆で、冷房で涼しくなった25℃の室内空気が、35℃の蒸し暑い外気を約27℃まで冷やして取り込みます。
「ロスガード90」の「90」という数字は、この熱交換効率が90%であることを意味しており、これは業界でもトップクラスの性能です。
高性能フィルターによる空気清浄
ロスガード90のもう一つの重要な役割は、外気に含まれる有害物質を除去し、常にきれいな空気を室内に供給することです。
給気口には高性能フィルターが搭載されており、花粉や黄砂、PM2.5といった微粒子を大幅にカットしてくれます。
これにより、アレルギー症状を持つ方や小さなお子様がいるご家庭でも、安心して窓を開けずに新鮮な空気を取り入れることが可能です。
このように、ロスガード90は単なる換気システムではなく、「室温と湿度を快適に保ちながら、家中の空気をクリーンにする」という、省エネと健康の両面で非常に重要な役割を担っているのです。
一条工務店の高気密・高断熱住宅において、このロスガード90はまさに心臓部とも言える設備と言えるでしょう。
うるケアやさらぽか導入時の追加費用
ロスガード90は非常に高性能な標準装備ですが、一条工務店ではさらに快適性を高めるための上位オプションが用意されています。
それが「うるケア」と「さらぽか空調」です。
これらは標準装備ではないため、導入する際には当然ながら追加費用が発生します。
うるケア(給水レス加湿機能付きロスガード)
「うるケア」は、ロスガード90に給水不要の加湿機能をプラスしたものです。
通常のロスガードでも湿度の交換は行いますが、冬場の乾燥が特に厳しい地域や、乾燥に敏感な方にとっては、加湿量が物足りないケースがありました。
うるケアは、屋外の空気から水分を取り込んで室内に供給するという画期的な仕組みで、面倒な給水作業を一切行うことなく、家全体を適切な湿度に保つことができます。
この「うるケア」を導入するための追加費用は、一般的に約15万円から20万円程度と言われています。
この費用には、うるケア仕様のロスガード本体への変更と、関連する工事費が含まれます。
冬の乾燥対策として、複数の加湿器を購入し、各部屋で給水やメンテナンスを行う手間とコストを考えれば、十分に検討の価値があるオプションと言えるでしょう。
さらぽか空調(全館空調システム)
「さらぽか空調」は、換気の概念を超えた全館空調システムです。
これはロスガード90をベースにしているわけではなく、デシカント式調湿換気ユニットと床暖房・床冷房を組み合わせた、より高度なシステムになります。
夏は床冷房とデシカントによる除湿で、名前の通り「さらっと、ぽかっと」した快適な室内環境を実現し、冬は床暖房で家全体を暖めます。
ロスガード90が標準装備から外れ、この「さらぽか空調」が代わりに入ることになります。
導入費用は、建物の坪数にもよりますが、一般的に100万円以上の追加費用がかかるとされています。
坪単価で計算されることが多く、例えば坪あたり3万円程度の追加、といった形で見積もられます。
非常に高額なオプションではありますが、各部屋にエアコンを設置する必要がなくなり、家中のどこにいても一年中快適な温度と湿度で過ごせるという、唯一無二の快適性を手に入れることができます。
一条工務店のロスガード 90の設置費用は標準価格に含まれていますが、これらの上位オプションを選択することで、初期費用は大きく変わってくるということを覚えておく必要があります。
他の換気システムとの費用比較
一条工務店のロスガード90がいかに優れているかを理解するために、他の一般的な住宅で採用されている換気システムとの費用比較を見てみましょう。
住宅の換気システムは、大きく分けて「第一種換気」と「第三種換気」の2種類があります。
- 第一種換気:給気と排気の両方を機械(ファン)で行うシステム。ロスガード90がこれにあたります。熱交換機能を搭載できるのが最大の特徴です。
- 第三種換気:排気のみを機械(ファン)で行い、給気は壁に設けられた給気口から自然に行うシステム。多くの一般住宅で採用されています。
これらの初期導入費用とランニングコストを比較してみます。
初期導入費用の比較
まず初期費用ですが、システムの複雑さから価格には大きな差があります。
| 換気システムの種類 | 一般的な導入費用(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 第三種換気 | 約10万円~20万円 | 構造がシンプルで安価。多くの建売住宅やローコスト住宅で採用。 |
| 第一種換気(熱交換なし) | 約30万円~50万円 | 機械で給排気を行うが、熱交換機能はないタイプ。 |
| 第一種換気(熱交換あり) | 約50万円~100万円以上 | ロスガード90が該当。省エネ性能が高く、快適性も高いが、導入コストは高額。 |
上記の表からもわかるように、ロスガード90のような熱交換型の第一種換気システムは、最も導入コストが高いカテゴリーに属します。
もし他のハウスメーカーで第三種換気が標準の家を建て、オプションでロスガード90と同等性能の熱交換システムを導入しようとすれば、数十万円の追加費用が発生する可能性が高いということです。
一条工務店ではこれが標準装備として本体価格に含まれているため、初期費用におけるコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
ランニングコストの比較
次にランニングコスト、特に電気代と冷暖房費への影響を考えてみましょう。
第三種換気は排気ファンしか動かさないため、換気システム自体の電気代は安価です。
しかし、外気をそのまま取り込むため、冷暖房の効率が著しく低下し、結果としてエアコンの電気代が高くつく傾向にあります。
一方、ロスガード90は熱交換によって外気を室温に近づけてから取り込むため、冷暖房の負荷を大幅に軽減できます。
換気システム自体の電気代はかかりますが、それを上回る冷暖房費の削減効果が期待できるため、トータルの光熱費で考えると、第一種熱交換換気の方が有利になるケースが多いのです。
このように、一条工務店のロスガード 90の設置費用は、他の高性能システムと比較しても、標準装備であることを加味すれば非常に競争力のある価格設定と言えるでしょう。
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一条工務店のロスガード 90の設置費用以外の維持費を解説
- ➤定期的なフィルター交換にかかる費用
- ➤メンテナンスと掃除の頻度とコスト
- ➤気になるロスガードの電気代はいくら?
- ➤本体交換費用の目安と寿命について
- ➤考えられるデメリットと対策
- ➤一条工務店のロスガード 90の設置費用と維持費の総括
定期的なフィルター交換にかかる費用
一条工務店のロスガード90を快適かつ正常に使い続けるためには、定期的なフィルターの交換が欠かせません。
フィルターは外気の汚れをキャッチし、室内の空気を清浄に保つための重要な消耗品です。
交換を怠ると、換気能力の低下や異音、故障の原因にもなりかねません。
ロスガード90には、主に3種類のフィルターが使われています。
フィルターの種類と交換費用・頻度
それぞれのフィルターの役割と、交換にかかる費用、推奨される交換頻度をまとめました。
価格は2024年現在の目安であり、変動する可能性があります。
| フィルターの種類 | 役割 | 交換頻度(推奨) | 費用(1枚あたり) |
|---|---|---|---|
| 防虫ネット | 外気取り入れ口で大きな虫やゴミの侵入を防ぐ | 2~3ヶ月に1回清掃、1~2年で交換 | 約500円 |
| 高性能フィルター | 花粉やPM2.5などの微粒子を捕集するメインフィルター | 約3ヶ月に1回清掃、1年で交換 | 約2,500円 |
| 排気フィルター | 室内から排出する空気の汚れをキャッチし、熱交換素子を保護する | 約3ヶ月に1回清掃、交換は汚れがひどい場合 | 約1,000円 |
この中で、定期的な交換が必須となるのは「高性能フィルター」です。
年間で約2,500円の費用がかかる計算になります。
防虫ネットも破れなどがあれば交換が必要です。
これらのフィルターは、一条工務店のオーナー向けアプリやウェブサイトから簡単に注文することができます。
また、定期的に送られてくる案内で購入することも可能です。
年間のフィルター費用まとめ
年間のランニングコストとして、フィルター費用を計算してみましょう。
- 高性能フィルター:年間 約2,500円
- 防虫ネット(2年に1回交換と仮定):年間あたり 約250円
合計すると、年間のフィルター交換費用は、おおよそ3,000円程度と考えておけば良いでしょう。
月々に換算すると約250円です。
このコストをどう捉えるかは人それぞれですが、家中の空気を常にきれいに保ち、花粉症などのアレルギー症状を緩和できるメリットを考えれば、決して高くはないと感じる方が多いのではないでしょうか。
一条工務店のロスガード 90の設置費用は初期費用に含まれていますが、このフィルター費用は継続的に発生するランニングコストとして、しっかりと予算に組み込んでおく必要があります。
メンテナンスと掃除の頻度とコスト
ロスガード90の性能を維持するためには、フィルター交換だけでなく、定期的なメンテナンスと掃除も重要です。
幸いなことに、日常的なメンテナンスのほとんどは専門業者に依頼する必要がなく、自分自身で簡単に行うことができます。
そのため、メンテナンスにかかるコストは基本的には発生しません。
自分で行うメンテナンスと掃除
オーナーが定期的に行うべきメンテナンスは、主にフィルターの清掃です。
ロスガード本体のフタを開けると、各フィルターにアクセスできます。
- 防虫ネットの清掃:頻度は2~3ヶ月に1回が目安です。本体から取り外し、掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いをします。特に虫が多い季節は、こまめにチェックすると良いでしょう。
- 高性能フィルターと排気フィルターの清掃:頻度は3ヶ月に1回が目安です。リモコンに「フィルター清掃」のサインが表示されたら対応します。これらのフィルターは非常にデリケートなため、水洗いは厳禁です。掃除機で表面のホコリを優しく吸い取るだけに留めてください。強くこするとフィルターが破損する原因になります。
これらの作業は、慣れてしまえば10分から15分程度で完了します。
脚立が必要になる場所に設置されていることが多いので、安全には十分注意して作業を行いましょう。
熱交換素子(エレメント)の掃除
フィルターの奥には、熱交換を行うための「熱交換素子(エレメント)」という部品があります。
通常、フィルターがしっかりと機能していれば、この部分がひどく汚れることはありません。
しかし、数年に一度は清掃が推奨されています。
これも自分で取り外して掃除機でホコリを吸うことができますが、少し大きな部品なので、取り扱いには注意が必要です。
一条工務店のアフターサービスに相談すれば、清掃方法について詳しく教えてもらえます。
専門業者によるメンテナンスは必要か?
基本的に、ロスガード90はオーナー自身によるフィルター清掃と定期交換を前提に設計されています。
そのため、数年ごとに専門業者による有料のオーバーホールが必須、ということはありません。
ただし、異音が続く、換気量が落ちたと感じるなど、何らかの異常を感じた場合は、速やかに一条工務店のアフターサポートに連絡しましょう。
保証期間内であれば無償で対応してもらえることもありますし、そうでなくても原因の特定と修理の見積もりを出してくれます。
掃除の手間はかかりますが、業者に頼むコストがかからない点は、ロスガード90の大きなメリットの一つです。
気になるロスガードの電気代はいくら?
一条工務店のロスガード90は、法律で定められた24時間換気を行うための設備なので、基本的には電源を切ることなく、24時間365日連続で稼働させ続けることになります。
そうなると、当然気になるのが毎月の電気代です。
果たして、どれくらいのコストがかかるのでしょうか。
ロスガード90の消費電力
ロスガード90の消費電力は、運転モード(風量)によって異なります。
通常は「標準」モードで運転することが多いでしょう。
最新モデルのロスガード90の消費電力は、非常に省エネ性能が高く設計されています。
一条工務店の公式サイトや資料によると、標準運転時の消費電力は、だいたい20W~40W程度とされています。
ここでは、仮に平均的な消費電力を30Wとして計算してみましょう。
月々の電気代シミュレーション
電気代を計算するには、以下の式を用います。
消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力量料金単価(円/kWh)
条件を以下のように設定します。
- 消費電力:30W = 0.03kW
- 使用時間:24時間 × 30日 = 720時間
- 電力量料金単価:31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価)
これを式に当てはめて計算すると…
0.03kW × 720h × 31円/kWh = 669.6円
つまり、ロスガード90を1ヶ月間、標準モードで連続運転した場合の電気代は、約670円ということになります。
年間で計算すると、670円 × 12ヶ月 = 8,040円です。
電気代の評価
この月々約700円という金額を高いと見るか、安いと見るかは個人差があるかもしれません。
しかし、これは家全体の空気を常に入れ替え、熱交換によって冷暖房の効率を上げ、フィルターで空気をきれいにするためのコストです。
もし熱交換機能のない換気システムであれば、この電気代はかからないかもしれませんが、その分、冷暖房にかかる電気代がこれ以上に増加する可能性が非常に高いです。
そう考えると、健康で快適な空気環境を維持しつつ、家全体の省エネに貢献してくれるための費用としては、十分に許容範囲内と言えるのではないでしょうか。
一条工務店のロスガード 90の設置費用だけでなく、こうした日々のランニングコストまで含めて、トータルでその価値を判断することが大切です。
本体交換費用の目安と寿命について
住宅設備である以上、ロスガード90にもいつかは寿命が訪れます。
車や家電と同じように、長年使っていればモーターが劣化したり、部品が摩耗したりするのは避けられません。
一条工務店で家を建てる際には、この将来的な本体交換費用についても、ある程度念頭に置いておく必要があります。
ロスガード90の寿命
ロスガード90の耐用年数、つまり寿命はどのくらいなのでしょうか。
メーカーや一条工務店が公式に「何年」と明言しているわけではありませんが、一般的に換気システムのような住宅設備の寿命は、15年から20年程度が目安とされています。
もちろん、これは使用環境やメンテナンスの状況によって大きく変わります。
定期的なフィルターの清掃や交換をきちんと行っていれば、20年以上問題なく稼働する可能性もありますし、逆にメンテナンスを怠れば、10年程度で不具合が出てくるかもしれません。
特に、ファンを回転させるモーター部分が寿命を迎えることが多いようです。
異音が大きくなったり、換気量が明らかに落ちたりといった症状が出てきたら、交換のサインと考えられます。
本体交換にかかる費用
では、実際にロスガード90の本体を交換するとなった場合、費用はいくらくらいかかるのでしょうか。
これも状況によって変動しますが、一般的には本体価格と交換工事費を合わせて、30万円から50万円程度が目安と言われています。
ロスガード本体は天井裏やパイプスペースなど、アクセスのしにくい場所に設置されていることが多いため、交換作業には専門的な技術が必要となり、工事費もそれなりにかかってきます。
これは住宅の維持管理費の中でも、比較的高額な出費となります。
そのため、新築時から20年後を見据えて、住宅修繕のための積立を計画しておくことが非常に重要です。
例えば、20年後に40万円かかると仮定すれば、年間2万円、月々約1,700円を積み立てておく計算になります。
一条工務店のロスガード 90の設置費用は初期投資として家本体の価格に含まれていますが、この長期的な視点での修繕費用(ライフサイクルコスト)を忘れないようにしましょう。
定期的なメンテナンスは、この大きな出費を少しでも先延ばしにするための、最も効果的な方法と言えます。
考えられるデメリットと対策
ロスガード90は多くのメリットを持つ非常に優れた換気システムですが、一方でいくつかのデメリットや注意点も存在します。
これらを事前に理解し、対策を考えておくことで、入居後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。
1. 運転音が気になる場合がある
ロスガードは24時間稼働しているため、その運転音が気になるという声が聞かれることがあります。
特に、本体が設置されている場所の近くの部屋や、寝室の近くに給気口があると、ファンの音や風の音が気になるかもしれません。
対策:
設計段階で、ロスガード本体の設置場所を寝室やリビングから離れた収納スペースなどに配置してもらうよう相談することが最も効果的です。
また、多くの場合は「標準」モードで運転しますが、就寝時など音が気になる時間帯はリモコンで「弱」モードに切り替えることで、音を軽減することができます。
2. フィルターの清掃と交換の手間がかかる
前述の通り、ロスガードの性能を維持するためには、数ヶ月に一度のフィルター清掃と、年に一度程度のフィルター交換が必須です。
これを面倒に感じる方もいるでしょう。
対策:
これはロスガードの性能を享受するためのトレードオフと考えるしかありません。
スマートフォンのカレンダー機能などを活用し、清掃時期をリマインドする仕組みを作るのがおすすめです。
家族で掃除の担当を決めるなど、習慣化してしまうことが大切です。
3. 冬場の過乾燥
ロスガードは湿度も交換しますが、元々の外気が極端に乾燥している真冬などでは、室内も乾燥しやすくなる傾向があります。
特に暖房を使用すると、湿度はさらに下がります。
対策:
最も効果的な対策は、オプションである加湿機能付きの「うるケア」を採用することです。
初期費用はかかりますが、給水の手間なく家全体の湿度を快適に保てます。
それが難しい場合は、リビングや寝室など、長時間過ごす部屋に個別の加湿器を設置して湿度を補うのが現実的な対策となります。
4. カビの発生リスク
非常に稀なケースですが、熱交換素子内部やダクト内で結露が発生し、カビの原因になる可能性がゼロではありません。
これは特に、梅雨時期など湿度の高い状態が続いた場合に考えられます。
対策:
ロスガードには、湿度に応じて運転を調整する機能が備わっています。
基本的には自動運転に任せておけば問題ありませんが、気になる場合は、一時的に「排気のみ」モードにすることで、システム内の湿気を強制的に排出することができます。
また、定期的なフィルター清掃を怠らないことが、内部の空気の流れをスムーズにし、カビのリスクを低減することにも繋がります。
これらのデメリットは、いずれも事前の知識と適切な対策によって、その影響を最小限に抑えることが可能です。
一条工務店のロスガード 90の設置費用と維持費の総括
ここまで、一条工務店のロスガード 90の設置費用から、日々の維持費、そして将来的な交換費用まで、トータルコストについて詳しく解説してきました。
最後に、この記事の要点をまとめて、全体像を再確認しましょう。
一条工務店を選ぶ上で、ロスガード90は非常に大きな魅力を持つ設備です。
その初期費用は建物本体価格に含まれており、追加で「設置費用」を請求されることはありません。
これは、高性能な第一種熱交換換気システムが数十万円することを考えれば、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
しかし、家づくりは建てて終わりではありません。
実際に住み始めてから発生するランニングコストや、長期的な視点でのメンテナンス費用まで含めて考えることが、賢い選択をする上での鍵となります。
ロスガード90の場合、主な維持費は「フィルター交換費用」と「電気代」です。
これらを合わせても、月々にかかる費用は1,000円程度であり、家全体の空気を清浄に保ち、冷暖房の効率を上げてくれるという多大なメリットを考慮すれば、十分に納得のいくコストではないでしょうか。
そして、忘れてはならないのが、15年後、20年後に訪れるであろう「本体の交換費用」です。
数十万円という大きな出費に備えて、計画的に修繕費を積み立てておくことが、安心して長く快適に暮らし続けるために不可欠です。
一条工務店のロスガード 90の設置費用は、目に見える形ではかかりませんが、その価値は建物の価格にしっかりと反映されています。
そして、その価値を最大限に引き出し、長く享受するためには、日々のささやかなメンテナンスと、将来への備えが大切になるのです。
この記事が、あなたの家づくりにおける正確な資金計画と、後悔のない設備選びの一助となれば幸いです。
- ➤一条工務店のロスガード90は標準装備である
- ➤追加の設置費用は発生せず建物本体価格に含まれる
- ➤高性能な第一種熱交換換気システムが標準なのは大きなメリット
- ➤オプションで加湿機能付きの「うるケア」に変更可能
- ➤うるケアの追加費用は約15万円から20万円が目安
- ➤全館空調「さらぽか空調」は100万円以上の追加費用がかかる
- ➤維持費として定期的なフィルター交換費用が必要
- ➤年間のフィルター代は約3,000円が目安
- ➤24時間稼働させた場合の電気代は月々約700円程度
- ➤日常のメンテナンスは自分でできコストはかからない
- ➤フィルター清掃は3ヶ月に1回程度が推奨される
- ➤本体の寿命は一般的に15年から20年が目安
- ➤将来的な本体交換には30万円から50万円の費用がかかる
- ➤運転音や冬の乾燥がデメリットとして挙げられることがある
- ➤一条工務店のロスガード90の設置費用と維持費を理解し計画的な資金計画を
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