
新築の家で、壁掛けテレビのあるおしゃれなリビングに憧れる方は多いのではないでしょうか。
しかし、その夢を実現するためには、事前の計画が非常に重要になります。
特に、壁掛けのテレビの下地を補強する新築の計画は、安全性と見た目の美しさを両立させるために欠かせない工程です。
多くの方が、下地補強の費用や適切な範囲、テレビを設置する高さ、そしてコンセントの位置などで悩み、後悔するケースも少なくありません。
また、どの業者に依頼すれば良いのか、後付けは可能なのか、さらにはDIYで対応できないかといった疑問も湧いてくることでしょう。
この記事では、そうした新築におけるテレビの壁掛け設置に関するあらゆる悩みを解決します。
下地補強の基本的な知識から、具体的なメリット・デメリット、専門業者への依頼先の選び方まで、専門的な情報を分かりやすく解説していきます。
この記事を最後まで読めば、あなたの理想のリビングを実現するための、確かな知識が身につくはずです。
- ➤新築で壁掛けテレビの下地補強がなぜ重要なのか
 - ➤下地補強のメリットと知っておくべきデメリット
 - ➤後悔しないためのテレビの高さと補強範囲の決め方
 - ➤下地補強にかかる費用の目安と依頼先の選び方
 - ➤失敗しないコンセントや配線の計画方法
 - ➤万が一のための後付け補強やDIYの可能性
 - ➤理想のリビングを実現するためのチェックリスト
 
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壁掛けのテレビの下地を補強する新築の基本とメリット
新築の家を建てる際に、リビングの主役ともいえるテレビの配置は、空間全体の印象を大きく左右する重要な要素です。
近年、そのスタイリッシュな見た目から壁掛けテレビを選択する家庭が急増しています。
しかし、その設置には「下地補強」という、見えないけれど非常に大切な準備が必要不可欠であることをご存知でしょうか。
この章では、壁掛けのテレビの下地を補強する新築計画の基本として、なぜ補強が必要なのかという根本的な理由から、それによって得られるメリット、そして知っておくべきデメリットまでを詳しく掘り下げていきます。
さらに、実際に補強を行う際の適切な範囲や高さの決定方法、信頼できる依頼先の見つけ方、そしてDIYでの対応は現実的なのかという点についても解説します。
この知識があるかないかで、設置後の満足度や安全性が大きく変わってきますので、しっかりと理解を深めていきましょう。
- ➤なぜ必要なのか?下地補強の重要性
 - ➤下地補強のメリット・デメリットを解説
 - ➤最適な補強範囲と設置する理想の高さ
 - ➤依頼先はハウスメーカーがおすすめ?
 - ➤DIYでの下地補強は可能なのか
 
なぜ必要なのか?下地補強の重要性

新築の住宅で壁掛けテレビを設置しようと考える際、まず理解しておくべき最も重要なことが下地補強の必要性です。
一般的な住宅の壁は、石膏ボード(プラスターボード)という素材で仕上げられている場合がほとんどでしょう。
この石膏ボードは、耐火性や遮音性には優れていますが、局部的な重みや衝撃には非常に弱いという特性を持っています。
そのため、石膏ボードに直接テレビの取り付け金具を固定しようとしても、ネジやアンカーがボードを崩してしまい、テレビの重量を支えきれずに落下してしまう危険性が極めて高いのです。
テレビ本体と金具を合わせると、その重量は軽いものでも15kg、大型のモデルになると50kgを超えることも珍しくありません。
これだけの重量物が、万が一落下してきた場合、テレビの破損はもちろんのこと、小さなお子さんやペット、家族が下敷きになり、重大な事故につながる可能性も考えられます。
このような悲劇を防ぎ、大切な家族と財産を守るために、壁の内側に補強を施す工事が必要不可欠というわけです。
下地補強とは、壁の内部にある柱や間柱の間に、構造用合板などの頑丈な板をあらかじめ設置しておく工事を指します。
この補強板にテレビの取り付け金具をしっかりと固定することで、テレビの重量を壁全体で分散して支えることが可能になります。
つまり、下地補強は単なるオプション工事ではなく、壁掛けテレビを安全に設置するための命綱ともいえる重要な工程なのです。
新築の設計段階であれば、比較的簡単かつ安価にこの補強を組み込めるため、壁掛けを少しでも検討しているならば、必ず設計士やハウスメーカーに相談することをおすすめします。
下地補強のメリット・デメリットを解説
壁掛けテレビのための下地補強は、安全面で必須の工事ですが、それ以外にも多くのメリットをもたらします。
一方で、計画段階で知っておくべきいくつかのデメリットも存在するため、両方を理解した上で判断することが大切です。
ここでは、下地補強がもたらすメリットとデメリットを具体的に解説していきます。
下地補強のメリット
まず、最大のメリットは前述の通り「安全性の確保」です。
テレビの落下リスクを限りなくゼロに近づけることができ、安心して生活を送れるようになります。
次に挙げられるのが「設置の自由度の向上」です。
補強を広範囲に行っておけば、壁の好きな位置にテレビを設置できるようになります。
将来的にテレビのサイズを大きくしたり、少し位置をずらしたくなった場合でも、補強範囲内であれば柔軟に対応可能です。
また、テレビ台が不要になるため、部屋を広く使えるという点も大きな魅力と言えるでしょう。
リビングのスペースがすっきりとし、掃除がしやすくなるだけでなく、小さなお子さんがテレビ台の角に頭をぶつけるといった危険も回避できます。
見た目にも、配線を壁内に隠すことで、生活感のない洗練された空間を演出できるのも、インテリアにこだわる方にとっては見逃せないポイントです。
下地補強のデメリット
一方、デメリットとしてまず考えられるのは「追加費用の発生」です。
新築の建築費用に加えて、下地補強のための工事費や材料費が必要となります。
費用については後の章で詳しく解説しますが、数万円程度の出費は覚悟しておく必要があるでしょう。
次に、「一度設置すると位置の変更が難しい」という点も挙げられます。
補強範囲内での微調整は可能ですが、全く別の壁に移動させたいといった大幅な変更は、再度壁を剥がして工事を行う必要があり、現実的ではありません。
そのため、設計段階で、家具の配置や生活動線を熟考し、テレビの設置場所を慎重に決定する必要があります。
さらに、賃貸住宅などではそもそも壁に穴を開ける工事が許可されないケースがほとんどであり、実施が困難であるという制約も存在します。
これらのメリットとデメリットを総合的に比較検討し、ご自身のライフスタイルや将来設計に合っているかどうかを見極めることが、後悔しないための鍵となります。
最適な補強範囲と設置する理想の高さ

下地補強を行うと決めたら、次に考えなければならないのが「どのくらいの範囲を」「どのくらいの高さに」補強するかという具体的な計画です。
この計画を誤ると、せっかく補強したのに istedi の位置にテレビが設置できなかったり、視聴時に首が疲れてしまったりと、後悔の原因になりかねません。
ここでは、失敗しないための最適な補強範囲と高さの決め方について解説します。
最適な補強範囲の考え方
補強範囲は、基本的に「広ければ広いほど良い」とされています。
理由は、将来のテレビの買い替えや模様替えに柔軟に対応できるようにするためです。
現在設置予定のテレビサイズに合わせてギリギリの範囲で補強してしまうと、将来もっと大きなテレビにしたくなった時に、金具の取り付け位置が補強範囲外になってしまう可能性があります。
一般的に推奨されるのは、少なくとも横幅90cm、縦幅60cm程度の範囲を確保することです。
多くのハウスメーカーでは、910mm × 1820mmなどの規格サイズの合板を使用するため、壁一面を補強する、あるいはテレビ設置中心から大きく余裕を持った範囲を補強するといった方法が取られます。
費用は多少上がりますが、壁一面を補強しておけば、テレビだけでなく、将来的に棚やスピーカーなどを壁付けしたくなった際にも対応できるため、非常に利便性が高まります。
設計士と相談し、将来の拡張性も考慮に入れた上で、できるだけ広い範囲を補強しておくのが賢明な選択と言えるでしょう。
理想的なテレビの設置高さ
テレビの設置高さは、視聴時の快適性に直結する非常に重要な要素です。
高すぎても低すぎても、首や肩に負担がかかり、長時間の視聴が苦痛になってしまいます。
理想的な高さの目安は、「ソファに座った時の目線の高さ、もしくはそれより少し下」にテレビ画面の中心がくるように設定することです。
一般的には、床からテレビ画面の中心までの高さが90cmから110cm程度になることが多いようです。
ただし、これはあくまで目安であり、使用するソファの高さや、床に座って見ることが多いのかなど、ご自身のライフスタイルによって最適な高さは変わってきます。
最も確実な方法は、実際に新居で使う予定のソファに座り、最もリラックスできる目線の高さをメジャーなどで測ってみることです。
また、マスキングテープなどを使って壁にテレビの実寸サイズの枠を作り、実際にその高さで違和感がないかシミュレーションしてみるのも良いでしょう。
この高さを基準に、補強の中心位置を決定することで、快適なテレビ視聴環境が実現します。
依頼先はハウスメーカーがおすすめ?
壁掛けテレビの下地補強を誰に依頼するかは、品質とコスト、そして手間の観点から慎重に選ぶ必要があります。
新築の場合、選択肢は主に「家を建てるハウスメーカーや工務店」と「テレビの壁掛け設置を専門に行う業者」の2つに大別されます。
結論から言うと、新築時の下地補強に関しては、建築を依頼しているハウスメーカーや工務店にまとめてお願いするのが最もスムーズで確実な方法です。
その理由をいくつか挙げてみましょう。
第一に、建築工程にスムーズに組み込める点です。
下地補強は、壁の石膏ボードを貼る前に行う必要があります。
ハウスメーカーに依頼すれば、設計段階から壁掛けテレビの計画を共有し、建築スケジュールの一部として最適なタイミングで工事を行ってくれます。
外部の業者に依頼する場合、建築の進行状況を常に把握し、適切なタイミングで現場に入ってもらうための調整が必要になり、非常に手間がかかります。
第二に、責任の所在が明確になる点です。
もし万が一、施工後に何らかの不具合が発生した場合、建築と下地補強をすべてハウスメーカーが行っていれば、責任を持って対応してもらえます。
しかし、別の業者を入れた場合、問題の原因が建築側にあるのか、それとも下地補強の施工にあるのかで責任の所在が曖昧になり、トラブルに発展する可能性も否定できません。
第三に、住宅ローンに組み込める可能性がある点です。
ハウスメーカーに依頼する工事は、基本的に住宅の建築費用に含まれるため、下地補強の費用もまとめて住宅ローンとして組むことができます。
これにより、初期の自己資金負担を軽減できるというメリットがあります。
一方で、専門業者に依頼するメリットとしては、費用が比較的安く済む可能性があることや、配線処理など、より専門的な知識を持っている場合があることが挙げられます。
ただし、前述の通り、スケジュールの調整や責任問題のリスクを考慮すると、新築のタイミングでは、多少割高になったとしても、安心と確実性を優先してハウスメーカーや工務店に一括で任せるのが最もおすすめの選択肢と言えるでしょう。
DIYでの下地補強は可能なのか

費用を少しでも抑えたいと考える方の中には、下地補強を自分でDIYできないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。
特に、日曜大工が得意な方であれば、挑戦してみたいと思う気持ちも理解できます。
しかし、結論から申し上げると、新築建築中の下地補強を施主がDIYで行うことは、安全性や品質保証の観点から、ほとんどの場合で推奨されませんし、ハウスメーカーから断られることが大半です。
その理由はいくつかあります。
まず、安全管理と責任の問題です。
建築現場は、多くの専門業者が立ち入り、様々な危険が伴う場所です。
万が一、施主がDIY作業中に怪我をした場合、その責任の所在が非常に曖昧になります。
また、施工した部分に起因する問題が後から発生した場合(例えば、壁の強度不足など)、住宅の保証対象外となってしまう可能性が非常に高いです。
次に、技術的な難易度の問題です。
下地補強は、ただ板を打ち付ければ良いという単純な作業ではありません。
建物の構造を理解し、柱や間柱に正確かつ強固に合板を固定する必要があります。
適切なビスの選定や打ち込む間隔など、専門的な知識と技術が求められます。
素人が見よう見まねで行うと、十分な強度が得られず、結果的にテレビ落下の原因を作り出してしまうことにもなりかねません。
さらに、工程管理の問題もあります。
前述の通り、下地補強は石膏ボードを貼る前の限られたタイミングで行わなければなりません。
施主のDIY作業のために全体の建築スケジュールを調整することは、他の専門業者の手配にも影響を及ぼすため、ハウスメーカーとしては受け入れがたいのが実情です。
以上の理由から、新築時の下地補強はDIYで行うのではなく、プロであるハウスメーカーや工務店に任せるのが最も賢明な判断です。
安全と安心、そして建物の品質を確保するためにも、専門家の手に委ねることを強く推奨します。
どうしてもDIYで何かをしたいという場合は、完成後に行える棚の取り付けなど、建物の構造に影響を与えない範囲で楽しむのが良いでしょう。
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壁掛けのテレビの下地を補強する新築で後悔しない注意点
夢のマイホームで実現する、壁掛けテレビのあるスタイリッシュな空間。
しかし、その理想を現実のものにするためには、ただ下地を補強するだけでは不十分です。
壁掛けのテレビの下地を補強する新築計画には、費用、コンセントの位置、そして将来的な変更の可能性など、事前に知っておかないと後で「こうしておけば良かった」と後悔しかねない、いくつかの重要な注意点が存在します。
この章では、そうした失敗を未然に防ぐために、具体的な費用の相場から、見落としがちなコンセント計画の重要性、さらには一度建ててしまった後に補強を追加する方法まで、より実践的な知識を深掘りしていきます。
最後に、これまでのポイントをまとめたチェックリストもご紹介しますので、あなたの新築計画が完璧なものになるよう、ぜひ最後までお役立てください。
- ➤気になる下地補強の費用はいくら?
 - ➤コンセント位置の失敗例と最適な計画
 - ➤後付けで下地補強する場合の方法とは
 - ➤これで安心!後悔しないためのチェックリスト
 - ➤理想を実現する壁掛けのテレビの下地を補強する新築計画
 
気になる下地補強の費用はいくら?

壁掛けテレビの下地補強を検討する上で、誰もが気になるのが「一体いくらかかるのか?」という費用面の問題でしょう。
新築の計画では、様々な部分で予算の調整が必要になるため、あらかじめ費用の相場を把握しておくことは非常に重要です。
下地補強の費用は、主に「補強する範囲の広さ」「使用する材料」「依頼する業者」の3つの要素によって変動します。
一般的に、新築時にハウスメーカーや工務店に依頼した場合の費用相場は、2万円から5万円程度とされています。
これは、テレビを設置するために必要十分な範囲(例えば、90cm四方など)を補強した場合の目安です。
費用の内訳としては、構造用合板などの材料費と、大工さんの手間賃(施工費)が含まれます。
新築工事の工程に組み込まれるため、比較的安価に済む傾向があります。
もし、より広範囲、例えば壁一面をすべて補強するといったケースでは、材料費と施工費が増えるため、費用は5万円から10万円、あるいはそれ以上になることも考えられます。
しかし、前述の通り、範囲を広く取っておくことで将来的なレイアウト変更への対応力が高まるという大きなメリットがあるため、予算に余裕があれば検討する価値は十分にあるでしょう。
以下に費用の変動要因をまとめてみます。
- 補強範囲:範囲が広くなるほど材料費・施工費が上がる。
 - 使用材料:使用する合板の厚みや種類によって単価が異なる。
 - 依頼業者:ハウスメーカー経由か専門業者に直接依頼するかで料金体系が変わる。
 - 追加工事:コンセントの増設や配線用の配管工事を同時に行うと、その分の費用が加算される。
 
正確な費用を知るためには、必ず設計段階でハウスメーカーや工務店に見積もりを依頼することが重要です。
その際には、どの範囲を補強したいのか、コンセントや配線はどうするのかといった希望を具体的に伝えることで、より精度の高い見積もりを得ることができます。
初期投資はかかりますが、安全と将来の利便性を考えれば、決して高すぎる費用ではないと言えるでしょう。
コンセント位置の失敗例と最適な計画
下地補強と並行して、絶対に見落としてはならないのが「コンセントと配線の計画」です。
これを疎かにすると、せっかく壁掛けにしてスッキリさせたのに、テレビから無数のケーブルが垂れ下がってしまい、見た目が台無しになるという悲劇が起こります。
ここでは、よくある失敗例を参考に、最適なコンセント計画の立て方を解説します。
よくあるコンセント位置の失敗例
最も多い失敗は、「コンセントの位置がテレビ本体や取り付け金具と干渉してしまう」というケースです。
テレビの真裏中央にコンセントを設置したものの、いざ金具を取り付けようとしたら、ちょうどその場所に金具のプレートが来てしまい、コンセントが使えなくなる、あるいはテレビが壁から浮き出てしまうといった問題が発生します。
また、「コンセントの数が足りなかった」というのもよく聞く話です。
テレビ本体の電源だけでなく、ブルーレイレコーダー、ゲーム機、サウンドバー、スマートスピーカーなど、テレビ周りには多くの機器が集まります。
コンセントの口数が少ないと、結局見栄えの悪いテーブルタップを使う羽目になってしまいます。
さらに、アンテナ端子やLAN端子の位置を忘れてしまうという失敗も少なくありません。
最適なコンセント・配線計画の立て方
これらの失敗を防ぐためには、以下のポイントを押さえて計画を立てることが重要です。
まず、コンセントの位置は、テレビで完全に隠れる、かつ、取り付け金具と干渉しない場所に設置することが鉄則です。
具体的には、壁掛けするテレビの中心から少し左右どちらかにずらした位置や、上下にずらした位置が推奨されます。
事前に使用するテレビや壁掛け金具の寸法図を確認し、干渉しない最適な場所を割り出しておくと確実です。
次に、コンセントの口数ですが、テレビ用、レコーダー用などを考慮し、最低でも4口以上は確保しておくと安心です。
最近ではUSB給電が必要な機器も増えているため、USBポート付きのコンセントを選ぶのも良いでしょう。
テレビ用のアンテナ端子、そして有線で安定したインターネット接続をしたい場合はLAN端子も同じプレートにまとめて設置するとスッキリします。
さらに、最も美しい仕上がりを目指すなら、「配線用スリーブ(空配管)」を壁内に設置することをおすすめします。
これは、テレビの裏の位置と、下のレコーダーなどを置く棚の裏の位置を、壁内の空のパイプで繋いでおく工事です。
このパイプの中にHDMIケーブルや電源コードを通すことで、壁の外には一切ケーブルが露出しない、完璧にクリーンな見た目を実現できます。
この配管工事も新築時でないと難しいため、下地補強とセットで必ず検討しましょう。
後付けで下地補強する場合の方法とは

「新築時には壁掛けテレビを考えていなかったけれど、住んでみたらやっぱり設置したくなった」あるいは「中古住宅を購入して、壁掛けにリフォームしたい」というケースもあるでしょう。
完成している家の壁に後から下地補強を追加することは、新築時と比べて手間も費用もかかりますが、不可能ではありません。
ここでは、後付けで下地補強を行う場合の主な方法をいくつかご紹介します。
1. 壁を開口して補強する最も確実な方法
最も確実で強度が高い方法は、一度壁の石膏ボードを部分的に、あるいは大きく剥がして内部を露出し、新築時と同様に柱と間柱の間に構造用合板を設置する方法です。
工事の手順としては、以下のようになります。
- テレビを設置したい壁の石膏ボードを、カッターなどで慎重に切り抜いて剥がす。
 - 露出した柱や間柱の間に、寸法を合わせた構造用合板をビスで強固に固定する。
 - 剥がした部分に新しい石膏ボードを貼り、パテで継ぎ目を埋めて平らにする。
 - 最後に、周りの壁と馴染むように壁紙(クロス)を貼り直して完成。
 
この方法は、壁を一度壊すため、大工工事と内装工事(クロス貼り)が必要になり、費用は新築時に行うよりも高額になります。
一般的に、10万円から20万円程度の費用がかかる可能性がありますが、安全性と確実性を最優先するならば、この方法が最もおすすめです。
2. 間柱を狙って設置する方法
壁を開口せずに、より簡易的に設置する方法として、壁裏にある「間柱(まばしら)」という木材を狙って金具を取り付ける方法があります。
間柱は、通常30cmまたは45.5cmの間隔で縦に入っているため、「下地センサー」という道具を使ってその位置を探し出します。
間柱に直接長いビスを打ち込むことで、石膏ボードのみの場合よりは格段に高い強度が得られます。
ただし、この方法にはいくつかのデメリットがあります。
まず、設置できる位置が間柱のある場所に限定されてしまうため、部屋の真ん中など、好きな場所に設置できない可能性があります。
また、テレビの重量によっては、細い間柱だけでは十分な強度が得られない場合や、使用する壁掛け金具の種類によっては、取り付けピッチが間柱の間隔と合わないこともあります。
比較的小型で軽量なテレビであれば選択肢になりますが、大型テレビの場合は推奨されません。
後付け工事は専門的な判断が必要になるため、必ずテレビの壁掛け設置を専門に行う業者に相談し、現場の状況を見てもらった上で最適な方法を提案してもらうことが重要です。
これで安心!後悔しないためのチェックリスト
これまで、壁掛けテレビの下地補強に関する様々な情報をお伝えしてきました。
情報量が多いため、ここで一度、計画を進める上での重要なポイントをチェックリスト形式でまとめます。
ハウスメーカーや設計士との打ち合わせの際に、このリストを参考にしながら確認漏れがないように進めていきましょう。
- □ 下地補強の依頼はしたか?
→ 壁掛けテレビを少しでも検討しているなら、必ず依頼する。 - □ 補強の範囲は十分か?
→ 将来の買い替えを想定し、できるだけ広い範囲(最低90cm四方、できれば壁一面)を確保する。 - □ テレビの設置高さは決めたか?
→ ソファに座った際の目線の高さを基準に、実際にシミュレーションして決める。 - □ コンセント計画は万全か?
→ テレビや金具と干渉しない位置に、十分な口数(4口以上推奨)を確保する。アンテナ、LAN端子も忘れずに。 - □ 配線処理はどうするか?
→ 見た目を重視するなら、壁内配線のための「空配管」の設置を依頼する。 - □ 設置するテレビの重量は伝えたか?
→ 設置予定のテレビの大きさや重量を伝え、それに耐えうる補強方法か確認する。 - □ 依頼先と費用は確認したか?
→ ハウスメーカーに見積もりを依頼し、工事内容と費用に納得した上で契約する。 - □ 将来のレイアウト変更の可能性は?
→ 一度設置すると変更は困難。リビング全体の家具配置や動線を長期的な視点で考える。 
このチェックリストを一つずつクリアしていくことで、計画の抜け漏れを防ぎ、後悔する可能性を大幅に減らすことができます。
特に、高さやコンセントの位置といった細かい部分は、図面だけではイメージしにくいこともあります。
建築中の現場に足を運び、実際の空間で位置を確認させてもらうなど、積極的にコミュニケーションを取ることが成功の鍵となります。
あなたの新築計画が、理想の住まいを実現するための確かな一歩となるよう、このリストをぜひご活用ください。
理想を実現する壁掛けのテレビの下地を補強する新築計画

この記事を通じて、壁掛けテレビの設置がいかに計画性が重要であるかをご理解いただけたかと思います。
理想のリビング空間を実現するための、壁掛けのテレビの下地を補強する新築計画は、単に壁を強くするという物理的な作業だけではありません。
それは、将来のライフスタイルの変化を見据え、日々の快適性を追求し、そして何よりも家族が安全に暮らすための基盤を作る、家づくりの重要なプロセスの一部なのです。
これまで解説してきた、下地補強の重要性、適切な範囲と高さ、そして見落としがちな配線計画まで、すべての要素が絡み合って、初めて満足のいく結果が生まれます。
特に新築という、ゼロから家を創り上げる絶好の機会において、この計画を設計段階からしっかりと組み込んでおくことの価値は計り知れません。
後からでは何倍もの手間と費用がかかることも、新築時であればスムーズかつ合理的に進めることができます。
大切なのは、専門家であるハウスメーカーや設計士と密にコミュニケーションを取り、ご自身の希望や将来のビジョンを具体的に伝えることです。
「テレビのサイズは将来大きくなるかもしれない」「ゲーム機やオーディオ機器をたくさん繋ぎたい」「配線は絶対に見せたくない」といった細かな要望も、遠慮なく相談しましょう。
プロはその希望を叶えるための最適な方法を提案してくれるはずです。
最終的に、この計画はあなたの暮らしをより豊かで快適なものにするための投資です。
テレビ台のない広々としたリビングで子供たちがのびのびと遊び、すっきりとした壁面がインテリアの質を高め、ソファに座ればいつでも最適な高さで映像を楽しめる。
そんな理想の毎日を実現するために、ぜひ本記事の情報を役立て、後悔のない完璧な壁掛けテレビ計画を完成させてください。
- ➤新築の壁は石膏ボードが一般的でテレビの重さに耐えられない
 - ➤テレビ落下防止のため壁内の下地補強は安全上必須の工事
 - ➤下地補強でテレビの設置位置の自由度が格段に向上する
 - ➤テレビ台が不要になり部屋が広く使え掃除も楽になる
 - ➤補強工事には追加費用が発生し一度決めると位置変更は難しい
 - ➤補強範囲は将来のためテレビより大きい90cm四方以上が推奨
 - ➤テレビの高さはソファに座った目線か少し下に合わせるのが基本
 - ➤新築時の依頼先は建築と一括で頼めるハウスメーカーが確実
 - ➤品質保証と安全性の観点からDIYでの下地補強は推奨されない
 - ➤新築時の下地補強費用は2万円から5万円程度が相場
 - ➤コンセントはテレビ本体や金具と干渉しない位置に設置する
 - ➤配線を壁内に隠す「空配管」工事で見た目がスッキリする
 - ➤後付け補強は壁を開ける大掛かりな工事になり費用も高くなる
 - ➤計画段階でチェックリストを活用し確認漏れを防ぐことが重要
 - ➤壁掛けのテレビの下地を補強する新築計画は理想の暮らしへの投資
 
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